魔法と奇蹟を溶けあわせた修道士。

全体像：

　人間社会との交流を重んじるイェルビトン派に属していますが、一般の俗世ではなく、キリスト教を専門とする白魔術師です。魔術団の守護聖人として聖ネリウスの名を掲げるマギの修道会で育ちましたが、これはヘルメス魔法から神聖界に「転んだ」一種の異端であり、魔術団一般からは白い眼で見られています。一方でキリスト教会にも完全に受け容れられているわけでなく、微妙な関係にある魔術団と教会の狭間に立って苦しい思いをすることも多いようですが、主への信仰と修道会の同志が支えになってくれます。

特性値：

【知性】+2、【知覚】-1、【魅力】+2、【交渉】+1
【筋力】-1、【体力】+1、【器用】+1、【反応】 0

美点と欠点：

• 聖なる魔法：聖ネリウス修道会の教える、神聖界に転向した魔法。魔法界と神聖界の両方に調和し、オーラの影響を良いとこ取りできます。儀式のウィース消費を長期疲労で代替できたり、特殊射程等を使えたり。
• ヘルメス修道士の戒律：ウィースの個人所有の放棄、使い魔も含めた結婚の禁止、修道会での師匠への服従。一方で、必要な援助を受けられます。
• 静かな魔法：旧来の魔術理論による詠唱に頼らなくとも呪文を使える方法を身につけました。
• 目につきにくい魔法：同様に、呪文を行使するときに身振りも不要です。
• 硬直した魔術：呪文行使の際にウィース（魔力の結晶）を使えません。
• 教育：幼少から修道会育ち。学術技能への初期経験値を取得（適用済み）。
• 幻視：さまざまな光景が脳裏に映ります。これを意識的に制御することはできません。
• 人脈：キリスト教会にコネがあります。

技能：

• 母語：5
• ラテン語：4
• 魔術理論：5
• パルマ・マギカ：2
• 集中力：4
• 呪文操作：1
• 突破：1
• 自由学科：3
• 哲学：2
• 魔術団知識：1
• ローマ法および教会法：1
• 神学：3
• 神聖界知識：4
• 魔法界知識：1
• 魅惑：4
• 認識：1

術法：

Creo：10、Intellego：5、Muto：5、Perdo：5、Rego：9

Animal：4、Aquam：2、Auram：2、Corpus：10、Herbam：2

Ignem：4、Imaginem：2、Mentem：4、Terram：2、Vim：10

魔術師の証：

聖霊の息吹を感じる。

呪文：

• CrCo20"外科医の癒しの手"
  儀式呪文。対象の人間の負傷による軽傷一つを癒す。（基本15, +1接触）
• CrAn20"家畜の病払い"
  儀式呪文。対象の動物の病気や毒による軽傷一つを癒す。（基本15, +1接触）
• CrAn20"五千人の供食"
  儀式呪文。莫大な量の簡単な魚料理を創造する。（基本2, +1接触, +3サイズ, +2制約術法）
• CrMe20"福音"
  儀式呪文。触れたものを源とする神聖オーラの中にいる人すべてに、数語の言葉を伝える。（基本3, +1接触, +4ドミニオン）
• ReVi20"夜警の加護"
  儀式呪文。詠唱時に指定した条件が来るまで、対象の呪文の発効を保留させる。（基本効果, +1接触）
• CrIg20"浄罪の炎"
  祈りを唱える間、純白の炎で対象を焼いて、毎ラウンド+10ダメージを与える。射程は【魅力】による（+2だと50ペース）。この呪文はわずかでも罪をもつ者にのみ効果がある。（基本5, +2魅力, +1祈祷, +0罪）
• ReVi30"足跡がひとつだったとき"
  術者のかけた持続が「集中」の呪文について、大罪を犯さないかぎり、精神集中を無期限に代行しつづけてくれる。対象の呪文のレベルが15以下の時のみ有効。（基本効果, +1接触, +4恩寵）
• ReCo30"神の言葉で生きる"
  断食潔斎をしている間、無傷&無疲労として行動することができる。潜在的に負傷や疲労をしてはいて、終了後に適用される。（基本10, +1接触, +3断食）

その他：

35歳、自信：1/3、サイズ：0

プレイの指針：

　教会にかぎらず人里はどこも神聖オーラに覆われ、多くのマギは呪文の行使に制限を受けるものですが、あなたはむしろボーナスを受けます。社会的に影響力のある聖職者階級へ人脈もありますので、平素はその辺りを活躍の場と考えるといいでしょう。

　修得している定式呪文の大半は儀式呪文です。通常であれば貴重なウィースの消費を求められるところですが、そこは《聖なる魔法》によって長期疲労で代替（1段階につき3ポーン扱い）してしまえばOK。

　また、信仰値を使えば神の助力でボーナスをもらったり、奇蹟を祈ったり、聖人に介入してもらったりできます。礼拝にまめに出ているともらえますから、くれぐれも忘れずに。

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