しろがねの白鳥の歌は。
全体像:
自然魔術を重んじるビョルネール派に属しており、師匠が看てとったあなたの"心獣"は、雪のごとき羽毛をした白鳥でした。白鳥は古来より優れた歌声で知られる鳥で、あなたにはこの歌に乗せて魔術を行う秘儀が伝授されています。
自らを含めた動物に関わる魔術のほか、水鳥らしく空と水にも親しく、またあなたは、いざというときには我が身を削って強力な魔法を発動させる術を心得ています。白鳥は死のきわにはひときわ美しい声で啼くという、かの有名な言い伝えは偽りではありません。
特性値:
人間時:
【知性】+3、【知覚】+0、【魅力】+2、【交渉】+2
【筋力】-2、【体力】+2、【器用】+1、【反応】-3
心獣時:
【知性】+3、【知覚】+2、【魅力】+0、【交渉】+0
【筋力】-7、【体力】+2、【器用】+2、【反応】+2
美点と欠点:
- 心獣:人であると同時に白鳥でもあります。望めばこれに変身できます。
- 謙虚:白鳥の本性。自分より他人の方が優れていると謙虚に考えます。
- 歌魔法:詠唱を歌で代替できるため、他人からそれが呪文だと気づかれにくい。
- 発動条件:歌わないと魔法を使えません。もはや両者は不可分になってしまいました。
- 縛られぬ舌:白鳥の姿でも人間の言葉を自由に話すことができます。詠唱や歌もOK。
- 生命直結魔術:生命を削って、即興魔法で望むかぎりの強度を起こすことができます。これを行うときには、ダイスを振る前に、希望するレベルを宣言します。すると、結果の不足分が疲労度や耐久度の喪失により補われます。
- 感触魔術:呪文の対象として「物音」(=音を聞いた者すべて)等をとれるようになります。
- 魔法抵抗の弱点:周囲に雑音が多いと集中できず、魔法抵抗が困難になります。
- 動物を怒らせない:マギは誰からも嫌われますが、対動物にかぎりその拒否反応を免除。
心獣時の追加(特質ふくむ)
- 幸運
- 鼓舞
- 強化:音楽
- 謙虚
- 優れた飛行
- 臆病
- 声高×2
技能:
- 母語:5
- ラテン語:4
- 魔術理論:5
- パルマ・マギカ:2
- 集中力:1
- 呪文操作:1
- 自由学科:1
- 哲学:2
- 魔術団知識:1
- ビョルネール派知識:2
- 心獣:3
- 地域知識:2
- 魅惑:3
- 人間知識:2
- 音楽:4
- 作法:2
- 認識:1
心獣時
- 母語:5
- ラテン語:4
- 魔術理論:5
- パルマ・マギカ:2
- 集中力:1
- 呪文操作:1
- 自由学科:1
- 哲学:2
- 魔術団知識:1
- ビョルネール派知識:2
- 心獣:3
- 地域知識:2
- 運動:3
- 人間知識:2
- 音楽:5(+2)
- 生存術:3
- 認識:4
- 格闘:2
術法:
Creo:5、Intellego:7、Muto:7、Perdo:9、Rego:7
Animal:7、Aquam:8、Auram:10、Corpus:3、Herbam:3
Ignem:3、Imaginem:3、Mentem:3、Terram:3、Vim:3
魔術師の証:
なめらかな旋律。
呪文:
- InAn20"野の言葉"
歌にのせて動物と会話する。(基本10,
+1視線, +1歌)
- ReAn15"鎮め歌"
歌を聴いた動物を鎮める。(基本4, +3物音)
- ReAn10"獣寄せの歌"
歌い続ける間、声の届く範囲にいた動物が術者の周りに集まってくる。(基本2,
+1歌, +3物音)
- MuAq(Au)20"魚の肺"
肺に入った水を空気に変えることで、水中でも呼吸ができる。(基本4,
+1接触, +2太陽, +1部分)
- CrAu(Re)20"防護の旋風"
術者の周囲を風が高速で回転する。視界悪化の他、近接すると[サイズ+ストレスダイス]で9以上出さないと倒される。近接攻撃に-3,
遠隔攻撃に-9ペナルティ。(基本3, +1接触,
+1集中, +2不自然, +1Rego)
- CrAu5"大気の朧な姿"
厚い霧が術者の周囲数ペースに渡って生じる。この霧は自然に拡散するが、数分間は視界を遮る。(基本2,
+1接触, +1陽径, +1不自然)
- InAu15"大気の真眼"
魔術/世俗問わず、大気中の視界を妨げる要素をすべて見通す。(基本1,
+2太陽, +4視覚)
- InAu15"風のささやき"
風が運んでくれて、視線上の集団が話した言葉を聞き取れる。障害物があると無効。(祖師ビルナの独自呪文で、ヘルメス理論の術式にはフィットしていない)
- InAu25"蝙蝠の目"
大気とその境目を聞き取ることで、完全な暗闇でも支障なく動き回れる。(基本4,
+2太陽,+3聴覚)
- PeAu30"戻ってきた雲なき空"
見えるかぎりの雲や荒天を払いのけ、晴天をもたらす。世俗/魔法を問わない。(基本10,
+3視野, +2集団, +2サイズ)
その他:
35歳、自信:1/3、サイズ:0/-1
白鳥と会話できる。その他の水鳥とは同言語の方言違いのようなもの。
プレイの指針:
素で水鳥と言葉が通じますが、"野の言葉"を使えばそれ以外の動物とも会話ができます。"獣寄せの歌"で呼んだりして情報収集に努めましょう。楽士として対人関係の素養も一通りはあるものの、《天禀》の社交ペナルティがやはり拭えないので、他に任せられる人がもしいればそちらに任せて、自然の中が本分です。
また、いつでも鳥に変身して自由に空を飛べるというのも、大きなアドバンテージです。伝令役を買って出たり、白鳥に偽装して空から様子を窺ったりすると喜ばれるでしょう。歌にのせた即興呪文で対象「物音」を活用するのもポイント。足りない達成値は《生命直結魔術》で補えます。疲労度までなら数時間の休息で簡単に回復します。
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