魔法の糸を自在に編み直し。
全体像:
魔術団内の使者役を自任するメルケーレ派は、魔法実験の事故で天禀を失った祖師以来、魔法を使えない者を主流のメンバーとしているのですが、現場の赤帽士たちのバックアップのために、少数の天禀持ちの系譜も有しています。
ムータントと呼ばれた祖師メルケーレの二人目の弟子は、変成魔法に卓越しており、その系譜に属するあなたが得意とする変成対象は、他ならぬ魔法です。詠唱中の魔法に干渉して効能を自在に歪める「メタ魔法」を操り、他のマギのお節介をしてまわります。
特性値:
【知性】+3、【知覚】+0、【魅力】+1、【交渉】+0
【筋力】-2、【体力】+2、【器用】+0、【反応】+0
美点と欠点:
- ムータントゥム魔法:定式呪文に対して、下記三つの特殊制御を仕込めるようになります。
1) 増幅:ウィースを消費して射程/持続/対象を上げる。1段階につき1ポーン消費。
2)
渡し:唱えた呪文を、他者が術者のようにしたり、物品を介して対象に届けたり。
3)
手綱:術者が自分なら、呪払魔法を使わなくとも好きなときに呪文の効果を止められます。
- 魔法統御:上記ムータントゥム魔法の特殊制御が、即興呪文でも行えるようになります。
- 不可解な知識:独特の理論で、執筆した本や指導した生徒の取得経験値が半減。
- 強化:Muto(変成)魔法に天才的な手腕を発揮します(+3ボーナス)。
- 魔術の専門分野:詠唱中の魔法に干渉する際は、低い方の術法を倍付けで計算します。
- 副作用:呪文を使うと付近の魔力が活性化し、次の呪文行使に[レベル÷5]点のボーナス。
- 有能な師匠:師匠は教え上手で魔力も強い。徒弟期間の経験値と呪文を追加(適用済み)。
- 黄昏の誘い:魔法の暴走を止められません。ボッチ1つで黄昏判定。
- 放心する魔術:呪文を使うと放心してしまい、1ラウンドは何もできません。
- 肥満:疲労判定に−3、素早い動きや優雅な動きに−1のペナルティ。
- お節介焼き:良かれと思って、他人にお節介を焼きたがります。
技能:
- 母語:5
- ラテン語:4
- 魔術理論:5
- パルマ・マギカ:3
- 集中力:5
- 呪文操作:3
- 突破:2
- 自由学科:2
- 哲学:2
- 魔術団知識:2
- 魔法界知識:2
- 地域知識:3
- 認識:3
術法:
Creo:3、Intellego:9、Muto:11(+3)、Perdo:5、Rego:5
Animal:5、Aquam:2、Auram:7、Corpus:5、Herbam:3
Ignem:5、Imaginem:2、Mentem:1、Terram:1、Vim:11
魔術師の証:
絡みつくような効果。
呪文:
- InAu25"蝙蝠の目"
大気とその境目を聞き取ることで、完全な暗闇でも支障なく動き回れる。(基本4,
+2太陽, +3聴覚, 渡し)
- MuCo(An)25"黒羽のケープ"
鴉に変身する。(基本20, +1集中,
手綱、渡し)
- ReIg20"耐熱結界"
耐熱吸収値10点を付与。+10ダメージ以下の規模の火では、触れることもできない。(基本4,
+1接触, +2太陽, +1熱量, 渡し)
- MuVi40"魔術師の大いなる増強"
修得時に形相一つを選択。その形相の呪文(ただし20レベル以下)の詠唱時に重ねてかけると、効果が10レベル分増大する。(基本効果,
+1接触, 増幅)
- MuVi40"逆映しの鏡"
修得時に形相一つを選択。その形相の呪文(ただし20レベル以下)の詠唱時に重ねてかけると、効果が逆転する。(基本効果,
+1接触, 増幅)
- MuVi40"魔術師の大網"
修得時に形相一つを選択。その形相の呪文(ただし20レベル以下)の詠唱時に重ねてかけると、対象のパラメータが2段階上昇する。(基本効果,
+1接触, 増幅)
- MuVi25"標的改竄"
40レベル以下の呪文の詠唱時に重ねてかけると、呪文の相手を別な存在に書き換えることができる。(基本効果,
+2声, 増幅)
習熟1:速唱
その他:
35歳、自信:1/3、サイズ:0
美点《副作用》により、呪文行使時に周囲の魔力を活性化し、次回の呪文行使に強度分のボーナスを与える。
プレイの指針:
専門の「メタ魔法」は、他のマギが唱える呪文に呼吸を合わせて唱えることで真価を発揮し、分析・増強・反転・分割・遅延・消去と、思いのままです。誰かが呪文を唱える時、まず増強できないか考えてみるのが定石です。メタ魔法において射程「接触」は自分の呪文を意味するので、他人の呪文を対象にとるならウィース増幅で「声」に。また"蝙蝠の目"と"黒羽のケープ"は、制御を「渡す」ことで他人にも利益を与えられます。
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