No.20 トレメーレ派 B

暗黒の導師に従い。

全体像:

 堅い結束を誇るトレメーレ派に属し、流派組織では死霊術に基づく医療を担当します。しかし本人はもはや流派のことなど、本心ではさして興味を抱いていません。よこしまな死霊と親しく交わるようになって以来、いつしかその甘言に乗って、ひそかに暗黒の力に手を伸ばしているからです。本来そうした取引は魔術団では極刑に値する禁則ですが、地獄の導師のもたらす並々ならぬ知識と力とは、抗しがたい魅力をもっています。

特性値:

【知性】+3、【知覚】-1、【魅力】-2、【交渉】+3
【筋力】+0、【体力】+2、【器用】+1、【反応】+0

死霊
【知性】+2、【知覚】+2、【魅力】-2、【交渉】+2
【筋力】+0、【体力】+1、【器用】+0、【反応】+0

美点と欠点:

  • 地下魔術:魔法界と地獄界の両方に調和し、オーラの影響を良いとこ取りできます。罪深い行為をすれば、あらゆる魔法で低い方の術法を倍付けで計算。その他、地獄ウィースの使用や地獄術師と同じ特殊射程等の権利など。
  • 死霊の守護:死霊が見守っており、さまざまな知識を与えてくれます。
  • 歪んだ魔術:呪文を使うと腐臭が漂います。レベルに応じて程度が増大。
  • 邪悪な汚れ:邪悪な雰囲気が漂っており、良い評判を得ることができません。
  • 正の周期魔術:夜間はあらゆる呪文や研究値に+3ボーナス。
  • 負の周期魔術:昼間はあらゆる呪文や研究値に−3ペナルティ。
  • 宵っぱり:夜更かしが苦にならない一方、夜明けから正午まではすべての行動に−1。
  • 魔法抵抗の弱点:陽光の下では力が削がれ、魔法抵抗が困難になります。
  • 魔術の専門分野:ケルターメン(魔術決闘)では、低い方の術法を倍付けで計算します。

死霊(グロッグ扱い)の美点と欠点

  • 教え上手
  • 秘儀知識
  • 教育
  • 邪悪な汚れ
  • 恐怖:聖書
  • 妬み症
  • 地獄実力値10
  • 5点消費で念動を行える

技能:

  • 母語:5
  • ラテン語:4
  • 地下魔術:3
  • 魔術理論:5
  • パルマ・マギカ:3
  • 呪文操作:1
  • 突破:1
  • 自由学科:1
  • 哲学:1
  • 魔術団知識:2
  • 外科処置:2
  • 医学:2
  • 地獄界知識:3
  • 魔法界知識:2
  • 指揮:2
  • 地域知識:2
  • 隠密:2
  • 認識:1
  • 格闘:1

死霊の技能

  • 母語:5
  • ラテン語:5
  • 自由学科:3
  • 哲学:3
  • 魔術団知識:1
  • 魔法界知識:3
  • 地獄界知識:4
  • 神聖界知識:3
  • 教授:3
  • 地域知識:2
  • 人間知識:2
  • 認識:2

術法:

Creo:7、Intellego:6、Muto:6、Perdo:6、Rego:8

Animal:3、Aquam:3、Auram:3、Corpus:10、Herbam:3

Ignem:3、Imaginem:6、Mentem:10、Terram:3、Vim:3

魔術師の証:

周囲をぞっとするような悪寒が襲う。

呪文:

  • InCo15"黒門の向こうへ囁き"
    死体を通して死霊と会話する。死体が白骨化していたり、教会の埋葬式を受けていたりすると不可。(基本5, +1接触, +1集中)
  • ReCo20"白骨の召使い"
    人骨にかけると、スケルトンとして術者の口頭の単純な命令に従う。(基本10, +1接触, +1陽径)
  • PeCo25"絞首の手"
    見えざる強力な手で喉を締め上げ、疲労度を毎ラウンド1段階ずつ失わせる。(基本10, +2声, +1集中)
  • PeIm20"不可視のヴェール"
    対象は完全に目に見えなくなる。動いても破れないが、鏡にだけは映る。(基本4, +1接触, +2太陽, +1映像の動きに追随)
  • ReIm20"姿盗み"
    対象の視覚情報を、紙の上に絵として移動させる。(基本4, +2声, +2太陽)
  • ReMe20"夜の精霊の圧服"
    対象の死霊を脅して従わせる。脅しの有効度は[【交渉】+〈指揮〉]で判定。(基本5, +2声, +1集中)
  • ReMe35"虚空の声"
    死霊を物品または場所に呪縛する。(基本15, +2声, +2魔法円)
  • CrMe25"千の地獄の重荷"
    地獄の千人の罪人の絶望や痛み、悲しみを感じさせる。性格判定に-5、思考や集中を要するすべての判定に-2のペナルティ。(基本4, +1視線, +3月, +1複雑さ)

その他:

35歳、自信:1/3、サイズ:0

死霊が見守っていてくれる。自分だけは会話も可能。

プレイの指針:

 死霊とは普通に言葉を交わせますが、死霊の姿も言葉もあなた以外には見えません。優れたスパイになるでしょうし(ただし魔法による探知には注意)、またこの死霊は豊富な知識と教え上手を兼備していますので、季節経過による成長の機会があったら、死霊からの教授を検討してみましょう。

 《地下魔術》の倍付け効果は非常に強力ですが、〈地獄界知識〉をもつキャラクターの前で使うと暗黒道の疑いをかけられる可能性ありです。探知魔法からは魔法界でなく地獄界の魔力として識別されることにも注意。そうした場面では、あえてボーナスなしで普通に呪文を使うのが賢いかもしれません。

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