No.10 フランボー派 B

研ぎ澄ましたる冷たき刃。

全体像:

 魔術団の武力たるフランボー派に属し、熱の欠如である冷気を自らの剣として用います。魔術戦のプロフェッショナルであり、武器となる呪文の切れ味を徹底的に研いでいきます。その冷たき滅びの手は、幾多の破門者や外敵の心臓を凍りつかせてきました。

 きわめて実戦慣れしており、戦場では隙のない身ごなしをみせますが、平時の人づきあいはやや不器用で、特に無垢な子供には少し戸惑ってしまうところもあるようです。

特性値:

【知性】+2、【知覚】+0、【魅力】-2、【交渉】-1
【筋力】+0、【体力】+3、【器用】+1、【反応】+1

美点と欠点:

  • 魔術の専門分野:冷気に関わる魔法では、低い方の術法を倍付けで計算します。
  • 無欠な魔法:定式呪文の習熟に充てた経験値は2倍扱いに。
  • 習熟呪文:定式呪文の習熟への初期経験値を取得(適用済み)。
  • 正の周期魔術:秋〜冬はあらゆる呪文や研究値に+3ボーナス。
  • 負の周期魔術:春〜夏はあらゆる呪文や研究値に−3ペナルティ。
  • 強化:Perdo(破壊)魔法に天才的な手腕を発揮します(+3ボーナス)。
  • 状況の制限:未だ滅びに向かう芽のない、成人前の子供には魔法が効きません。
  • 歪んだ魔術:呪文を使うと周囲が冷えきります。レベルに応じて程度が増大。
  • 社交上の不利:体温が著しく低いため異様な気配を与えてしまい、人付き合いに−3。
  • 忍耐力:疲労/負傷による行動ペナルティを1点ずつ緩和。苦痛に耐える判定に+3。
  • 悲観的:修羅場を生き延びてきた経験から、いつも最悪の事態に備える傾向があります。

技能:

  • 母語:5
  • ラテン語:4
  • 魔術理論:5
  • パルマ・マギカ:4
  • 集中力:2
  • 呪文操作:2
  • 突破:2
  • 自由学科:1
  • 哲学:1
  • 魔術団知識:2
  • ヘルメス法:2
  • 魔法界知識:1
  • 地獄界知識:1
  • 地域知識:2
  • 生存術:2
  • 隠密:2
  • 運動:1
  • 認識:2
  • 格闘:1

術法:

Creo:2、Intellego:5、Muto:3、Perdo:11(+3)、Rego:6

Animal:4、Aquam:4、Auram:4、Corpus:4、Herbam:4

Ignem:7、Imaginem:7、Mentem:4、Terram:4、Vim:7

魔術師の証:

粉雪がひとひら舞う。

呪文:

  • PeIg10"冬の手"
    対象を寒気で包み、熱を奪う。疲労度を1段階失わせる。(基本4, +2声)
    習熟5:速唱,複射,抵抗,突破,機敏
  • PeIg25"氷の呼び声"
    対象を冷凍して、鎧無効の+15ダメージを与える。これによって死亡すると、完全に凍りつく。(基本15, +2声)
    習熟4:複射,突破,抵抗、静止
  • PeIg20"怒れる炎の鎮撫"
    炎のもつ熱という要素を破壊する。なお、これ以上燃え広がりはできないが、供給済みの燃料が尽きるまでは(熱なしに)燃えつづける。(基本10, +2声)
    習熟1:速唱
  • PeIg25"渇光の泉"
    対象の建物から一切の光を除去する。(基本3, +1接触, +2太陽, +3建物)
    習熟1:静寂
  • InIg20"熱光の視力"
    人の体温より暖かい物の熱を見えるようになる。(基本2, +2太陽, +4視覚)
    習熟1:静寂
  • PeMe20"盾壁解散"
    対象の戦士たちに、訓練で身につけた集団戦術の記憶を失わせ、部隊として戦うことができないようにする。(基本4, +2声, +2集団)
    習熟1:機敏
  • ReCo15"魔術師の跳躍"
    50ペース以内の場所に瞬間転移する。(基本15)
    習熟2:速唱、機敏
  • PeIm25"不可視の陣羽織"
    対象の集団は完全に目に見えなくなる。動いても破れないが、鏡にだけは映る。(基本4, +1接触, +2太陽, +2集団, +1映像の動きに追随)
    習熟1:速唱
  • PeVi30"世俗の静寂の風"
    レベルが[30+ストレスダイス]の半分以下のあらゆる呪文を解除する。(基本効果, +2声, +2部屋)
    習熟2:速唱、機敏

その他:

35歳、自信:1/3、サイズ:0

プレイの指針:

 既知の定式呪文には実戦的な呪文が揃っています。メインウェポンは"冬の手"。習熟による複射で5発同時に撃ちこみ、疲労度を5段階奪って一気に気絶まで追い込みます。速唱の習熟もつけてあるので、1ラウンドに2度以上これを行うことも可能。

 また、アルス・マギカの魔術戦では、基本的に相手を見つけないことには呪文の対象にできませんから、自分の身を隠しつつ相手の位置を特定するのがセオリーです。"熱光の視力"などの呪文はそちらの備え。それと、近接戦闘では集団戦によるボーナスが大きいので、敵に戦士が多ければ"盾壁解散"を早めに使っておきましょう。

 戦場以外での振る舞いは、いろいろスタイルがあると思います。ハードボイルドに決めるもよし、古参兵のおおらかな余裕をみせるもよし。追加の性格欠点と照らしてどうぞ。

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