No.15 メリニータ派 A

水妖の産みし半妖精。

全体像:

 妖精界を専門とするメリニータ派に属しており、本人にも妖精の血が混じっています。泉に住まう妖精と人間との間に生まれ、妖精たちに囲まれて育ったため、自然と同朋の多いメリニータ派に迎えられることになりました。

 生来から水を扱う術に長けていましたが、ヘルメス魔法の汎魔術理論を熱心に学んだ結果、他の三元素とも融通がきく見地に至り、単なる水妖に留まらない柔軟な力を獲得しました。しかし妖精としての弱点は克服しえず、鉄やキリスト教は未だに苦手です。

特性値:

【知性】+2、【知覚】+1、【魅力】+1、【交渉】+1
【筋力】-2、【体力】+2、【器用】+1、【反応】 0

美点と欠点:

  • 濃い妖精の血脈:水の妖精の血を濃く引いています。闇視と霊視、老化緩和など。
  • 妖精郷育ち:妖精に囲まれた環境で育ち、人間社会より妖精界になじみます。
  • 得意な状況:身体が濡れていると、呪文行使と魔法抵抗に+3ボーナス。
  • 阻害状況:毎日の水浴びを欠かすと、魔術関係の判定値がすべて半減します。
  • 脆い魔術:妖精に鉄は禁物。鉄で触れると魔術が解けてしまいます。
  • 神聖感受性:教会の鐘の音は頭にがんがん響いてたまりません。神聖オーラの影響が倍増。
  • 妖精魔法:魔法界と妖精界の両方に調和し、オーラの影響を良いとこ取りできます。また、「条件」(=指定した条件が満つるまで持続)等の特殊パラメータも。
  • 奇妙な魔術:呪文行使のボッチダイスが1つ増加。危険というより奇妙な効果となる。
  • 元素魔法:地水風火の四術法では制約術法免除。一つを伸ばすと残りにもおこぼれ経験値。

技能:

  • 母語:5
  • ラテン語:4
  • 魔術理論:5
  • パルマ・マギカ:2
  • 集中力:1
  • 自由学科:1
  • 哲学:1
  • 魔術団知識:2
  • メリニータ派知識:2
  • 妖精魔法:4
  • 霊視:4
  • 作法:2
  • 魅惑:2
  • 生存術:1
  • 水泳:3
  • 認識:1

術法:

Creo:6、Intellego:10、Muto:6、Perdo:5、Rego:8

Animal:2、Aquam:12、Auram:9、Corpus:1、Herbam:2

Ignem:9、Imaginem:9、Mentem:1、Terram:9、Vim:2

魔術師の証:

水のせせらぎが聞こえる。

呪文:

  • InAq25"湖の声"
    自然の水域一つと会話する。(基本15, +1接触, +1集中)
  • MuAq(Au)20"魚の肺"
    肺に入った水を空気に変えることで、水中でも呼吸ができる。(基本4, +1接触, +2太陽, +1部分)
  • MuAq(Te,Re)20"水の羽衣"
    水を美しい糸のように変成し、その布でドレスを織り上げる。(基本4, +1接触, +2太陽, +1Rego)
  • MuAq(Ig)20"猛火の水"
    油よりさらに燃えやすい性質を水に付与する。濡れた全身に火がつけば+20ダメージ。(基本4, +2声, +1集中)
  • CrAq(Ig)20"湧き出す温泉"
    こんこんと湧き出る温泉を創造する。(基本5, +1接触, +2太陽)
  • MuTe(Aq)15"石の軟泥"
    触れている付近の石を液状に変える。(基本3, +1接触, +1集中, +1部分, +1石)
  • ReAq30"霜の架け橋"
    水面に厚い霜の層をつくる。人が歩いて渡れるほどの硬度があり、任意の形状をとることができる。(基本3, +2声, +2太陽, +1部分, +1サイズ, +1形状自由)
  • InAq(Im)30"水占いの呪付"
    儀式呪文。水域を水占いの池に変える。魔力をもつ人物が覗きこむと、何らかの自然の水域の視界内にある、既知の地点を見ることができる。(メルクリウス教団に由来する特殊呪文)

その他:

35歳、自信:1/3、サイズ:0

《濃い妖精の血脈:ウンディーネ》により、老化判定を通常の35歳開始→50歳開始へ。さらに老化判定に+3ボーナス。コストなしで闇視と《霊視》を取得。水中での行動に+2ボーナス。

プレイの指針:

 周囲のオーラの種類に常に気を配っておきましょう。妖精界なら他のマギの倍のボーナスを得られ、呪文の制御も乱れませんが、神聖界では極端に弱体化します。人里は基本的に神聖オーラに覆われていますので、できれば近寄らない方がいいでしょう。教会になぞ入ろうものなら、呪文行使の判定に少なくとも−24、ボッチダイスも9個以上です!

 定式呪文では"湖の声"が強力。川や泉から情報収集をしましょう。また、妖精の血のおかげで、暗い場所でも目が見えますし、不可視の霊体や幻も判別できます。そもそも半妖精であるということ自体が妖精との交渉にあたっては大きなアドバンテージですので、妖精界がらみの事柄では、率先してみんなをリードしてあげてください。

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