No.5 クリーアモン派 A

いざ征かん、黄昏の彼岸へ…。

全体像:

 神秘思想のクリーアモン派は、人類みなが時の円環から解脱する道を求めています。その中であなたは、観想を通して現世からの脱出路を探る「皮相の道」の修行を積みました。悟りはまだ道半ばですが、厳格な戒律にしたがった瞑想のうちに感覚は研ぎ澄まされ、現世の事物のみならず魔力や霊魂まで目に映るようになっています。

 なにぶん凡俗とは違う世界に暮らしているだけに、人付き合いは苦手です。口にする言葉も謎めいて難解ですが、そこには深遠な真実が秘められているのかもしれません。

特性値:

【知性】+3、【知覚】+3、【魅力】-2、【交渉】-2
【筋力】-2、【体力】+2、【器用】+1、【反応】+0

美点と欠点:

  • エニグマ:クリーアモン派の神秘学。夢解釈や謎解き、黄昏判定と理解判定にボーナス。
  • 皮相の道/第一途:世界への洞察が深まる最初の悟り。以下三つの美点を取得します。
      鋭い視覚:視力に関わる判定に+3 ボーナス。ただし射撃はのぞきます。
      頭脳明晰:嘘・混乱・撹乱・ごまかしに抵抗する判定に+3 ボーナス。
      常識:背景世界に照らして明らかにまずい行動には、警告を得られます。
  • 皮相の道/第二途:〈エニグマ〉判定で魔力や霊魂を感じたり、幻を見破ったりできます。
  • 幻視:さまざまな光景が脳裏に映ります。これを意識的に制御することはできません。
  • 誓い:収奪や攻撃を禁じたクリーアモン派の戒律を守り、身を浄めていきます。
  • 畸形:全身に施された入れ墨のため容姿が奇怪です。人を惹きつける【魅力】判定に− 3。
  • 不可解な知識:独特の言い回しで、執筆した本や指導した生徒の取得経験値が半減。
  • 黄昏の誘い:魔法の暴走を止めようとする気が薄いです。ボッチ1 つで黄昏判定。
  • 有能な師匠:師匠は教え上手で魔力も強い。徒弟期間の経験値と呪文を追加(適用済み)。

技能:

  • 母語:5
  • ラテン語:4
  • 魔術理論:5
  • パルマ・マギカ:2
  • 集中力:2
  • 自由学科:2
  • 哲学:2
  • 魔術団知識:2
  • ビョルネール派知識:3
  • エニグマ:6
  • 魔法界知識:3
  • 人間知識:2
  • 認識:5

術法:

Creo:6、Intellego:11、Muto:6、Perdo:3、Rego:6

Animal:4、Aquam:4、Auram:4、Corpus:4、Herbam:5

Ignem:5、Imaginem:6、Mentem:7、Terram:5、Vim:6

魔術師の証:

入れ墨がかすかに光る。

呪文:

  • InCo15"真の姿の看破"
    対象人物の変身や変装を見抜いて真実の姿を知る。魔法によるものの場合、相手のレベルが15以下でないと無効。(基本3, +4視覚)
  • InHe15"迫り来る矢音"
    向かってくる木製品の位置を聞き取れる。10ペース以遠の木製武器は自動的に回避でき、それより近くとも防御値に+9ボーナス。(基本2,+2太陽, +3聴覚)
  • MuHe(Te)15"青銅のロープ"
    植物質のロープ一本を、精錬された上質の青銅に変化させる。滅多には壊れない。(基本4, +1接触, +2太陽)
  • InIg20"熱光の視力"
    人の体温より暖かい物の熱を見えるようになる。(基本2, +2太陽, +4視覚)
  • InIm20"遠き声聞く耳"
    指定した部屋で起こっていることが聞こえる。その部屋もしくはそこにいる人物に誘導呪物が必要。(基本1, +4誘導呪物, +1集中, +2部屋)
  • InMe25"ざわめきの中の思い"
    聞こえる会話の意味がすべて正確に理解できる。言語を問わない。(基本5, +1集中, +3聴覚)
  • ReMe10"まどろみの誘い"
    対象は眠気を催し、数分間居眠りする。(基本4, +2声)
  • InTe20"鉱夫の慧眼"
    3ペースまでの障害物を透過して、行使時に指定した一種類の鉱物を見つける。純度についての情報も得られる。(基本2, +1集中, +4視覚,+1透過)
  • ReTe10"見えざる荷運び人"
    【筋力】+5相当の力で対象の無生物を動かす。地面からは6フィート以上持ち上げられない。対象に適した制約術法がつく。(基本3, +2声,+1集中)
  • InHe25"草木との対話"
    植物と会話する。ゆっくり話すため、質疑応答1つに10分から30分かかる。(基本15, +1接触,+1集中)

その他:

35歳、自信:1/3、サイズ:0

30分(〈エニグマ〉6の場合。1上がるごとに半減)の瞑想で精神を澄み渡らせ、〈エニグマ〉の半分の値を判定1つにボーナスにできる。

プレイの指針:

 わざわざ魔法を使わなくても超常の諸物を感知できるのは大いなる強みです。加えて、高い【知覚】と〈認識〉にせよ、各種のIntellego(探知)魔法にせよ、気づいたり探したりすること全般が得意。何かを「悟る」ということを活躍のキーポイントにしましょう。

 この流派では黄昏を時の円環からの避難所と教え、他の流派のようには恐れません。実プレイにおける流派秘儀〈エニグマ〉は、黄昏の収穫を豊かにする他、瞑想によって精神を澄み渡らせ、次の判定にボーナスを付与するという使い道があります。《幻視》でもたらされた表象の解釈にも有用。禅宗のお坊さんか何かのような感覚でどうぞ。

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