No.23 ウェルディーティウス派 A

魔剣を鍛える刀鍛冶。

全体像:

 魔術工芸が専門のウェルディーティウス派に属し、剣を素体とした呪付に長けています。流派でも一部の者にしか明かされないルーンの秘儀を刻みこんだ剣は、霊体も金属も、魔力すらも飴のように切り裂く業物で、しかるべき勇者の手に渡るのを待っています。

 また、本来は呪文を苦手とする傾向のあるウェルディーティウス派にあって、独特の呪文操作を心得ており、定式呪文の効果を既存の剣によって媒介する技を有します。工房でじっくり鍛え上げるだけでなく、即席の付与もできるのです。

特性値:

【知性】+2、【知覚】+0、【魅力】+0、【交渉】+0
【筋力】+0、【体力】+1、【器用】+2、【反応】+0

美点と欠点:

  • ウェルディーティウス魔法:研究値に〈製作〉がボーナス。形態/効果に〈哲学〉を上乗せ。呪付物の準備時のウィース消費を〈製作〉ポーン減少。焦点具が手元にないと定式呪文を使えない。
  • ウェルディーティウスの上級ルーン:各術法に対応するルーンを刻むことで、研究値におけるその術法の値を2倍にする。呪付の目標値の方もルーン1つにつき5点上昇。また、該当する術法のウィースを、ルーン1つあたり1ポーン消費。ルーンに対応する木を材料に使うと研究値に+2。
  • 発想の天分:新しい呪文や魔術物品を開発するとき+3ボーナス。実験かますなら+6。
  • 柔軟な定式魔法:定式呪文の射程/持続/対象のいずれかを1ランク上げ下げ可能。
  • 魔術の専門分野:剣に関わる魔法では、低い方の術法を倍付けで計算します。
  • 魔法渡し:唱えた呪文を、他者が術者のようにしたり、物品を介して対象に届けたり。
  • 状況の制限:物品に「渡して」からでないと効果を及ぼせません。
  • 硬直した魔術:呪文行使の際にウィース(魔力の結晶)を使えません。
  • 匠の自負:自らの腕前に対する驕慢。天禀と直結して一部の呪付にボーナス。

技能:

  • 母語:5
  • ラテン語:4
  • 魔術理論:5
  • パルマ・マギカ:2
  • 自由学科:2
  • 哲学:4
  • 魔術団知識:1
  • 製作/鍛冶:5
  • ウェルディーティウス派知識:2
  • 地域知識:2
  • 認識:2
  • 格闘:2

術法:

Creo:5、Intellego:5、Muto:5、Perdo:11、Rego:5

Animal:6、Aquam:3、Auram:3、Corpus:6、Herbam:3

Ignem:6、Imaginem:3、Mentem:6、Terram:6、Vim:9

魔術師の証:

対象が淡い燐光に包まれる。

呪文:

  • PeAn25"猛獣の脚落とし"
    剣を隙へ導き、動物の足を一本切り落とす。(基本15, +1接触, +1陽径, 渡し)
  • PeCo20"活力奪いの剣"
    触れられた人物は疲労度を一段階失う。(基本10, +1接触, +1陽径, 渡し)
  • PeMe10"霊刀を振るい"
    死霊などの実力値を10点低下させる。0になると放逐。(基本効果, -1接触, +1陽径, 渡し)
  • PeTe15"斬鉄剣"
    触れた金属の強度を弱め、そのまま剣で飴のように切り裂く。(基本2, +1接触, +1陽径, +1部分, +2金属, 渡し)
  • PeTe25"いと軽き鎖帷子"
    対象の金属の"重さ"の要素を破壊し、金属鎧の重量をゼロにする。(基本4, +1接触, +2太陽, +2金属, 渡し)
  • PeVi25"魔封じの剣"
    触れた対象の魔力を一時的に奪い、対象のあらゆる魔力行使の判定に-10ペナルティ。(基本効果, +1接触, +2太陽, 渡し)
  • PeVi30"解呪"
    儀式呪文。呪付を完全に破壊する。込められた効果のうち最も高いレベルが[25+ストレスダイス(ボッチなし)]以下であることが条件。(基本効果, +1接触, 渡し)

持ち物:

充填品「黒の剣」
なんでも切れるがただ一度しか使えない。(PeVi(all)40, 基本5, +1接触, +1サイズ, +1発効時に対象指定, +20L突破力)

呪付物「神秘の研ぎ石」
武器のダメージ値を+2する。(MuTe20, 基本3, +1接触, +2太陽, +2金属, +10L突破力, 1日1回)

その他:

35歳、自信:1/3、サイズ:0

プレイの指針:

 欠点の制約により、定式呪文は基本的に仲間の剣に乗せた上で、それを対象に当てるという手順を踏むことになります。剣に直接触れられればよいのですが、そうでない場合には、《柔軟な定式魔法》で射程を上げて対処します。

 そして、本領はやはり研究室での呪付。他のマギと違い、素体は考慮せず剣一択でかまいません。後世に名を残す名剣を鍛え上げましょう。

[戻る]