アグリッパ


(登場:7, 10, 12, 13, 14, 15, 16, 20, 21

プロフィール:

 イタリアから流れてきたウェルディーティウス派マギ。同じ流派のフローリアから紹介されてフォッソルに加入した。

 魔術理論に抜群の才能を示し、優れた工芸技術とも相まって、幅広い分野の呪付を難なくこなす。目下、自動人形の研究を進めており、空飛ぶ馬を設計している。数年中には最初の試作機が完成するであろう。最終的には自らの魂を機械の体に移植して、永遠の生命を得ようという目論見をいだいているようだ。

 しかし、魔法工芸に没頭した代償は高かった。呪文の研鑽がすっかり疎かになり、ウェルディーティウス派の中でさえ見劣りがする。もっとも、大量に持ち歩くこれまでの「作品」こそが、彼にとって呪文以上に頼りになる存在である。

プレイヤー:ヌキヲ氏

SGから一言:

 機械伯爵ことフォッソルの真田さんです(「こんなこともあろうかと…」ってやつですね)。

 第四版時代は錬金術師でもありましたが、第五版になる際ルールの変更があり、錬金術と自動人形がまったく別個の技ということになったため、錬金術師の部分を削ぎ落として機械の身体に一本化しました。同様に、自動人形の作成に儀式呪文が必須となったことで、欠点《未体系化術者》も別のものに差し替えています。

 ところで、16世紀初頭に一人の神秘家が歴史に姿を現します。その名はアグリッパ・フォン・ネッテスハイム。自然の霊化を説き、第五元素として「世界霊魂」を唱えた彼の身体は、はたして生身のものだったのでしょうか……?


A.D.1234年秋現在

特性値:

【知性】+4、【知覚】+0、【魅力】+0、【交渉】+0
【筋力】−2、【体力】+2、【器用】+3、【反応】+1

美点と欠点:

《天稟》、《ウェルディーティウス魔法》《魔術の専門分野:自動人形》《卓越:知性》《発想の天分》《素質:魔術理論》《強化:魔術理論》《素質:製作(鍛冶)》《自由な研究》《読書家》

《定式呪文が苦手》、《使い捨ての投射具》(HoH:MC所収)、《結びついた投射具》(HoH:MC所収)《発動条件:前口上》《ライフワーク:機械の体》《のろま術者》

技能:

〈魔術団知識〉1、〈ウェルディーティウス派知識〉1、〈ラテン語〉5、〈イタリア語〉4、〈職能:写本〉2、〈パルマ・マギカ〉5、〈魔術理論〉9(+2)、〈製作:鍛冶〉5、〈製作:自動人形〉2、〈自由学科〉3、〈哲学〉4、〈医学〉1、〈地獄界知識〉1、〈妖精界知識〉0、〈策略〉1、〈認識〉1、〈教授〉1

術法:

Creo:4、Intellego:8、Muto:9、Perdo:5、Rego:10

Animal:8、Aquam:1、Auram:1、Corpus:8、Herbam:4

Ignem:2、Imaginem:2、Mentem:8、Terram:6、Vim:6

魔術師の証:

小さな星が散らばる。

呪文:

無し

(いえ、本当は覚えているんでしょうし、覚えていれば類似呪文のボーナスなどに役立つのですが、どうせ唱えないから面倒くさいというプレイヤーとの合意で省略(^_^;))

戦闘:

ナイフ:INIT +1、ATK +4、DFN +1、DAM +0

吸収値:+2(【体力】2)

耐久度:軽傷(-1:1〜5), 中傷(-3:6〜10), 重傷(-5:11〜15), 危篤(行動不能:16〜20), 死亡(21以上)

その他:

男性、34歳、自信:1(8)、サイズ:0、ENC:0

歪曲:2(18)

黄昏の影響:「にんにくの匂いが染みつく」・「悪魔に嫌われる」・「知覚する光景は常に1秒先のもの」

アレクサンドリアのヘロンが著した『機械学』を自室に秘蔵。1223年夏にフローリアから写本させてもらったもので、〈製作(自動人形)〉の紀要書である(品質7、上限レベル4)。

また、自作の怪しげな魔術物品をたくさん持ち歩いている。以下参照。(それにしてもこのネーミングセンスは…ラサとタメを張りますね)

下級魔導器"自律するロープ"

丹念に編まれた麻のロープ。一言の命令に従って動きまわる。ReHe 11、R:自身,D:集中,T:個。1日3回。集中代行。(基本 3, +1 集中, +2L 回数, +5L 集中代行)。アグリッパは1本12メートルのこれを3本所有している。

下級魔導器"アグリッパのエロメガネ"

透明なガラスが填った金縁の伊達眼鏡。これをかけてじっと見ていると、石を透過してその先を覗ける。InTe48、R:自身,D:集中,T:視覚。1日1回。使用権限:アグリッパ。(基本 20, +1 集中, +4 視覚, +3L 使用権限)。

下級魔導器"犬的ハナ"

犬の鼻を模したマスク。臭いを嗅ぐのが発動トリガーで、着けた者に同化し、犬の鼻に変えてしまう。嗅覚判定に+3ボーナス。MuCo(An)19、R:接触,D:集中,T:個。回数無制限。集中代行。(基本 2, +1 接触、+1 集中, +10L 回数, +5L 集中代行, +0 制約術法)

下級魔導器"ガゼルシューズ"

暗黒大陸より苦労して取り寄せたガゼルの蹄をつけた靴。履いた人間の脚部を変容させ、ガゼルの足(それも四本足)にする。MuCo(An)30、R:接触,D:太陽,T:部分。1日1回。(基本 10, +1 接触、+2 太陽, +1 部分, +0 制約術法)

下級魔導器"ウィンド・オブ・ホーン"

オークの木で作った角笛(コルネット?)。鳴らすと、先から突風が吹き抜ける。ReAu 6、R:声,D:一瞬,T:個。1日2回。(基本 3, +2 声, +1L 回数)

下級魔導器"(名称未定)"

ガーネットが填った金の指輪。これをかざして指さした集団に、実力値が20以下の空の妖精は手を出せない。ReAu21、R:接触,D:魔法円,T:環。1日2回。(基本 20, +1L 回数)

下級魔導器"アグリッパの土雷砲"

石筍から彫りだしたワンド。指した先の地面(直径1歩)を破裂させ、破片を上空に吹き飛ばす。範囲内の者は+10ダメージを受ける。ReTe(Mu)20、R:声,D:一瞬,T:部分。1日3回。突破力6。(基本 3, +2 声, +1 部分, +1 制約術法による強化, +2L 回数, +3L 突破力)

下級魔導器"外界への鍵"

鍵を象った琥珀にモグラの心臓を埋めこんだもの。現在地にかかっている魔法レギオーを見通し、望めばそこに入ることができる。InVi21、R:自身,D:集中,T:視覚。1日2回。(基本 3, +1 集中, +4 視覚, +1L 回数)

下級魔導器"土中歩行器"

周囲・直径5歩の土を大気に変化させる。使用者の移動につれて効果範囲も移動。MuTe(Au)25、R:接触,D:集中,T:部分。集中代行・1日24回。(基本 3, +1 接触、+1 集中, +1 部分, +0 制約術法, +5L 集中代行, +5L 回数)

下級魔導器"ウィース探知機"

完璧な半球に磨き上げられた水盤。建物内に存在するウィースの距離と方向、そして種類(術法)を探知する。 InVi 18 R:接触,D:集中,T:建物。1日6回。(基本 1, +1 接触、+1 集中, +3 建物, +2 精度, +3L 回数, Imは装飾なので追加なし)

充填品"動物弾道弾"

動物が超高速で射出/飛行する大砲型カタパルト(InterContinental Ballistic Missile ならぬ Animal Ballistic Missile)。 ReAn 45 R:接触,D:太陽,T:個。(基本 15, +1 接触、+2 太陽, +3 速度) 14話で風乗り鳥めがけてラサが翔び、残りチャージは1回。

タリスマン

銀の装身具。現在の呪付済み効果は以下の通り。

  • 対魔土雷砲:上記"土雷砲"と同じだが、R:視野・1日6回・突破力22。(基本 3, +3 視野, +1 部分, +1 制約術法による強化, +3L 回数, +11L 突破力)

魔導器"学天則"

机つきの金属製の半身像。〈職能:写本〉技能を修得でき、与えられた本をそっくりそのまま書き写す。経験値スロット50点分に加えて、腕を動かすために ReTe 24 R:自身,D:太陽,T:部分。(基本 2, +2 太陽, +1 部分, +2 金属, +1 精度, +1L 1日2回, +3L 環境による発動:日の出と日没) 1230年現在の技能値は2で、最大4まで上昇可能。呪付スペースは7/15使用済。

第16話において、技能値を上げきらない未完成状態ながら、「人間の3倍の労働時間」という触れこみでウェルディーティウス派の品評会に出品……するも落選。筆写後に次の本を自動的に取りに行くための、足がついていないのが、偉い人には不評だった模様(笑)

下級魔導器"(名称未定)"

破邪のワンド。第21話で大悪魔の不死身の心臓を砕ける唯一の品として呪付。対象の地獄実力値を2点減少させる。1234年秋に初回起動し、以降7年間のみ有効。 PeVi 29 R:接触,D:瞬間,T:個物。1日1回。突破力52。(基本2, +1 接触, +26L 突破)

[戻る]