No.9 フランボー派 A

業火に宿る火蜥蜴。

全体像:

 魔術団の武力たるフランボー派に属し、流派祖師と同じく炎を自らの剣として用います。サラマンダーの血を引いて生まれ、魚が水に住まうごとく、火は親しき故郷にして生命の源なのです。炎があなたを傷つけることはなく、むしろ平素から気安く言葉を交わす間柄、火炎魔法を扱うのは呼吸をするのとかわりません。

 一方、火の対極となる水は大変苦手で、触れるのを嫌がります。また、師匠は優れた火炎術師でしたが、激しい気性から幾多のトラブルを引き起こし、魔術団で問題児扱いされていました。弟子の自分はまともだと証明できたらいいのですが。

特性値:

【知性】+2、【知覚】+0、【魅力】-1、【交渉】-1
【筋力】+0、【体力】+2、【器用】+0、【反応】+2

美点と欠点:

  • 神秘の血脈:サラマンダーの血を引いています。定式呪文では失敗しないかぎり疲労しません。
  • 耐性:火からは一切の害を受けません。
  • 忌避:水浴びはしません。代わりに火で身体を洗います。
  • 得意な状況:火の中にいると、呪文行使と魔法抵抗に+3ボーナス。
  • 魔術の専門分野:発火に関わる魔法では、低い方の術法を倍付けで計算します。
  • 強化:Ignem(火炎)魔法に天才的な手腕を発揮します(+3ボーナス)。
  • 魔法抵抗の弱点:身体が濡れていると力が弱り、魔法抵抗が困難になります。
  • 苦手な形相:Aquam(水)魔法に関わるすべての値が半減してしまいます。
  • 限定された魔法抵抗:Aquam(水)の形相を扱いきれず、魔法抵抗に活用できません。
  • 両立できない術法:CrAq(水を創造)魔法とInAq(水を探知)魔法は使えません。
  • 不名誉な師匠:師匠が堪え性のないトラブルメーカーで、あなたも偏見にさらされます。

技能:

  • 母語:5
  • ラテン語:4
  • 魔術理論:5
  • パルマ・マギカ:3
  • 集中力:3
  • 呪文操作:3
  • 突破:3
  • 自由学科:2
  • 哲学:1
  • 魔術団知識:1
  • ヘルメス法:1
  • 運動:2
  • 認識:2
  • 格闘:2

術法:

Creo:11、Intellego:7、Muto:7、Perdo:5、Rego:7

Animal:2、Aquam:2、Auram:4、Corpus:2、Herbam:3

Ignem:12(+3)、Imaginem:4、Mentem:3、Terram:4、Vim:3

魔術師の証:

周囲に軽い熱気が広がる。

呪文:

  • CrIg20"火の投槍"
    掌から2フィートの槍状の炎の奔流が出て対象を撃つ。+15ダメージを与える。(基本10, +3声)
  • CrIg40"火蜥蜴の入浴"
    術者を中心に猛火が渦巻く。術者を含めた周囲4ペース以内は+35ダメージ、4〜6ペースでは+15ダメージ、6〜10ペースでは+0ダメージ。(基本30, +2サイズ)
  • InIg20"火の兄弟の照らすは"
    誘導呪物でつながる火と、その照らす物事を見る。(基本2, +4誘導呪物, +1集中, +1照らす範囲)
  • ReIg20"従順な炎"
    炎の燃え広がる方向と速度を制御する。これによって、指示どおりに進ませたり、燃え広がるのを止めたりもできる。(基本4, +2声, +1集中, +1サイズ)
  • ReAu10"雨避けの結界"
    どんな悪天候でも雨が術者に降らなくなる。(基本4, +2太陽)
  • ReIm10"魔術師の脇避け"
    術者の視覚情報を1ペース離れた場所に移す。術者を狙った初撃は自動的に外れ、からくりに気づかれた後も防御値に+9ボーナス。(基本2, +2太陽, +1変化, +1移動に追随)
  • CrIg35"取り巻く炎環"
    高さ6フィートの炎の環を創造する。創造時の半径は1ペースだが、Regoをつけて行使していれば、これを円柱〜半径3ペースの範囲で拡大縮小できる。炎を通過する者は+20ダメージ。(基本20, +2声, +1集中)
  • ReIg25"熱炎結界"
    耐熱吸収値15点を付与。+15ダメージ以下の規模の火では、触れることもできない。(基本4, +1接触, +2太陽, +2熱量)

その他:

35歳、自信:1/3、サイズ:0

《神秘の血脈》により、触れた火と会話できる(InIg30:基本20, +1接触, +1集中)

プレイの指針:

 火は最大の友人であり、暖炉に手をつっこんでも火傷することはありません。むしろ、そこはあなたの風呂場です。炎と会話する特殊能力や様々なIgnem(火炎)魔法も活用し、異様な生態をアピールしていきましょう。

 術者を巻きこむ"火蜥蜴の入浴"は、普通なら自爆にしかならない呪文で、平気な顔でこれを乱発できるのはサラマンダーの血あればこそですが、ただ疲労こそしないとしても、さすがにこの火力ともなると唱えるだけでも大変で、突破力が低くなりがち。魔法抵抗のありそうな相手には"火の投槍"の方を使いましょう。

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