No.1 ビョルネール派 A

人にして熊、熊にして人。大いなる森の守り手。

全体像:

 自然魔術を重んじるビョルネール派に属しており、特に動物に関わる魔法に優れています。師匠が看てとったあなたの"心獣"は、威風堂々たる大熊でした。流派の開祖たる祖師ビルナの心獣も同じく熊であり、実際あなたは幾分なりと彼女の血筋を引いています。

 あなたは人里では熊人としてひどく畏れられていますが、鳥や獣たちからは慕われ、自らを森の守護者と任じています。いつでも自在に熊に変身でき、人間でなく熊の姿でも楽々と魔法を行使します。しかしながら、野生動物たる熊に近づきすぎたため、火炎だけはどうも苦手です。

特性値:

人間時:
【知性】+2、【知覚】+1、【魅力】+1、【交渉】+0
【筋力】+1、【体力】+2、【器用】-2、【反応】-2

心獣時:
【知性】+2、【知覚】+1、【魅力】+1、【交渉】-5
【筋力】+6、【体力】+4、【器用】+1、【反応】-1

美点と欠点:

  • 心獣:人であると同時に熊でもあります。望めばこれに変身できます。
  • 大柄:人間の姿でも身長2m 前後の恵まれた体格。サイズ+1 により耐久力が増加します。
  • 怠惰:こまめに動き回るのを億劫がります。熊はのっそり。
  • 豊富な特性値:特性値に割り振るポイントが増加します(適用済み)。
  • 神秘の血脈:祖師ビルナの血を引いています。定式呪文では失敗しないかぎり疲労しません。
  • 魔術の専門分野:幻獣を対象にした魔法では、低い方の術法を倍付けで計算します。
  • 目につきにくい魔法:呪文を行使するときに身振りが不要です。
  • 即興魔法が苦手:常に全力投球。疲労せずに即興呪文を唱えることができません。
  • 苦手な形相:Ignem(火炎)魔法に関わるすべての値が半減してしまいます。
  • 限定された魔術抵抗:Ignem(火炎)が苦手で、この形相を使っては魔法抵抗ができません。
  • 露骨な天禀:一般のマギ以上に嫌われます。通常の倍の社交ペナルティ(− 6)。
  • 動物を怒らせない:天禀の社交ペナルティを、対動物にかぎり拒否反応を免除。
  • 乗り物酔い:そんな文明の利器を出されても。徒歩以外の長距離移動では疲労が倍付け。

心獣時の追加(特質ふくむ)

  • 獰猛:負傷時
  • 強靱
  • 大食漢
  • 人嫌い
  • 豊富な特性値
  • 高速走行
  • 攻撃的
  • 組み付き
  • 生得武器追加:噛み
  • 優れた肉食獣
  • 壮麗
  • 爪(大)
  • 厚い皮
  • 頑健

技能:

人間時

  • 母語:5
  • ラテン語:4
  • 魔術理論:5
  • パルマ・マギカ:3
  • 自由学科:2
  • 哲学:2
  • 魔術団知識:1
  • ビョルネール派知識:2
  • 心獣:3
  • 地域知識:2
  • 水泳:1
  • 生存術:2
  • 狩猟:2
  • 動物の扱い:1
  • 魔法界知識:2
  • 認識:2
  • 格闘:2

心獣時

  • 母語:5
  • ラテン語:4
  • 魔術理論:5
  • パルマ・マギカ:3
  • 自由学科:2
  • 哲学:2
  • 魔術団知識:1
  • ビョルネール派知識:2
  • 心獣:3
  • 地域知識:2
  • 水泳:3
  • 生存術:5
  • 狩猟:4
  • 運動:3
  • 魔法界知識:2
  • 認識:3
  • 格闘:5

術法:

Creo:6、Intellego:8、Muto:8、Perdo:6、Rego:9

Animal:10、Aquam:5、Auram:5、Corpus:5、Herbam:6

Ignem:0(※)、Imaginem:2、Mentem:3、Terram:4、Vim:3

魔術師の証:

のっそりした効果。

呪文:

  • MuAn20"ビョルネール派マギの声"
    動物の姿でも人間の声で話せる。呪文の詠唱も可能。(基本5, +2太陽, +1サイズ)
  • MuAn20"異形の大熊"
    動物のサイズを1点増大する。これによりダメージ値に+2, 耐久度の各段階が1点ずつ伸び、防御値は-1される。(基本4, +1接触, +2太陽, +1サイズ)
  • ReAn20"伝説の獣に対する結界"
    実力値が20以下の魔法界の獣は、魔法円およびその内部に手出しできない。(結界基本)
  • ReAn15"象のネズミ恐がり"
    対象の動物は恐怖を吹きこまれ、大急ぎで逃げ出そうとする。[サイズ+ストレスダイス]で9以上を出すと抵抗できる。(基本5, +1視線, +1集中)
  • InAn10"何それ、食べられるの?"
    味見した動物由来の品の来歴を知る。(基本5,+1集中)
  • InAn20"獲物の跡追い"
    誘導呪物でつながる動物/動物製品の在処を地図上でつきとめる。(基本3, +4誘導呪物, +1集中)
  • InHe5"野のハーブ狩り"
    一種類の植物の匂いを嗅ぎとれるようになる。[【知覚】+ストレスダイス]で6以上を出せば辿っていける。(基本2, +1集中, +2嗅覚)
  • InHe10"森の直観"
    森と霊的交渉に入り、その森に属する物事や、森を傷つけずに多くを得る方法などを直感的に知る。自然に関わる判定に+3。(基本1, +1接触, +2太陽, +2集団)
  • InAn25"獣心の大冊開き"
    動物の頭に触れ、過去一日の記憶を読む。特定の記憶を探すには[【知覚】+〈呪文操作〉+ストレスダイス]で判定。(基本15, +1接触, +1集中)
  • ReAn30"獣繋ぎの命令"
    動物に複雑な命令を植えつける。動物はその使命を全力で果たそうとする。(基本15, +1接触, +2太陽)

その他:

35歳、自信:1/3、サイズ:0/+2

ダガー:INIT -1、ATK +4、DFN +2、DAM +4
熊/爪:INIT -1、ATK +12、DFN +8、DAM +10
熊/組み付き:INIT -1、ATK +6、DFN +8、DAM n/a

吸収値:+2/+9

熊と会話できる。ゆっくりでおとなしい陸生動物とは同言語の方言違いのようなもの。

《神秘の血脈》の特殊能力:
MuAn20"黒胆汁質の心獣の姿"を使うと、【体力】に+2。言語によらないコミュニケーションに+4。性格「創造的」を+4。

プレイの指針:

 人と熊を上手に使い分けましょう。熊の姿では戦いに優れるのは勿論のこと(さらに本気を出すには"異形の大熊"を使います)、《神秘の血脈》の特殊能力で【体力】を上げた上で"ビョルネール派マギの声"を使えば、魔術の行使でも有利になります。
 自然の中でのびのびできる反面、文明圏では窮屈です。その窮屈さを演出しながらも、"獲物の跡追い"などの呪文を生かしてください。そう、羊皮紙も革鎧も動物製品です。

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