作成済みキャラクター集 ArM5

Salvete, sodares!

 第四版時代に使っていた「作成済みキャラクター集」を、第五版に合わせて全面的に作り直しました。

 これらは、そのままArs Magicaのプレイに使える、作成済みキャラクターです。マギのみですが、流派ごとに二人ずつの計二十四人が、キャラクターシートに記入済みの状態で用意されています。また、各キャラクターに一枚ずつ、プレイを助ける解説文が附属しています。

 やったことのある方ならお分かりでしょうが、Ars Magicaのキャラ作成には、かなりの時間と手間がかかります。もちろんそれは非常に楽しいものでもありますが、コンベンションなど一期一会の場で、時間が限られている時には、そうそう悠長に作ってもおられません。そうした場合の利用を想定して、このキャラクター集を作成しました。皆様のArs Magicaプレイのお役に立てば幸甚です。

  In nomine Hermae sancti,

Regulus Sempiternus

※※※

2008/03/15 PDF版&html版初出


html版

html版は13年経過バージョンのみです。

PDF版

PDF版はいずれもキャラクターシートに記載され、そのまま印刷してプレイできるようになっています。
また、PDFにはしおりがつけてありますので、ご活用ください。

一括ダウンロード (38MB)
(LZH圧縮。全PDFファイルの他、excel形式の元シートも入っており、数値計算を確認できます)


レギュレーション:

対象層などの基本的な作成方針は、旧四版のバージョンと同様ですので、そちらをご覧ください。

1) サプリメント

 前回は基本ルールブックのみを原則としていましたが、今回はもう少し広げています。

  • アルス・マギカ 第五版基本ルールブック (Ars Magica, 5th edition)
  • ヘルメス諸派:師承学派 (Houses of Hermes: True Lineages)
  • ヘルメス諸派:神秘教団 (Houses of Hermes: Mystery cults)
  • ヘルメス諸派:同朋結社 (Houses of Hermes: Societates)
  • 異界の諸力:神聖界 (Realms of Power: Divine)
  • 異界の諸力:地獄界 (Realms of Power: Infernal)

 基礎的なサプリメントとして上記範囲まで使用しました。

2) 美点と欠点

 美点7点と欠点7点で構成し、それぞれ3点ずつスロットを空けておきました。プレイを開始する前に、PL自身に残りを埋めてもらうことを想定しています。(なんといっても、美点選びは楽しいですので)

 サプリメント等に掲載のテンプレートの多くは、これを「美点8点+欠点8点」という形にして、差し替えも含めた選択肢を示唆する方法をとっていますが、その方法は記入済みのキャラシートの作成とあまり相性がよくないように思われ、取得済みの分は(差し替えの余地なく)完全に固定してしまい、残りスロットで楽しむ方向を選びました。
 そうなると、空きスロットが2点分だと大の美点欠点(=コストが±3)をとれない点で問題があり、そこを解決するために、空きスロットが3点分になるように構成しています。

 物語欠点は取得していません。これは、シナリオに合わせてその都度物語欠点を配布してもらうためです。本来の運用である「物語欠点の取得→それをネタにしたシナリオの作成」とは逆の順序になりますが、事前の相談ができないコンベンションの場合でも、これなら機能するだろうと考えました。

 性格欠点は、全キャラとも小を一つだけ取っています。これも本当なら無しにして全部PLに委ねたかったのですが、まったく性格の手掛かりがない状態だとキャラの構築がむつかしいので、妥協策としてこのようにしています。一応もう一つまでは取ってもいいルールになっていますから、配布された物語欠点でスロットが埋まりきらなかったら取って、性格づけを強めるとよいと思います。

#余談ですが、こうした「作りかけにする」という条件から、濃い〜キャラが多かった旧版に比べてはっちゃけ度は弱く、おしなべてみなキャラが薄めです。残り3点スロットで味つけしてあげてください。

3) 経過年数

 徒弟年季終了直後のデータと、マギになって13年経過した時点のデータ、この2種類を作成することにしました。
 メインに使用していただくことを想定しているのは後者ですが、一人前のマギになった前後のシナリオを遊ぶときや、時間にゆとりがあって美点だけでなく経験値のカスタマイズまで遊びたいときのために、前者も用意しています。
 13年という年数は、年齢が35歳となって老化判定ぎりぎりであることや、消費経験値&呪文レベルの合計が 900pt となって、ちょうど旧版のレギュレーションと一致することからの選択です。(キャラクターの力が同じであれば、シナリオも使い回しやすいですので…)

 なお、基本ルールに従い、経験値消費は下記のようになります。

  • 幼少期(5年):120pt
  • 弟子入り前(2年):30pt
  • 徒弟時代(15年):360pt (技能120pt+術法120pt+呪文120level)
  • 卒業後(13年):390pt

 これらの合計で、卒業直後データ(22歳)では 510pt、13年経過データ(35歳)では 900pt となります。初期経験値増量系の美点を取っているキャラや、卒業後に魔術物品を作成しているキャラは、ルールどおりにここからプラスマイナスされています。

 また、成長加速系の美点は、卒業後の13年分についてのみ、想定される頻度から下記のように独自に適用。

  • 年1季適用:《教わり上手》等
  • 年2季適用:《読書家》《自由な研究》等
  • 年3季適用:《元素魔法》《洞察の付随》等

 歪曲度や術法値上限についてはルールどおりです。

4) ウィース

 コヴナントの在庫データが無いことを想定して、各キャラクターに自前のウィースを与えています。卒業直後データで各5ポーン、13年経過データで各10ポーンです。

使用方法:

○キャラクターの選択

a) 流派から選択

  1. 流派一覧(※)をプレイヤー全員に配布します。
  2. 質疑応答を交えつつ、それぞれ気に入った流派を選んでもらいます。
  3. その流派のキャラの解説文とキャラシートを見せて、一方を選んでもらいます。

b) キャラクターの概要から選択

  1. 各プレイヤーにキャラ解説文を、均等な数ずつ渡します(4人なら6枚ずつ)。
  2. 「全体像」の項を斜め読みして、気に入ったものがあれば手元に残し、他は隣のプレイヤーに回してもらいます。これを一回りするまで繰り返します。
  3. 最終的に、手元に残った中から一つを選んでもらいます。(その際、SGは使用シナリオへの適性を助言してあげるとよいでしょう)。
  4. 決まったキャラクターの、キャラクターシートを渡します。

○美点欠点の追加

 まず、ストーリーガイドから各キャラクターに、シナリオに合わせた物語欠点を配布します。(シナリオ作成と合わせて準備しておいてください)。

 その後、美点欠点の一覧表を配布するなどして、残りスロットの美点と欠点を埋めてもらいます。

 なお、著作権の兼ね合いがありますので、一覧表はここでは公開しません。原書をお持ちの方には個別にお裾分けしますので、Regulusのメールアドレスまでご連絡ください。また一応、美点を追加をしないままでもそれなりの性能は発揮するように組んでいますので、わざわざもらうのが面倒という方は、±7のままの形でプレイしていただくこともできるかと思います。あるいは、多少楽しみは減りますが、ストーリーガイドが予め物語欠点とセットで選んでしまっておくのも一法でしょう。

 追加が終わったら、名前・性別・外見年齢などを決めてもらいます。

 世界の説明などは、ストーリーガイドが予め行っておいてください。ただし、細かいルール運用は知らなくとも選択できるようになっていますから、具体的なルールは、キャラクターが決まってからそれを元にして、実例に則して説明した方がよいと思われます。

 では、良いプレイを!

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