綴れ織り

「それに呪いだって? マチアータ、ぼくはただ、
おまえの魂が邪悪な欲望に屈したのでなければいいと思うんだが。
それはすごく危険なことなんだ」
「あたしにも魂があるんでしょうか、ご主人さま」
犬はさほど興味もないといった声でたずねた。
「そんなことはじめて聞きました」

 ここには、プレイレポートとシナリオがあります。→シナリオをお読みになる方へ

 Regulus たちのトループがここ数年遊んでいるサガとその周辺が大半を占めます。これはあくまでもプレイの一例にすぎません。アルス・マギカというルールシステムは、多様なプレイスタイルに耐えうる高いポテンシャルをもっています。
 私は、トループの構成に合わせて、プレイのトーンを大きく変えるべきと考えています。おなじ私がストーリーガイドを務めても、このメンツでなければこのようにはプレイしなかったでしょう(テーブルの空気だけでなく、ルーリングやシナリオ作成の点からして)。
 ですから、「朽ち木の札」で書いたことの繰り返しになりますが、これだけをもってアルス・マギカのすべてであるとお考えにならないでください。また逆に、「こんなのアルス・マギカじゃない!」というのもご勘弁ください。よろしくどうぞ。

サガ"フォッソル"

 南仏プロヴァンスに興った春コヴナント"フォッソル"。大志をいだいた若いマギたちが、Terramウィースを豊富にふくむ鍾乳洞に集いました。次々とおこるトラブルに立ち向かい、各々の夢へ向けて一歩一歩あゆんでいく、そんな姿を描く物語です。

コヴナント

キャラクター

お断りしておきますが、プロヴァンス管区のこのセッティングは全くのオリジナルです。オフィシャルの設定を知りたい方は、古い版のサプリになりますが、"Mistrige"あたりをご覧になるとよろしいかと。

第一期

 始めたばかりでプレイヤーもストーリーガイドも手探り状態。毎回レジュメを配って、少しずつルールを導入していく方針をとりました。プレイヤーもなかなか揃いませんから、だいたい開始前に誰かしらがキャラを作ってました(これが結構時間を食って大変)。キャラ立ちを確保しないと長期のサガは張れないので、ひとまずはマギだけです。

(1) 風乗り鳥を撃て

[プレイレポート] [シナリオ]

 まずは小手調べ。ファレルとリノアは御用商人から地図を買い取り、伝説の渡り鳥を射落としに向かいます。

(2) 火蜥蜴の呼び声

[プレイレポート] [シナリオ]

 燃えることがなく、それどころか火で洗うという布。それはいったいどこから…?
 サプリメント"Hedge Magic"と百科事典にもらったようなシナリオです。「白い霧ボー」でつかみはOK。ソーンはこの回に作ってもらったはずなのですが、まだ猫かぶってました。

(3) 師匠との思い出

[プレイレポート] [シナリオ]

 この回からメーヤが登場。はまり役でした。以上。
 無料配布シナリオ"Promises, Promises"を大幅に改作してプレイしました。もはや原形を留めていませんが、ネタバレになる程度には残っていますので、原作をプレイ予定の方もご注意ください。

(4) Et tu, Brute!

[プレイレポート] [シナリオ]

 フォッソルの鍾乳洞には何が眠っているのでしょう?
 この回の成功が、サガの大きなターニングポイントとなりました。以後、ソーンの師匠ゲルマニクスはレギュラーの座を不動のものとし、宝器"ダミアヌスの剣"をめぐって事態は動き始めます。タイトルはラテン語で「お前もか、ブルータス」の意。そう、あの人の名せりふです。

(5) 聖ラザルのグール

[プレイレポート]

 出版されているシナリオ"Festival of the Damned"の第一部"the Ghoul of St. Lazare"に、フォッソル向けの細かいディテイルを補作してプレイしました。というわけでネタバレ注意。シナリオはそのまま使ったのですが、中盤から本筋を外れてフルアドリブ状態。コヴナントがグロッグをいかに調達するのかという実例と化しました。

(6) 魔の祝祭

[プレイレポート]

 聖週間に村へ招かれたマギたちに、七つの大罪が忍び寄る…。
 同シナリオの第二部"Festival of the Damned"を同様にパッチを当ててプレイ(ネタバレ注意)。充実した大作で、お腹いっぱいになりました。なお、サークルメンバーの出入りのため、インタとフェリオが抜けて、代わりにラサが加わっています。

(7) 冬の女王

[プレイレポート] [シナリオ]

 今年にかぎって冬の女王がいつまでも居座るのはなぜ? 妖精ものです。
 ラサに続いてアグリッパが加入。これで現在のトループメンバーおよびマギが出そろいました。長かった…。

(8) 遺産の行方

[プレイレポート] [シナリオ]

 さあ、いよいよ大詰め、評議会の政争です。ヌキヲ氏にお願いしてゲルマニクス役をやってもらいました。これがまた、「大人って汚い…」と大好評。
 ただ、私のストーリーテリングがことごとく裏目に出て、これまでの伏線をほとんど殺してしまったのが無念。ともかく一区切りです。

第二期

 みんなだいぶルールに慣れてきましたし、コヴナントの外にも世界が広がってきましたから、そろそろだろうということで、コンパニオンを導入します。ぱらぱらと作るのはマギのときで懲りたので、全員が集まった時間を半日もらって一気に作成、それをもとにSGが設定を練り上げるという方法をとりました。

(9) 十字架

[プレイレポート] [シナリオ]

 魔術団に追われるトレメーレ・ヴァンパイアの残党のお話。ジッドとオルコットの《真の信仰》が隠しテーマでしたが、実際のプレイはそこまでいきませんでした。

(10) なれそめ

[プレイレポート] [シナリオ]

 誰と誰のなれそめなのかは、あえて言わないでおきましょう。コヴナントが舞台。

(11) 華燭の典

[プレイレポート] [シナリオ]

 誰と誰の結婚式なのかは(以下略)。ちなみに10話の二人とは別人です。
 ここまでで全コンパニオンが出そろいました。

(12) Trouble at Vita AEterna

[プレイレポート] [シナリオ]

 魔術師戦争の助太刀に向かった一同。しかし敵も味方も変態ぞろいで…?
 頭のネジを一本外してプレイしました(きっぱり)。戦闘も本気ならギャグも本気。

(13) 色事師(前編)

[プレイレポート] [シナリオ]

 十字軍の英雄というふれこみの超絶美形、この悪魔崇拝者が仕掛けた陰険な罠とは?
 ファレルとラサがブービートラップを思いっきり踏み抜きました。

(14) 動物弾道弾

[プレイレポート] [シナリオ]

 軽いインターミッションです。猫大砲で風乗り鳥と空中戦(キャット・ファイト)
 この回から第五版に移行しています。

(15) 色事師(後編)

[プレイレポート] [シナリオ]

 あの痛み分けから一年、両者ともに復讐の準備に余念がありませんでした。
 じわじわと始まった再戦は、ついに決着へ…。

(16) あの呪われた日

[プレイレポート] [シナリオ]

 火の山から灰が降りそそいだ悪夢を永遠に繰り返す、古代ポンペイの歪んだ時空へ。
 開始前には Vita AEterna から仕入れた Creo の儀式呪文を使い、みんなで特性値をドーピングしました。

(17)(18) カレバイス〜毀たれたるコヴナント〜

[プレイレポート]

 出版されている公式シナリオ"Calebais: the Broken Covenant"です。内乱で滅びたコヴナントの探索。
 ダンジョン物なのですが、あまりといえばあまりなボリュームに2回のセッションを要しました。メリケェェェェン(炎上)

第三期

 常連のPCたちの物語欠点をおおむね消化し、やや停滞気味だったところへ、サークルメンバー加入に伴って新キャラが登場。物語欠点が補充されたことで再び活気づき、新たな展開が生まれます。

(19) フユギモソウ

[プレイレポート] [シナリオ]

 全面抗争中だった悪魔崇拝結社から、ひそかに和平の申し出が。しかし講和条約で贈られた賠償金が、実は人の心に不和の種をまく植物で…?
 この回からミケラントスが加入。和平交渉には、アトラスゲームズで無料公開中の議論戦闘システムを使いました。ルールのフレームがあろうとなかろうと、ソーンの腹黒舌鋒は相変わらず絶好調です。

(20) To be, or Not to be...

[プレイレポート] [シナリオ]

 親しい公子の様子がおかしいということで、キャペ卿一行は相談役のマギと共にブルゴーニュ公国の都ディジョンへ。そこで待っていたのは、一夜にして建ったノートルダム教会とからくり時計、そして「大建築家にして宮廷魔術師」ヴィラール・ド・オヌクール!
 ここでルッキオラがフォッソルに加入し、また地元民のコンパニオンとして、義賊のヴォルテックが登場しました。

(21) 不死身の心臓

[プレイレポート] [シナリオ]

 谷に持ち込まれた大悪魔の心臓。火も水も効かないこれを破壊するには…? 新たな仇敵も登場。

(続く)

コンベンション向け単発

(a) 冬の女王

[プレイレポート case-1] [プレイレポート case-2]

 フォッソル第7話として書いたシナリオを、コンベンション仕様に微調整。
 使用ルールが少なめなので、初めてアルス・マギカをするプレイヤーにちょうどいい。

(b) 段取り八分の仕事二分

[プレイレポート case-1] [プレイレポート case-2] [シナリオfor四版] [シナリオfor五版]

 13世紀イタリアで龍退治、来たれ賢者!
 季節行動による準備に重点をおいたシナリオです。メンツによって退治方法が十人十色なのが面白い。

(c) Knights and Sages

[プレイレポート] [シナリオ]

 「眠り花の実を取ってきた者になびきましょう」
 姫に与えられた探索に旅立つ騎士たち。背後で見守る魔法使いたち。

その他

(a) 黒幕

[プレイレポート]

5回のテキストチャットによるオンラインセッションのログです。

(b) アルスマギカ×ペンドラゴン

[プレイレポート]

混ぜてみました。これで案外イケます(?)

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