エスパーダ


(登場:12)

プロフィール:

 トレメーレ派マギにして、教団内の武闘派集団である"ミトラ軍団/Legion of Mythras"の一員。決闘代理人(ケルターメンから魔術師戦争、実戦まで)として放浪しつつ修行を重ねている。

 彼の生まれたスペインはレコンキスタのさなかにあり、イスラム教徒との戦いが苛烈を極めていた。両親を戦渦で失ったエスパーダ少年は、異形の強さを誇る旅の剣士に懇願して弟子入りする。一軍を一刀のもとに切り伏せたその剣士は、「魂で敵を斬る」技を伝えるマギであった。

 他のマギたちに無理解や蔑みの目を向けられようが、高みを見つめる彼のまなざしは変わらない。剣の道に果てはなく、魂を研ぎ澄ます修行は始まったばかりなのだから。

 12話にNPCとして登場。義憤にかられてノーム王に荷担し、コヴナント"ウィータ・エテルナ"を襲ったが、ドン・セベリノとフォッソル一党の前に敗れ去る。

プレイヤー:(NPC)

SGから一言:

 ウィザードリィのノベライズには、ベニー松山氏の手による『灰と隣り合わせの青春』『風よ、龍に届いているか』『不死王』という金字塔があります。刃先に集中させた生命の"気"を、あらゆる装甲を透過する不可視の刃となし、間合いの外まで飛ばして斬り捨てる無双の剣士。元のゲームとはかけ離れて、氏の作品では何故かサムライのクラスがそんなふうに描かれています。

 このキャラクターは、そうしたカッコイイ剣士を再現しようとしたファンデッキ。TPOも強さも二の次です。とはいえ、そうした制約の中で最大限の強さを追求するのもファンデッキ精神の一部。もてる知識とアイディアを総動員して、実性能もなるたけ上げるよう努めました。なんせシナリオでは4対1の戦いになるんですから。


A.D.1224年冬現在

特性値:

【知性】+3、【知覚】+1、【魅力】+0、【交渉】−3
【筋力】+1、【体力】+1、【器用】+1、【反応】+2

美点と欠点:

  • 《魔術物品》(+2):タリスマンの剣"青龍"(後述)。
  • 《魔術との親和》(+1):"青龍"に関わる/を介した魔術。
  • 《発想の天分》(+1):独自開発の場合に+3/+6。
  • 《詠唱速度の熟達/Speed Mastery》(+2):サプリメント"Mysteries"所収。習熟呪文を(魔法フェイズでなく)白兵フェイズに詠唱できる。速度比較して先制攻撃されたら集中判定してEF9。失敗すると自動的にボッチ。習熟呪文ながらストレスダイスを使用。
    行使判定の結果がレベル以上→1疲労度消費で成功
    行使判定の結果がレベル-10以上→2疲労度消費で成功
    行使判定の結果がレベル-10未満→3疲労度消費で失敗
  • 《訓練》(+2):師匠。片手武器、ケルターメン、パルマ・マギカ
  • 《自信に満ちている》(+2):自信点+2
  • 《低俗魔術師》(-1):教団内部で3点の悪い評判
  • 《不可解》(-1):議論や著述に−3
  • 《印がない》(-1):免許皆伝はまだ。
  • 《目標に邁進》(-1):道を究める
  • 《墨守》(-1):武士道精神
  • 《過敏》(-1):系譜に対する侮辱。
  • 《病弱》(-1):病気や怪我からの回復に−3
  • 《片目》(-1):遠隔武器の攻撃値−3、近接武器の攻撃値−1。視野の制限。
  • 《片腕》(-2):両腕が必要な行動に−3

以下はミトラ軍団と師匠から教わったもの。

  • 《召鬼/Theurgy》(+1):サプリメント"Mysteries"所収。daemon,demon,ghostを対象とする呪文、魔法実力値持ちに対するRego呪文に《親和》扱い。daemonを召喚する呪文を編みだして行使できる。さらに、ReVi(Me)非限定レベルの儀式呪文“救済の道程/Salvation's Progress”を使用することで魔法実力値を得られる。“救済の道程”は系譜ごとに実際の呪文が異なり、彼の属する流れでは“空(くう)の禅行”と呼ぶ。
  • 《パレドロス/parhedros》(+2):動物でなく守護霊の使い魔。
  • 《予備筋力》(+2):1日1回【筋力】+3。ただしその後に疲労判定2回。
  • 《探索/initiation quest》:1点分の苦行(ordeal)。ストーリー経験点を1点捧げる。
  • 《契り/pledge》:2点分の苦行。ここでは欠点の《恩義》と同じ。
  • 《定紋/cicatrix》:1点分の苦行。LoMのシンボルの雄牛が魂にも身体にも刻まれる。
  • 《狂信/zealot》:3点分の苦行。師に対する絶対の忠誠が+3の人格特性に。

能力:

〈組織知識(ヘルメス)〉2、〈ラテン語会話〉5、〈ラテン語著述〉3、〈スペイン語会話〉4、〈魔術理論〉4、〈突破〉2、〈呪文操作〉3、〈集中力〉5、〈パルマ・マギカ〉4、〈ケルターメン〉2、〈魔法との親和〉4、〈召鬼〉2、〈格闘〉2、〈片手武器〉4、〈認識〉1、〈第二の目〉1、〈隠密〉1、〈陰謀〉1

術法:

Creo:0、Intellego:3、Muto:7、Perdo:10、Rego:7

Animal:2、Aquam:2、Auram:2、Corpus:5、Herbam:2

Ignem:2、Imaginem:5、Mentem:2、Terram:2、Vim:8

魔術師の証:

刃が青白く光る。

呪文:

  • “大殺陣(たて)”(MuVi25):25レベル以下の呪文の対象を一段階上げる。
  • “魔術師の鋭刃”(MuVi25):25レベル以下の呪文の突破力を5点上げる。
  • “魔楯両断”(PeVi25):近距離,太陽,個。相手の魔法抵抗を〔20+クォリティダイス〕減少させる。
  • “遠近一如”(ReVi25):近距離,集中,個。25レベル以下の呪文を通す不可視の導管で、刀と相手を結ぶ。これにより、射程が「自身」以外の魔法はすべて、距離を問わずにかけられるようになる。ただし相手も、導管の存在を察知すれば逆用が可能。
  • “きつい呪文の持続”(ReVi25):自身,直径,個。呪文の精神集中を代行してくれる。
  • “空蝉”(ReCo(Im)15):自身,一瞬,個。映像だけ残して15歩以内にテレポート。習熟済み。
  • “見切り”(ReTe(In)15):接触,集中,小。目を瞑って刀を構える。以後その構えを解かないかぎり、襲いくる物理攻撃すべてに刀が自動反応して受け流す。習熟済み。
  • “真と偽のイメージを見極め”(InIm10):近距離/視野,集中/月,室。レベルが〔15+ストレスダイス〕以下の幻覚呪文を見破る。
  • “大気を見はるかす真の視力”(InAu15):自身/接触,集中/月,室。煙や霧を透かし見る。

戦闘:

〈格闘〉:INIT +5、ATK +3、DFN +4、DAM +1、接触、SPC 0
ロングソード"青龍":INIT +10、ATK +7、DFN +11、DAM +5、伸腕、SPC 1

鎧なし(防護点0)

疲労判定1/5:パレドロスの実力値1点消費につき+2可能(後述)。

その他:

男性、21歳、自信:6、サイズ:0、ENC:0

黄昏値:0

魔法実力値:5 (用途は以下の通り)

  • 魔法実力値と等しい値の魔法抵抗を常時得る。
  • 疲労度の消費を実力値の現在値で代替できる。(消費済み疲労度数)*2点消費。
  • パレドロス(後述)もこれを使用できる。また実力値原点を1点消費で紐帯値に+1。
  • 実力値を自信点として消費できる。ただし原点消費。
  • 2:1の割合で他者に実力値を譲れる。

タリスマン"青龍"

ヘルメスのインクを埋めこんだ銀のロングソードで、刀身と柄の間にダイヤモンドが填っている。魔法調律=「+3 阻止:一つの攻撃」「+4 加害:人体」「+4 Vim」。

以下の効果を呪付済み(余白18-8=10)。

  • “滴る傷口”(PeCo5):接触,一瞬,個。狙い+0。浅い傷口からどくどくと出血。【体力】判定の結果によって疲労レベル喪失など(詳細はルールブック第五章の同名の呪文を参照)。1日1回。
  • “脛打ち”(PeCo5):接触,一瞬,個。狙い−1。片足の骨を叩き折る。自然抵抗は〔【体力】+サイズ〕で難易度12。さらに肉体レベル1つのダメージ。1日1回。
  • “十文字”(PeCo10):接触,一瞬,個。狙い+0。肉体レベル2つのダメージ。1日3回。
  • “吐息斬り”(PeAu5):伸腕,一瞬,小。肺の中の空気を破壊。疲労レベルを1つ失わせる。難易度6の【体力】判定に失敗するともう1つ。1日24回
  • “魂の峰打ち”(PeMe25):接触,直径,個。対象は昏倒する。1日1回。

作成者:エスパーダ

使い魔:

通常のマギは動物や幻獣を使い魔にするが、召鬼の系譜に属する彼は"パレドロス"という守護霊の使い魔を有する。外見は隼。

魔法実力値:9

印綬

  • ヘルメス=1:金綬相当。および〈召鬼〉にボーナス。
  • イシス=1:銀綬相当。および〈神秘学〉にボーナス。
  • ヘカテ=2:パレドロスの実力値1点消費で【体力】判定にボーナス(疲労判定も含むし、一度の判定で最大5回分まで重ねて使用可能)。疲労度1つ消費でパレドロスに一時的な実力値をこの印綬の値だけ与える(疲労度の回復とともに消滅)。

紐帯点:25

  • 《力の共有/Shared Force》(variable:30):パレドロスの【反応】の値を+3に。実力値1点消費ごとに主人のそれに+3ボーナスを与える。一回の判定でヘカテ印綬の値(2)の回数分まで重複して発動可。
  • 《魔法抵抗の共有/Shared Resistance》(+5):パレドロスの実力値1点消費で主人の魔法抵抗に+5。一度にヘルメス印綬の数まで。疲労レベル1つ消費でパレドロスの魔法抵抗に〈パルマ・マギカ〉分(4×5=20点)さらに上乗せ。
  • 《視野の共有/Shared Vision》(+10):パレドロスが定命の世界を見られる。主人は〈第二の目〉を得る。精神集中すると、相方の目でものを見ることができる。
  • 《不独立/Dependence》(-10):主人の人格から完全には独立しておらず、命令通りにしか動かない。
  • 《傷の共鳴/Sympathetic Wounds》(-10):パレドロスが実力値を失うと、主人は同量のダメージを受ける。主人が肉体レベルを失うと、パレドロスも実力値を5点失う。

成長過程:

1220年

  • 通常どおりの方法でキャラクター作成
  • 春:練習〈魔術との親和〉→3pt.獲得、2(1)へ。
  • 夏:訓練〈パルマ・マギカ〉→3pt.獲得、3(0)へ。
  • 秋:紀要書Imaginem→18pt.獲得、5(0)へ。
  • 冬:紀要書Rego→18pt.獲得、7(0)へ。

1221年

  • 春:紀要書Intellego→18pt.獲得、3(0)へ。
  • 夏:訓練〈パルマ・マギカ〉→3pt.獲得、3(3)へ。
  • 秋:練習“空蝉”→3pt.獲得、習熟完了。
  • 冬:紀要書Muto→18pt.獲得、7(0)へ。

1222年

  • 春:呪文開発“大気を見はるかす真の視力”
  • 夏:訓練〈ケルターメン〉→3pt.獲得、3(0)へ。
  • 秋:呪文開発“見切り”
  • 冬:練習“見切り”→3pt.獲得、習熟完了。

1223年

  • 春:呪付“吐息斬り”
  • 夏:訓練〈片手武器〉→3pt.獲得、3(3)へ。
  • 秋:呪付“滴る傷口”“脛打ち”“十文字”
  • 冬:呪付“魂の峰打ち”

1224年

  • 春:パレドロス召喚:魔法実力値は(Int+集中力+魔術理論)/2+aura。同量のVimウィース。
  • 夏:パレドロス印綬:紐帯点は(Vim+Mentem+Intellego+召鬼+実力値)。
  • 秋:パレドロス紐帯:知性/知覚/交渉も決定。
  • 冬:パレドロス封鎖:実力値と同量のVimウィース消費。PeMeが効かなくなる。《有効距離無制限》《精神伝達》を無償で獲得(ただし界を隔てたりRe/MuViされると機能しない)。実力値が0になるとこれらの効果を失う。デフォルトの能力は〈第二の目〉を(知性+知覚)点のみ。

これまでの冒険で得たもの

  • ストーリー経験点:2pt×9回=18pt.獲得
    →消費先:《探索/initiation quest》に1pt.、〈魔術との親和〉に6pt.、〈パルマ・マギカ〉に1pt.、〈隠密〉に1pt.、〈認識〉に1pt.、〈呪文操作〉に3pt.、〈突破〉に2pt.、〈片手武器〉に1pt.、〈召鬼〉に2pt.
  • 自信点:1pt.
  • 魔法実力値:5pt.(“空の禅行”の25レベルバージョン×5年。1点をパレドロスに消費)

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