ラサ


(登場:6, 7, 10, 11, 12, 13, 14, 15, 16, 17, 18, 19)

プロフィール:

 白猫を心獣とするビョルネール派マギの少女。

 徒弟年季はアクアリウスで過ごした。師匠は途中で終末の黄昏に入った(正確には、ビョルネール派の特性として心獣が最後の安全装置となり、すっかり狐になって去ってしまった)のだが、フローリアとバルタザールがなにくれとなく面倒を見てくれた。そのフローリアの肝煎りで、ヒベルニア管区に旅だったインタの後を引き継ぐべく、フォッソルに加わったのである。

 詠唱も身振りもせずに魔法をかけられるので、猫の姿でもかけ放題。反面、マギにしては知性が低く、本も苦手と、およそアカデミックなことには向かない。そもそも人間の姿でいることが滅多にないので、じつは猫に変身する人間ではなく、人間に変身する猫なんではなかろうか。ソーンやメーヤにねこじゃらしで遊んでもらっている時が一番幸せそうだ。

プレイヤー:はせがわ女史

SGから一言:

 猫らしい特性をいろいろ集めた異色のキャラクター。魔術師としての在り方が、他のマギたちとはそれこそ毛色が違います。こういう人が一人いるとまた面白いですね。

 ちなみに、ラサ(rasa)はラテン語で「傷や汚れを磨いて落とした」といった感じ(イギリス経験論のジョン・ロックに「タブラ・ラサ(精神はまっさらな白紙)」って言葉がありますよね)。「ひっかく」というニュアンスもあるので、無邪気で好奇心の強い白猫の彼女にはぴったりです。


A.D.1231年冬現在

特性値:

【知性】+1、【知覚】+2(+3)、【魅力】+0(−4)、【交渉】−2(−7)
【筋力】+0(−7)、【体力】+2、【器用】+1(+4)、【反応】+2(+6)

※カッコ内の値は、心獣である白猫に変身した時のもの。

こうした心獣時の値を、キャラシートの使い魔の欄に書いているあたり、筋金入りのビョルネールです(普通のマギが使い魔をもつのは、ビョルネール派からみれば、「本物をもてない哀れな連中の代用心獣」ですから)。

美点と欠点:

《天稟》、《心獣:白猫》《魔術の専門分野:猫》《静かな魔法》×2、《目につきにくい魔法》《動物を怒らせない》《強靱》《強化:パルマ・マギカ》《素質:Animal》《素質:格闘》《自由な研究》

《悪癖:好奇心》《恐怖:犬》《ライフワーク:ネズミ駆除》《苦手な形相:Aquam》《魔法抵抗の弱点:ラサが濡れていると、相手は突破値からレベルを差し引かずに済む》《勉強が苦手》

技能:

〈魔術団知識〉2、〈ラテン語〉4、〈プロヴァンス語〉4、〈職能:写本〉2、〈魔術理論〉4、〈パルマ・マギカ〉2(+2)、〈突破〉1、〈呪文操作〉0、〈心獣〉3、〈認識〉2、〈運動〉3、〈登攀〉4、〈隠密〉3、〈狩猟〉1、〈生存術〉2、〈格闘〉3、〈自由学科〉1

術法:

Creo:10、Intellego:3、Muto:11、Perdo:3、Rego:7

Animal:15、Aquam:0(*)、Auram:5、Corpus:8、Herbam:5

Ignem:5、Imaginem:4、Mentem:6、Terram:5、Vim:11

魔術師の証:

目の色が青と緑に変わる。

呪文:

“手負いの獣の安息”(CrAn 25)

R:接触,D:月,T:個。対象の動物の治癒判定に、月が満ち欠けするまで+12ボーナス。(基本 5, +1 接触, +3 月)

“ドリトル先生の聴診器”(InAn20)

R:接触,D:集中,T:個。触れた動物と話ができる。相手が鳥ならAuram、魚ならAquamが投射必要条件となる。(基本 10, +1 接触, +1 集中)

“尋常ならざる大きさの獣”(MuAn15)

“飢えし獣を眠りネズミに”(MuAn25)

R:声,D:太陽,T:個。動物をネズミに変身させる。対象はサイズのストレスダイで9以上を出せば抵抗できる。猫科の動物はこの自然抵抗に+3のボーナスを得る。(基本 5, +2 声, +2 太陽)

“ハーメルンの笛吹き”(ReAn15)

R:接触,D:集中,T:建物。笛の音を聞いた小動物が術者の後をついてくる。術者はずっと笛を吹いていなくてはならない。吹き止めると呪文は切れる。集中がとぎれても切れるが、集中ロールの難易度は通常より3点低くて済む。(基本2, +1 接触、+1 集中, +3 建物)

“アヒルの羽根の外套”(ReAq 5)

“防護の旋風”(CrAu(Re)20)

“多血質の獣の似姿”(MuAn20)

サプリメント"ヘルメス諸派(Houses of Hermes)"に掲載されたビョルネール派特殊呪文。ラサはこれを唱えると化け猫になれる。【反応】+1その他。

“竿の舞踊”(ReHe 5)

“フィーター(仮)”(CrIg 10)

R:自身,D:太陽,T:個物。“暖かい寝床”の強化版。自分だけだがもっと暖かい。(基本 4, +2 太陽)

“暖かい寝床”(CrIg 15)

R:接触,D:太陽,T:室。自分のいる部屋を一晩中、ぽかぽかと暖かく保つ。屋外では、自分の周囲5歩が対象となる。(基本 2, +1 接触、+2 太陽, +2 室)

“涼しい毛皮”(PeIg 5)

R:自身,D:太陽,T:個。暑い夏でも一晩中、自分だけ涼しく過ごせる。(基本 3, +2 太陽)

“夜の光条”(ReIg20)

“右向け左”(ReIm 4)

R:自身,D:太陽,T:個。術者を実際の位置から1歩離れた場所にあるかのように見せる。本体と幻影とどちらが触れられても呪文は切れる。対象が身じろぎ以上の動きをしても同様。映像の場所が変わるだけで、音や匂いなどはそのままである。(基本 2, +2 太陽)

“落ちる穴”(PeTe(Im) 10)

R:接触,D:瞬間,T:部分。触れた場所に落とし穴をつくった上で、幻影をかぶせて、他の場所と区別がつかないようにする。さらに、その一歩手前に見え見えの落とし穴の幻影をつくる。幻影は日が沈むか昇るかすると消えてしまうが、落とし穴はそのまま残る。(基本 3, +1 接触, +1 部分, +1 制約術法による強化)

“右向け左(改)”(ReIm 10)

対象が動いても切れないことと、触れられても幻影が自動で再出現することが改良点。要するに、基本ルール記載の“魔術師の脇避け”と同じ。

“奇跡の知性”(CrMe 40)

R:自身,D:瞬間,T:個物,儀式呪文。術者の【知性】を1点上げる。+2が上限。(基本 40)

“当たって砕けろ”(CrTe 20)

指定した位置にガラス板を創造して立てる。(基本3, +2声, +1陽径)

戦闘:

※すべて猫の姿のときのもの(人間でいたためしがないので^^;)

爪:INIT +5、ATK +10、DFN +13、DAM −5
歯:INIT +6、ATK +11、DFN +11、DAM −6

吸収値:+7(=毛皮 1+【体力】+2+《強靱》+3)

耐久度:軽傷(-1:1〜2), 中傷(-3:3〜4), 重傷(-5:5〜6), 危篤(行動不能:7〜8), 死亡(9以上)

その他:

性格:「好奇心旺盛 +3」

評判:「ネズミを怖がる猫・3・地方」

女性、23歳、自信:1(3)、サイズ:0(猫では−3)、ENC:0

歪曲:0(3)

心獣は真っ白な毛並みの猫。

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