サガ"フォッソル" 第十二話Trouble at Vita AEterna セベリノ (コンパニオン:遍歴騎士) アグリッパ (ウェルディーティウス派マギ) ラサ (ビョルネール派マギ) リノア (ボニサグス派マギ) ※今回SGはどうした心境の変化か、完全に開き直ってイカレたギャグに走ってます。真面目なアルス・マギカが好きな人、怒んないでね(^^;) 愉快な毎日 アグリッパ工房の玄関前には、毎朝欠かさずネズミの死体が届けられる。 ラサはモグラ獲りも大の得意である。モグラの身体は触媒の宝庫。メーヤが心臓を日干しにして杖に埋めこみ、感知魔法の助けにしているのをはじめ、他のマギたちもときどき欲しがる(いや、中年の某氏がゆで肉を欲しがったなんてことは断じてないのだが)。頼まれればラサは喜んで狩りにいった。既にヒットマークは10近く。堂々のエースである。 ……フォッソルは至って平和であった。 ただ、そうした日常を押し流して、1224年の暮れはてんてこまいだった。ソーンがかねてより提案していた、鍾乳洞内レギオーへの移住計画をいよいよ実行に移したからだ。主人のブルータスに話をつけ、得意なメーヤとアグリッパがそれぞれ定式呪文と下級魔導器をつくってレギオー透視/侵入の手段を確保、新居の設計も引いてある。あとは今までの研究室や住居を引き払って、設備をレギオー内部へ移すだけだ。 このお引っ越しは、手間こそかかりますが、実利も大きなものがあります。魔法オーラが7点になるのをはじめ、手薄もいいところだったコヴナントの防衛も、二重世界に籠城することができるわけですから、相手が魔術師でもないかぎり心配なくなります。 孫請けこのルーニー劇のそもそもの発端は、年明けにファレルの師匠から届いた一通の書状だった。 宗主座ハルコー直通の小さな“ヘルメスの門”が酒瓶とともに吐き出したこの手紙に、ファレルは肩をすくめた。赤帽仲間のふたまたアゴのシモンが姿をくらまし、彼も彼で忙しかったのだ。(しっかしブランデーかァ。いつだったか結核の特効薬と引き替えにエサウからもらった奴、うまかったよなァ。くーッ、やっぱもらうしかねぇだろ。ソーンあたりに行ってもらうか)。 SG:ファレルのプレイヤーのおやぶんさんは、しばらくは産休です。 だがそのソーンも、真面目に取り合う気はなかった。だいたい自分だって、引っ越しやらカッコウの相手やらで忙しいのだ。わざわざ隣の管区まで行ってられない。軍師として戦術を練るという(テュータルス派的に)美味しいところだけやって、あとはラサにでも行かせよう。お目付役にはアグリッパと。あの二人は幼稚な意地の張り合いをやってるからな。ひひひ。 さて、まずは同封の報告書を手がかりに状況の分析だが…。 ■護衛対象 「知り合いの婆さん」の名前はビョルネール派のラエリア。 ※アスクレピアド:「アスクレピウスの子ら」の意。アスクレピウスは死者をも甦らせたという伝説の医聖で、彼の後を追って歩まんとする結社はすでにギリシャのアテネに存在した。教団内のこの結社はその末裔で、錬金術的なアプローチを取り入れている。医学者らしく全員が有名な"ヒポクラテスの誓い"を立てている…ハズ。 ■敵対者 地下のノームと手を結んだ正体不明のマギ。
※〈召鬼〉:アグリッパらの錬金術と同じサプリメント"Mysteries"に出ており、錬金術とはまた別なふうに通常のルールを逸脱した特殊魔術。普通のマギは中身を知らない(1季節消費して調査すれば、多少は分かるかもしれないが)。 ■現況 ReVi “炉辺の守り”をかけてあるおかげで、いまのところ賊の侵入は防げているらしい。ただし、一歩でも外に出ると襲われるので、補給ができない。“炉辺の守り”の効果時間が切れるのは、今度の夏至前夜。 ソーン:つまり猶予はあと2季節か。でも早めに向かえば結界を戦術に組みこめるよね。 アグリッパ:いや、せっかくだから、呪文や魔導器を準備していった方がいいと思う。 SG:うい。レギオー出入りの呪文を覚えているメーヤは、引っ越しに忙殺されてるんでしょう。 所蔵の呪文書やウィースの在庫をにらみつつ、知恵を集める一同。 仕込み 剣の腕の立つ相手か。ソーンは迷っていた。ファレルのオヤジはあれで人並み以上に長剣を遣うが、そもそも今回の旅に行く暇がない。かといって、用心棒を束ねるクロードを出すわけにはいかないから、またルイジあたりを選抜してつけるしかないのか…? せめてそのくらいは働けとファレルを使いに出すと、ソーンはアグリッパ工房を訪ねた。 ソーン:…というわけで、あの猪武者をうまいこと乗せようと思うんだが。 アグリッパ:それは結構なことだ。あいつなら万が一のことがあってもかまわんしな。 ソーン:(オイオイ) アグリッパ:それは私も考えたが………しかしいいのかね? 私の護符の守護は堅い。 ソーン:わかったわかった。終わったらさりげなく回収しといてくれ。 ラサ:猫娘は巨大化の呪文を覚えときますね。コヴナントの図書館にあったから。 アグリッパ:うーむ、ならば、うちの犬も大きくしないといけないかな? SG:アハハ、怪獣映画だ。『ラサ対メカドッグ フォッソル大炎上』(笑) 珍しく書物をひもといてお勉強のラサですが、まだ見ぬ敵マギの対策という名分の下には、宿敵(?)アグリッパを蹂躙する野望もひそんでいた模様。 ラサ:あ〜顔あらいたい。 蛇の舌二週間後、一行はコヴナント"ウィータ・エテルナ"のあるという山中に分け入った。もちろん《最悪(交渉)》なセベリノはまんまと騙され、先頭をきって歩いている。さきほど、破壊された魔法円の跡を通過した。ReTe…ノーム除けか。つまりはすでにして敵地。 アグリッパ:悪党が出てきたらよろしくお願いしますよ、先生。 セベリノ:まかせておけ。獅子を放ち民草を脅かした妖術師も、 アグリッパ:ときに、お渡しした御守りは身につけておられますよね? セベリノ:うむ。またとないものをお借りしてしまって済まん。 ほどなく、コヴナントとおぼしき建物が見えてきた。継ぎ目ひとつない石組みの外壁越しに、日差しを受けて水晶のようにきらめく美しい円棟が見える。そしてその上にさらに頭を出しているのは、葉を銀色に輝かせた大樹。 思わず感嘆の溜め息をもらす一行の前に、一人の男がやってきた。 SG:「わたくしは当コヴナントのグロッグで、ドゥクスと申します。 セベリノ:マギ? そいつらが妖術使いか! その不逞の輩を退治…(ムギュ) アグリッパ:(セベリノの口を押さえたリノアに頷いて) SG:「救援? ああ、さようですか。それはそれは。 額を集めて相談するマギたち。 リノア:ねぇ、なんか怪しくない? 手紙の文面じゃ、まともに外も出歩けないはずよね? ラサ:あからさまに胡散臭いにゃ。 アグリッパ:よし、猫、尾けてってこい。 ラサ:がって〜ん! リノア:……あら? セベリノさんは? 望遠鏡のセベリノは何も聞いていなかった。リノアの手が外れるや否や剣を抜きはなつと、相談するマギたちを無視して門を蹴破り、一人中庭へと躍りこむ。建物の窓から彼を出迎えたのは、こんな面々だった。 セベリノ:うぬぬ、見るからに怪しい奴らめ。変態ども、覚悟せいッ! SG:「きゃー、新手よ!」 アグリッパ&リノア:詠唱を耳にして飛びこむ。 セベリノ:護符の魔法抵抗…ダメだ、二つ弾いたけど、マッチョのが通った。 SG:じゃあセベリノは息が急に苦しくなる。喉を誰かにぎゅうぎゅうと絞められているようだ。 アグリッパ:待ってくれ。私たちは味方だ。 SG:もう、自分のことは棚に上げるんだから(笑) セベリノ:ゲホッ! リノア:ほ、ほら、見て! ウィーノレントゥスさんのお手紙もここに… SG:ヒツジがひょこひょこ出てきてもぐもぐ。 果たし状「いやぁ、すまんすまん。てっきり奴らの仲間かと思ったんでな」 ヒツジのラエリアには、手紙のことが通じていた(のかもしれない)。彼女が間に入って、どうにかその場は収まり、一行はラエリアの研究室に通された。どうやら三人してそこに籠城しているらしい。クロミッダの淹れたお茶をすすりながら、リポビタヌスは軽く頭を下げた。 「なにせいつどこから湧いてでるか分からないヤツだからな。壁に耳あり障子に目あり。」 「で、何か心当たりはないのかね。襲われる理由とか」 尋ねたアグリッパに、彼は一枚の紙を取り出してみせた。 セベリノ:モグラ虐殺? 天誅? なんじゃこりゃ〜! アグリッパ:い、いや、セベリノ殿、世の中には卑怯者もおるのです。 セベリノ:いーや、分からん。まったくもって理解できん。 リノア:ねぇ、モグラって…。やっぱ触媒だよね。うちもヤバくない? ラサ:ははは…(冷や汗がつつつー)。 アグリッパ:すべて セベリノ:だいたいモグラを殺して何だってんだ? SG:あ、セベリノの方をみたクロミッダが急に青ざめました。 アグリッパ:どうかしました? SG:「う、う、うしろ…」 リノア:おお、カッコイイじゃん。この人が果たし状のヌシ? セベリノ:セベリノは全然気づいてない。 SG:青筋立てたその男は、背後からセベリノにどげしっと蹴りを一発。 その名はエスパーダさて、いよいよ敵の登場です。プロフィールやデータはこちらのページをどうぞ。 ミトラ軍団所属ではありますが、今回はホプリテスとして来ているわけではありません。単純に義憤から、臣下のモグラをたくさん獲られたノーム王の苦境に同情し、私的に荷担しているにすぎません。つまり彼はラエリアを討ち取れればそれで十分で、本来PCたちまで敵に回したくはないのです。法典の問題もありますし。 もっとも、怒り狂っているとはいえ、対戦士・対魔術師ともに豊富な実戦経験を有する彼のこと、丸腰で出かけたりはしません。それなりのドーピングをして臨みます。
この結果、
という状態に。 姿を隠して相手の攻撃対象になるのを防ぐというだけでなく、積極的に無駄撃ちを誘う作戦です。そうして時間を稼いでいる間に、敵に魔力の導管を通し、魔法防御を破砕した上で、刀から呼び起こしたPerdo効果をメタ魔法で増幅して相手を斬ります! もちろん、相手に白兵戦の手段がなければ、直接斬り倒した方が早いですから、その辺は相手をみて臨機応変に。 第一会戦今回の戦闘では、自作した行動宣言票を全員に配って処理しました。各自バラバラに記入して裏返し、ラウンドの最初に「せーの」で一斉に表を見せるのです。 ■第一ラウンドSG:じゃあまず移動フェイズ。 アグリッパ:物陰に隠れる。みんな、カバーをとるんだ。魔法は見えなければかけられない! セベリノ:剣を抜いて、守りの構えで名乗る。 SG:宣言はしてなかったけど、一応言い返しましょうか。 アグリッパ:"エロメガネ"かけます。で、地面の下を見てみますが…? SG:いっぱいいますな。モグラが。すぐ下から様子を窺っています。 リノア:えへへ、新作。"疾風の角笛"を吹いて、セベリノの【反応】を+3… SG:じゃあドン・セベリノ、彼女の魔法効果に抵抗してもらいましょうか? セベリノ:へ? …クソッ、護符は援護魔法にも効くのか。(ころころ)あぁぁ、抵抗しちゃったよ。 リノア:ぶー。 アグリッパ:ははは、まだまだ私の方が上のようだな(笑) SG:即興呪文は無し。定式呪文ですね。 一同:えーっ!? SG:とりましたんで、お先に。 一同:(爆笑) SG:うーん、じゃあせっかくですから、地下のモグラたちにかかっちゃったことにしましょう。 ラサ:“尋常ならざる大きさの獣”を自分に。(ころころ)成功、大猫になったよ。 SG:みなさん疲労判定してください。終わったら次のラウンドいきます。 ■第二ラウンドSG:おー、今度はみんなでフクロですか。まぁイニシアティブ順にどうぞ。 セベリノ:喧嘩上等! 食らえ! SG:ところがドン・セベリノ、斬ったと思ったら剣がすり抜ける。 セベリノ:ぜぃぜぃ、5点しか残らんかった。 SG:それでも当ててきますか。敵ながら天晴れ。 アグリッパ:ダイス変えた方がいいんじゃない? SG:うん。これ、"メイジ:ジ・アセンション"のダイスセットなんですけど、 セベリノ:隙ありー! Dam足して11ダメージ。 SG:彼はイラストのとおり鎧無しなんで、【体力】の1点だけ減らして… アグリッパ:怪我して呪文の集中は? SG:うい。目標値15の集中判定ですな。しかしこのキャラなら…自信点突っ込んで成功! アグリッパ:むぅ、ただもんじゃないな。 ラサ:足を狙って飛びかかる! (ころころ)…だめだ、数字がマイナスになっちゃう。 アグリッパ:ゆけ、"自律するロープ"、奴の足をからめとれ! SG:それは…【器用】と〈呪文操作〉で対抗判定してもらいましょうか。さっきと同じく−12で。 アグリッパ:1でも出さなきゃ無理に決まってるじゃん。ほら。 SG:ラサも"自律するロープ"も、当たったと思ったとたんに彼の姿は消えて、別の場所に移ります。 アグリッパ:クソ、ブリンクか。小細工しおって…。 SG:エスパーダは剣の呪付を発動し、それに“大殺陣”(MuVi25)を重ねます。 アグリッパ:そうか、奴の剣はタリスマンなんだ。ということは、そいつを落とせば…。 SG:おお、さすがウェルディーティウス派。鋭いですね。 リノア:“織り姫の紡ぎし網の罠”。遅ればせながら。 SG:その程度、〈パルマ・マギカ〉ではじく。 ■第三ラウンドセベリノ:嵩にかかって全力攻撃ー! ラサ:猫も、もいっかい飛びかかる! SG:おっと、こちらは《詠唱速度の熟達/Speed
Mastery》という美点がありますからね、 セベリノ:(ころころ)悪い。イニシアティブ合計値18。 ラサ:はー、悪くてそれ。あたしゃ立つ瀬がないよ。 SG:ほほぅ、だがこちらも…隼たる《パレドロス》よ、風切る飛翔を我に! 一同:なにーっ! SG:“空蝉”(ReCo(Im)15)。行使判定は…成功。疲労は全部実力値の消費で代替します。 アグリッパ:MuTeの即興で剣を土に変えます。疲労しないで(ころころ)成功。突破力5。 SG:そのくらいパルマだけで弾けるんですが、今はそれ以前の問題が…。 リノア:えーっ、じゃああたしも? ReCoで剣を落とさせようとしたのに。 アグリッパ:うーーむ、よし、霧だ! 誰かこの部屋に薄い霧を出せ! ラサ:え゛? 霧なんか張っても濡れちゃうだけだよー! アグリッパ:パルマを張っているとすれば、Creoで出した霧も弾いてしまうはず。 SG:…ダースドラゴンさんとこの、読みましたね? ■第四ラウンドSG:さーて、面倒なセベリノが追いついてくる前に、「成敗!」といきますか。 リノア:え、マジ死んじゃったの? SG:マジです。まあともかく、即興魔法どうぞ。 リノア:Creo Auramの即興魔法、疲労して成功。部屋に薄ーい霧を張りました。 SG:お、すると、エスパーダの姿の一歩脇に、霧のない空間が。 アグリッパ:セベリノ殿、あそこです! ラサ:直後に“アヒルの羽毛を織りしクローク”、成功。いやー、あぶなく濡れるとこだった。 一同:(苦笑) ■第五ラウンドSG:やることやったし、実力値も減ってきたんで、そろそろ退散しますかね。 セベリノ:させるかーっ! アグリッパの言ったところに斬りかかる。 SG:ではイニシアティブで。こっちはまた例によって、パレドロスの助けと セベリノ:くそ、逃がしたか。 SG:セベリノの剣が薙いだとき、またもや敵の姿はかき消えました。 永遠の生命ラサ:死んじゃったね…。ファレルになんて言おう…。 アグリッパ:守りきれなかった責任をとらされて左遷(笑) セベリノ:そこらへんの物を蹴っ飛ばしながら、一人でわめいてる。 リノア:ああもう、そうなんでしょうよ(投げやり) SG:「メェメェ」と同意する声が。 一同:え? SG:リノアの脇に、例のヒツジが立ってますな。 ラサ:でも首が無いんじゃ… SG:いや、五体満足ですよ。死体は死体でちゃんと別にあります。 リノア:ちょ、ちょっと待って。ということは、ラエリアさんの研究って… SG:ええ、自らのクローンを作って、永遠の生命を得る研究です。 アグリッパ:ははは(乾いた笑い)、それぞれの方法…ね。だいたい想像はつくけど。 SG:「あたしが本体だメェ」 一同:ダメだこりゃ(苦笑) SG:さて、だいたい状況はのみこめてきたでしょうか。 軍議アグリッパ:まずは薄い霧だ。位置を割り出せないと話にならない。 ラサ:でもさぁ、いつ来るか分からないってのは辛いよね。 アグリッパ:やめておけ。これ以上恨みを買ってどうする(笑) SG:それはそうですね。聞こえないでしょう。 セベリノ:めしー SG:スクワットしていたリポビタヌスが言うには、 でもまぁ、みなさんはそうはいきまへんな。 セベリノ:…あのヒツジの死体をマトンにして食えば… SG:ああ、そういえば忘れてました。ラエリアが死体のところに行くと、 アグリッパ:そうか、誘導呪物になるから消したわけだ。 ラサ:へっへっへ、野生の血がうずく。狩りをしてきま〜す。 SG:では【知覚】と〈狩猟〉で判定。…成功? じゃあ雉かなんか獲ってきました。 第二会戦SG:懸念していた襲撃はなく、翌朝を迎えました。 エスパーダは、ふたたび仇敵が復活したことをPeCoの時点で知りましたが、朝になって実力値が回復するまで、次の攻撃をかけることはできなかったのです。また、前回かなり苦戦したので、敵戦力を考慮した戦術の練り直しも必要でした。 SG:さて、ドン・セベリノ、いきなりですが、魔法抵抗してもらいましょうか。 セベリノ:(ころころ)失敗。何が起きたの? SG:いえいえ、今のところはなんにも(にこにこ) セベリノ:また負けた。いったいなに? SG:首からかけてた護符に、バリって言ってひびが入りました。 リノア:来たよ! 部屋の霧に空間は? SG:ありませんね。あなたがたのを除けば。 アグリッパ:別な方法で来たに違いない。奴はどこだ? SG:次はと。さっきので魔法抵抗が無くなったから、抵抗の余地無しで… ■第一ラウンドアグリッパ:そうか、下だ! "エロメガネ"装着。地面の下を見る。 SG:あらら、もう見つかっちゃったか。すぐ下、トンネルの中にエスパーダがいますね。 アグリッパ:…(舌打ちして)相手も
InTe で透視してたわけか。 SG:エスパーダは目を瞑ったまま、気合いとともに中空で刃を一閃させます。 セベリノ:だめじゃー SG:右足の骨を叩き折りました。難易度3で同じ判定をもう一度どうぞ。失敗するとショック死。 セベリノ:えええ!? 自信点使って成功。 SG:じゃあ肉体レベル1つ失うだけで済みます。よかったですね(笑) リノア:お、おそろしい。ウィースなしで“外科医の癒しの接触”。 ラサ:“仇持つ獣の似姿”唱えました。化け猫モード。 ■第二ラウンドセベリノ:セベリノには全然状況が見えてない。足引きずってベッドに上がる。 SG:「ゲジゲジ眉で悪かったな」 地下でふたたび刃が蒼くひらめきます。 セベリノ:ゲホッゲホッ! 疲労レベル1つ喪失。あと3つで意識不明。 リノア:ドンに"疾風の角笛"吹きはじめるよ。 SG:魔法抵抗…って、そうか、護符はエスパーダがもう破ってましたね。塞翁が馬(笑) セベリノ:よし、これでイニシアティブ値19、防御値20。 一同:人外魔境な…。 アグリッパ:私の魔術物品はラサの定式呪文が完成するまで遅らせます。 ラサ:がってん! “落ちる穴”。地面に穴を開けました。 アグリッパ:エスパーダのところまで届いた? よし、"アグリッパの土雷砲"発射! SG:ぐげ。そうでしたね。足下の土を発破され、地上に叩き出されました。 ■第三ラウンドセベリノ:なんかよう分からんけど、噂の当人がいきなり土の中から飛び出てきた(笑) リノア:"角笛"を吹き続けます。 アグリッパ:ベッドの陰に隠れて遮蔽とります。そこから、"自律するロープ"を放つ。 SG:ちっ、アグリッパには逃げられたか。まぁいいや。まだリノアとラサがいる。 ラサ:どうせ最初から無いも同じよー。“取り囲む守りの風”! ■第四ラウンドラサ:旋風をまとって突っこみます。ジェットストリームアタック! SG:そんなこともあろうかと。白兵フェイズに“空蝉”(ReCo(Im)15)を詠唱。 セベリノ:待てー! …ああ、また2振っちゃった。 SG:はっはっは、1振っちゃった(笑) これは1出るダイスかな? ■第五ラウンドアグリッパ:と、とにかく逃げなきゃ。 セベリノ:追いかけて駆けつけます。お前の相手は俺だー! ラサ:あたしも。 SG:やっぱそうきますよね。アグリッパを斬ってる暇がない。時間を稼がねば…。 セベリノ:今度は負けん! (ころころ)よし、とった! SG:ああ、自信点が…。2点差とは、リノアの"角笛"にやられましたね。 ■第六ラウンドラサ:さーて、竜巻竜巻。 SG:はいはい、失敗。吹き飛ばされましたよ。 エピローグとりあえず剣を取り上げた一同。 「いいか、おっかさんは泣いてるぞ。羊泥棒なんかやめて、真人間に立ち戻れ」 あいかわらず勘違いした説教をしているセベリノをほっといて、マギたちはエスパーダの処遇を話し合った。たしかに、ラエリアと彼は「魔術師戦争」の最中だったわけだから、殺してしまっても罪に問われることはないだろう。だが、法と情とは別。有形無形の怨みは尾を引くものだ。彼の係累(師匠なり兄弟弟子なり)に仇討ちされるのは勘弁してもらいたい。 「ここはひとつ、痛み分けで収めたほうがいいんじゃないか」
アグリッパのこの仲裁に、顔が立ったためだろう、エスパーダは納得して去っていった。その背中を見送りながらこそこそと、「帰ったらうちの地下も調べような。確認できるまでモグラ獲りは控えとこう」と耳打ちしあっていたのは内緒である。 [註釈とあとがき] [戻る] |