誰かが業を背負わねば。
全体像:
神秘思想のクリーアモン派は、人類みなが時の円環から解脱する道を求めています。流派のマギたちは禁欲的な戒律の下に生涯をその修行に捧げますが、全員がそれでは現実問題として回りません。誰かが同輩のかわりに穢れ仕事をしなくてはならないのです。
これを引き受けるのが、流派の徳目に背く異端「不和の道」の修行者。ことに悪魔を時の円環の反極に近い者とみなし、これを倒して世界の寿命を延ばすことで、同輩が求道に携われる猶予を伸ばすのが身上です。魔の剣術をはじめ滅びの技に身を浸しすぎたため、皆から敬遠され、自身も明るい希望は見えませんが、使命を信じて今日も征きます。
特性値:
【知性】+2、【知覚】+2、【魅力】-3、【交渉】-3
【筋力】+2、【体力】+2、【器用】+3、【反応】+1
美点と欠点:
- エニグマ:クリーアモン派の神秘学。夢解釈や謎解き、黄昏判定と理解判定にボーナス。
- 不和の道/第一途:〈エニグマ〉判定で魔力を感じたり、武器を使ったりできます。
- 不和の道/第二途:瞑想を行うことで、魂をもたない周囲の事物を腐食/滅殺します。また、攻撃は僅かな弱点を精密に抉りだし、攻撃値が4
倍となります。
- 強化:〈エニグマ〉に天才的な手腕を発揮します(+2
ボーナス)。
- 露骨な天禀:一般のマギ以上に嫌われます。通常の倍の社交ペナルティ(−
6)。
- 短命な魔術:魔術すら滅びの影が濃い。持続時間が一段階下がります。
- 呪い:目に映るものすべて、時の経過に冒される末路が見えます。
- 歪んだ魔術:呪文を使うと周囲のものが萎びます。レベルに応じて程度が増大。
- 高い志:流派の業を背負うことを自らに課しています。
技能:
- 母語:5
- ラテン語:4
- 魔術理論:4
- パルマ・マギカ:3
- 集中力:2
- 呪文操作:2
- 突破:1
- 自由学科:1
- 哲学:1
- 魔術団知識:1
- クリーアモン派知識:3
- エニグマ:5(+2)
- 生存術:1
- 隠密:3
- 運動:2
- 認識:1
- 格闘:1
術法:
Creo:2、Intellego:3、Muto:2、Perdo:12、Rego:5
Animal:6、Aquam:6、Auram:6、Corpus:6、Herbam:6
Ignem:6、Imaginem:6、Mentem:6、Terram:6、Vim:6
魔術師の証:
ぼろぼろに朽ちた色合い。
呪文:
- ReCo15"狂戦士の堪え"
持続が切れるまで、無傷&無疲労として行動することができる。潜在的に負傷や疲労をしてはいて、終了後に適用される。連続投射は2回まで有効。(基本10,
+1集中)
- PeIm20"不可視のヴェール"
対象は完全に目に見えなくなる。動いても破れないが、鏡にだけは映る。(基本4,
+1接触, +2太陽, +1映像の動きに追随)
- PeMe15"一時の記憶失い"
5分までの記憶を消去し、空白を残す。対象は[【知性】+ストレスダイス]で9以上を出すと、その期間の記憶がないことに気づく。(基本10,
+1視線)
- PeMe10"取り憑く霊よ安息へ"
死霊などの実力値を10点低下させる。0になると放逐。(基本効果,
+2声)
- PeVi10"悪魔の永遠の滅却"
悪魔の地獄実力値を10点低下させる。0になると放逐。(基本効果,
+2声)
- PeVi15"Imaginemの斬り捨て"
室内にある[20+ストレスダイス]レベル以下のImaginem呪文をすべて解除する。(基本効果,
+1接触, +2部屋)
- PeVi20"世俗の静寂の風"
レベルが[20+ストレスダイス]の半分以下のあらゆる呪文を解除する。(基本効果,
+2声, +2部屋)
- ReVi15"退魔の円陣"
地獄実力値が15以下の生物は、魔法円および内部に手出しできない。(基本効果)
- PeAu15"籠もった空気の部屋"
室内の空気を息苦しいものにする。肉体的に疲れる行動はすべて−3ペナルティ。また、中にいる生物は毎ラウンド[【体力】+シンプルダイス]で6以上を出さないと、疲労度を1段階失う。(基本3,
+2声, +2部屋)
- PeIg15"夢想転移"
50ペース以内の場所に瞬間転移する。(基本15)
その他:
35歳、自信:1/3、サイズ:0
ダガー:INIT +1、ATK +7、DFN +3、DAM +5
ロングソード:INIT +3、ATK +14、DFN +9、DAM +8
ロングソード/瞑想後:INIT +3、ATK +56、DFN +9、DAM
+8
吸収値:+4
15分(〈エニグマ〉7相当の場合。1上がるごとに半減)の瞑想で精神を澄み渡らせ、〈エニグマ〉の半分の値を判定1つにボーナスにできる。
また、不和の道第二途の悟りにより、同様の瞑想を行うことで、魔法抵抗および魂をもたない周囲の事物を腐食/滅殺する。
同じく、瞑想後の一撃は、僅かな弱点を精密に抉りだし、攻撃値が4倍となる。魔法を帯びた扱いで、突破力は〈エニグマ〉の値の5倍。
プレイの指針:
【魅力】【交渉】ともに最低値、その上《露骨な天禀》と、他者との交渉能力は絶望的です。あきらめて仲間のフォローに期待するしかないでしょう。
活躍の場は主に武力としてです。予め"不可視のヴェール"をかけてまわって全員の姿を消しておくのがセオリー。位置が割れなければ呪文の対象にならないからです。逆に敵の透明化や幻術には"Imaginem呪糸の斬り捨て"で対抗します。
神秘を宿したあなたの剣の威力は絶大で、完全武装の熟練騎士でも一刀両断です。ただ一度に複数を斬ることはできませんし、集団戦術によるボーナスも大きいルールなので、大勢を相手にするのはそれなりに慎重に。
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