ArM5：ウェルディーティウス派B

学識高き魔法医師。

全体像：

　魔術工芸が専門のウェルディーティウス派に属し、宝石の魔力を利用した魔術治癒を専門としています。元来が南仏のモンペリエ大学で医術を修めて誓いを立て、その後改めて魔術団に転じたという異色の経歴の持ち主で、魔術団参入後も人間を害する魔法は一切放棄しています。自身も決して丈夫な方ではありませんが、怪我人や病人のために働くのは一番性に合っており、方法が世俗であれ魔術であれ、医療は天職なのです。

特性値：

【知性】+3、【知覚】+1、【魅力】+1、【交渉】+1
【筋力】-3、【体力】+2、【器用】+1、【反応】+0

美点と欠点：

メルクリウス魔法：儀式呪文のウィース消費が半減。即興呪文では常に祭式詠唱が必要。
大学講師：魔術団参入前は俗世の大学で学び、自由学科の教授資格を持っています。
誓い：医術者の使命と倫理を遵守するヒポクラテスの誓いを立てました。
苦手分野：戦闘技能を学べません。
両立できない術法：PeCo（人体を破壊）魔法とPeMe（精神を破壊）魔法は使えません。
ウェルディーティウス魔法：研究値に〈製作〉がボーナス。形態/効果に〈哲学〉を上乗せ。呪付物の準備時のウィース消費を〈製作〉ポーン減少。焦点具が手元にないと定式呪文を使えない。
強化：〈魔術理論〉に天才的な手腕を発揮します（+2ボーナス）。
即興魔法が苦手：疲労せずに即興呪文を唱えることができません。
ひ弱な魔術：呪文や効果の突破力が半減し、魔法抵抗を破りにくくなります。
片足が不自由：移動速度が減少。素早い移動や俊敏さに-6、回避に-3、戦闘に-1。
痩せ形：研究室にこもりきりで体格が華奢。サイズ-1により耐久力が減少します。

技能：

母語：5
ラテン語：5
教授：2
魔術理論：5(+2)
パルマ・マギカ：2
集中力：1
呪文操作：2
自由学科：5
哲学：6
魔術団知識：2
大学知識：1
医学：4
外科処置：2
製作/宝石細工：4
魔法界知識：1
妖精界知識：1
神聖界知識：1
地獄界知識：1
地域知識：2
人間知識：2
認識：2

術法：

Creo：10、Intellego：8、Muto：6、Perdo：4、Rego：7

Animal：5、Aquam：3、Auram：3、Corpus：12、Herbam：3

Ignem：3、Imaginem：3、Mentem：5、Terram：3、Vim：3

魔術師の証：

ヒヤシンスの香り。

呪文：

CrCo30"重傷快癒"
儀式呪文。触れた人物の重傷一つを瞬時に治癒する。（基本15, +1接触）
InCo20"容赦なき探索"
誘導呪物でつながる人物の居所を地図上でつきとめる。(基本3, +4誘導呪物, +1集中）
MuCo15"新たな容姿をかぶり"
対象の顔の造作は、術者の選んだ任意の形に変わる。（基本3, +1接触, +2太陽, +1部分）
ReCo20"活力賦与"
術者より疲労度の低い対象に活力を流し込み、疲労度の状態を交換する。（基本15, +1接触）
ReCo20"鎮痛のまじない"
対象は痛みを感じなくなり、無傷&無疲労として行動することができる。潜在的に負傷や疲労をしてはいて、終了後に適用される。（基本10, +1接触, +1集中）
ReMe15"穏やかな患者"
対象の動揺などをおさめ、安静な精神状態にさせる。（基本5, +2声）
CrCo30"刈り取り手の逃れ"
儀式呪文。老化判定に伴う「重大」以下の病状から生き延びさせる。（基本効果, +1接触）
ReCo30"7リーグの歩み"
7リーグ以内の任意の場所に瞬間転移する。目的地が視認できるか、誘導呪物をもっているかが必要。[【知性】+〈呪文操作〉+ストレスダイス]で9以上を出さないと、わずかにずれた場所に出てしまう。（基本30）
MuVi30"魔術師の同調"
参加者の「魔術師の同調」の合計の半分以下のレベルの呪文について、複数のマギで共同で詠唱できるようになり、呪文行使の目標値が等分される。（基本効果）

その他：

35歳、自信：1/3、サイズ：-1

プレイの指針：

　医術のみならず、多種多様な知識を修めた大変なインテリです。みんなの知恵袋になってあげましょう。呪文においては、ウィース消費半額での治癒儀式が強力。医療知識の応用か、人体にまつわる魔法全般にも秀でています。そして、大学時代に修めた〈自由学科〉と〈哲学〉は、即興呪文の祭式詠唱でもボーナスになりますから、たとえ心得のない分野でも相当のことができるはず。

　高い【知性】〈魔術理論〉〈哲学〉は呪付においても猛威を振るい、術法以前のところで圧倒的なベース値をもたらします。季節経過があったら是非いろいろ作ってみてください。

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