サガ"フォッソル" 第19話

フユギモソウ

キャラクター

 ソーン (テュータルス派マギ)

 ラサ (ビョルネール派マギ)

 ミケラントス (ボニサグス派マギ)

※今回は簡易レポートでいきます。

新顔

 今回から新キャラとしてミケラントスが加入。オランダから訳あって流れてきて、メルクリウス神殿の隠れ里があるという話を聞きつけてフォッソルにやってきた。

ミケラントス:事故のことは秘密です。例の書物だけは、くれぐれも内密にと念を押して、赤帽のファレルに探してもらいますが。
SG:見た目は80代なんですよね。さぞかし強いマギが来たと思われたことでしょう。
ラサ:そこへ(カレバイスから移住させたイタチ型魔獣)フルールの群が歌いながら行進してきます。

♪(帝国軍のテーマで)
♪カーレーバーイスのイーターチ、イーエーリーミーラのしーもべー
♪第一の戦士は黒い、神官は白い、平イタチ茶色い

フルール(ラサPL):「フォッソルへようこそ。我々がお守りします」。敬礼するとまた行進して去っていく。
ミケラントス:プロヴァンスには奇っ怪な生物がおるのだなあ…。
 

使者

 さて、前回までに、抗争中の悪魔崇拝結社のエースにして、十字軍の聖騎士に擬態していたムッシュ・ジャンをようやく打ち破ったフォッソルの面々。そのために蒙った(主として社会的な)傷跡もまだ生々しい1231年の春、フォッソルの谷に、件の結社からなんと使者がやってきた。

使者:「畏くも枢機卿にして教皇特使アルノー・アマルリック猊下の名代として、和平交渉に参りました」
使者:「ここ数年、われらのあいだで無益な争いがつづいておりますな。これ以上血を流すことは我らも望みませぬ。貴殿らとの間に平和を打ち立てたいとの仰せです」
ソーン:「ほぉう」

使者:「では詳しい講和条件を話し合おうではありませんか」
SG:ぶっちゃけていうと、議論戦闘をしようというわけだ。

 条件は次のとおり。
 フォッソル側が一人「論破」になるたびに、賠償金として任意のウィースを10ポーン支払い。三人とも論破されたら、(コンパニオンである近隣領主)キャペ卿と断交すること。
 悪魔結社側が一人「論破」になるたびに、賠償金として年1ポーンのウィース源になる種を支払い。三人とも論破されたら、先だって教区を召し上げられた(コンパニオンである)ロダン神父の復帰を約束。

 結果はというと、先制したラサが「論理の指摘」で相手のアクションを奪い、そこへミケラントスやソーンが高い技能値で「あてこすり」などして襲いかかるという連携で、フォッソル側の無傷での完全勝利に終わった。「手ぶらで帰すのも気の毒だから、鍾乳石(フォッソルでたくさん取れるTerramウィース)を1ポーンくらい持たせてやろうか」とまで言われる始末(笑) むー、使者たちもそんなに無能なわけじゃなかったんだけど、SGの手にしたダイスが例の「0出るダイス」だったのがいけないんだよな。

 ちなみにこの議論戦闘、それなりに楽しかったですが、やや処理が重いというか煩雑で、スマートでない印象でした。もともとd20サプリメントからのコンバートされて出来たルールなためもあるのかも。HoH:S のテュータルス派の章にももう少し別な議論ルールが載っていて、そちらの方が簡便そうでした。
 

季節

ソーン:それで、賠償金でもらえる種だけど、どういうものなのかな?
SG:植えると、毎年冬に実をつけて、それがMentemウィース1ポーンになるそうです。名前は「フユギモソウ」。
ラサ:ぶぼっ(いきなり吹き出す)

 ここでラサのプレイヤーであるはせがわ女史のメタ知識が発動(「ドーム郡ものがたりですか〜!」)。無言のままフルフルと首を振り、植えるのに反対する。ミケラントスが秘儀のInTemで種を過去視してみると、これを授けたとき教皇特使はにやりとしていたようだし、こういうものはと、ソーンの師匠ゲルマニクスに「貢ぎ物として」送りつけることになった(笑)

 厄介事を追い払って、一年分の季節行動の処理をはじめる面々。ラサは例によってウィースをばりばりと食べる傍ら、新しい定式呪文を開発したり〈呪文操作〉の実践をしたり。ミケラントスはコヴナントの呪文書からInHe"草木との会話"を修得。さらに魔術物品や使い魔の呪付をしていく。一方のソーンだが…

ソーン:(ウィース研究をして)いまいち経験値がぱっとしないなあ。もう少し効率のいい方法はないものか。
SG:秋になりましたら、師匠のゲルマニクスが訪ねてきました。
ソーン:「はっはっは、お師匠様。今日はどんな御用向きで?」
ゲルマニクス:「春には良いものを寄越してくれたな」
ソーン:「いえいえ、それほどのものでもございません」

ミケラントス:なんだこの距離感のある会話(笑)
ラサ:こういう師弟なんですよ〜。二人そろって銀髪だし。
ソーン:うむ。腹黒なところはすべてこの師匠から習った(えっへん)

SG:種の御礼に、Mentemの教授を1季節してくれるそうです。
ソーン:(得られる経験値を計算して)おお、でかいぞ!
SG:ちなみに、【知覚】と〈認識〉の判定をしてみて。
ソーン:(ころころ)7。
SG:じゃあ分かりませんでした(にこにこ)
ソーン:まあいいや。教授いいなあ。よし、冬はブルータスの霊に〈指揮〉の教授を頼むぞ。
 

フユギモソウ

 そして冬…。

 冬だというのに谷じゅうに毒々しい黄色い花が咲き乱れる。それを背景に、なにやらグロッグたちがどことなくギスギスした雰囲気に。ある日、用心棒の三人がアグリッパとリノアを人質にとって立てこもった。

クロード:「俺たちは、もう嫌になったんであります」
ルイジ:「名ばかり管理職やめろ〜!」
ガストン:「外に出てって、まっとうな職場を探す!」
SG:退職金としてアグリッパの魔術物品をもらった上、谷の外に安全に出させてもらいたいそうです。

ソーン:「リーダーは誰だ」
三人:おずおずと視線を交わした後で、「俺です」とクロードが。
ソーン:「おい、ルイジ、ガストン。お前らはそれでいいのか。クロードが出て行くのをやめるといえばやめるのか」
ミケラントス:分離工作だ(笑)
ルイジ:「クロードさんは経験豊富だし、なあ」
ガストン:「ああ」
ソーン:よーし、《神秘の血脈》の特殊能力をクロードに発動。ReMe"正しき権威の霊威"相当。
ソーン:「よそに劣らぬ給金も出て、何不自由なく暮らしているではないか。何も不満はないだろう。出て行くなどと言うな」
クロード:「は、はい」
ソーン:「そうだな、しばらく谷を出て気晴らしでもせんか。吾輩も一緒に行こう」
SG:谷から出たら、グロッグたちの様子は一変し、とげとげした態度は憑き物が落ちたように無くなりました。
ラサ:やっぱあの花の魔力だよ〜。魔法抵抗のないグロッグたちだけかかったんだ。

 一方そのころミケラントスは、春に修得したばかりのInHe呪文で、問題のフユギモソウと対話を試みた。

ミケラントス:「お前たちはどうやってこの谷に来たのだ?」
フユギモソウ:「秋にお前ら人間の一人が我らの苗を持ってきて、植えてくれたのだ」
ミケラントス:ソーンの師匠かーッ。
ソーン:やられたらやりかえせ。嫌がらせのためには手段選ばないからね〜。
ミケラントス:使い魔のフクロウをみんなのところに飛ばして、それを誘導呪物にReCoでテレポート。みんなに知らせます。

 ラサがReAnで集めた付近の動物とInAnで話してみると、黄色い花はまだ谷の中だけとのこと。CrIgの暖気で御礼(てぶくろ)した上で谷にとって返すと、ラサは全フルールを呼び出し、総動員でフユギモソウを抜きにかかった。

SG:まるでナウシカのようですな。「一つでも残すと大変だからね」
ラサ:「手遅れになると谷は腐海に飲み込まれてしまう〜」
SG:(2d10してもらって)全部で13ポーンのMentemウィースになりました。地獄ウィースですが。

 大元への仕返しに、教皇特使のいるアヴィニョンに潜入して、フユギモソウの種をばらまいたりもしたのだが、微小とはいえ地獄実力値持ちの植物だけに、神聖オーラ内ではなかなか育たなかった模様。魔法オーラも害になるようなのだが、なんとか安全に栽培する方法がないかと知恵を絞るフォッソルの面々。その辺は真田さんことアグリッパの魔術物品待ちのようです。
 

[戻る]