リノア


(登場:1, 2, 7, 12, 13)

プロフィール:

 ボニサグス派マギ……のはずなのだが、流派にあるまじき落ちこぼれの劣等生である。さぞかし針のむしろだったろうが、その明るく暢気な性格は曲がらなかった。いくら失敗を重ねてもめげないその様子に、周囲のまなざしも自ずから変わってきたという。

 セクシーダイナマイツバディのリノアだが、一緒に暮らすうちにフォッソルの面々は奇妙なことに気づいた。長寿薬を摂ったわけでもないのに、彼女は全く年をとらないのだ。韜晦する師匠バルタザールも、同じコヴナントで徒弟年季を見守っていたフローリアも、ことこれに関しては言を左右にして語らない。リノア自身には、生まれてからここまで成長してきた記憶はちゃんとあるのだが……。

プレイヤー:てんこ女史

SGから一言:

 第7話で参加者全員を唖然とさせ、そして爆笑の渦に巻き込んだあの言動は……ううむ、相当なちゃっかり者のようです。雑草魂でたくましく生き抜いてください。

 不老については、ルール的な扱いはしていません。プレイヤーがお仕事の都合から思うように出席できないだけに、出られたときくらい中央に持ってきたいなという意図による、純粋なストーリー上の要請です。どのみちまだ老化ロールまで間がありますし、真相次第では老化よりもっとひどい目に遭うかもしれませんから(笑)、他のプレイヤー諸兄姉も許してくれるでしょう。


A.D.1225年夏現在

特性値:

【知性】+2、【知覚】+1、【魅力】+3、【交渉】+2
【筋力】+0、【体力】+0、【器用】−3、【反応】−1

美点と欠点:

《優しい魔法の天分》、《ヘルメス教団からの信望》、《困らせる師匠》、《のんき》、《劣等生》、《定式呪文が苦手》×2、《特別な状況(嵐の中)》

能力:

〈組織知識(ヘルメス)〉3、〈ラテン語会話〉5、〈ラテン語著述〉3、〈プロヴァンス語会話〉4、〈魔術理論〉6、〈パルマ・マギカ〉2、〈突破〉1、〈呪文操作〉1、〈集中力〉2、〈認識〉1、〈魅惑〉3、〈値切り〉1、〈動物の扱い〉2、〈医学〉1

術法:

Creo:8、Intellego:3、Muto:2、Perdo:3、Rego:8

Animal:7、Aquam:4、Auram:0、Corpus:7、Herbam:4

Ignem:2、Imaginem:0、Mentem:8、Terram:3、Vim:5

魔術師の証:

瞳が紫に変わる。

呪文:

“織り姫の仕掛けし網の罠”(CrAn20)

“おとなしい獣”(ReAn20)

“荒れ馬馴らし”(ReAn25)

“伝説の獣に対する防護”(ReAn25)

“水と死の肺”(CrAq15)

“外科医の癒しの接触”(CrCo20)

“絡みつく蔓の罠”(CrHe10)

“精神の明晰さの復帰”(CrMe10)

その他:

女性、30歳(外見25歳)、自信:3、サイズ:0、ENC:0

評判:ボニサグス派の一員(教団内、3レベル)

"嘘が分かる秘薬"

服用者および服用者と視線を合わせている人間を対象とする。口に出した言葉が嘘だったら、対象は言葉と一緒に冷たく白い霧を吐き出すことになる。この霧は誰にでも見える。月が満ちかけするまで持続する。(効果対象が服用者だけでないのは実験の影響である)。

薬包紙に包まれた青い粉末で、水に溶いて服用する。ソーダ水のような炭酸の味がした。

作成者:バルタザール(第2話でもらった)

下級魔導器"生きてるホウキ"

樫の木の枝を束ねて作った箒。ひとりでに動き回って部屋を掃除してくれる。ReHe 5、R:伸腕,D:太陽,T:小。1日1回。呪付物自身にのみ影響。

作成者:リノア

秘薬"メガフラム"

ルビーの粉末に魔力を練りこんで固めた爆弾。投げつけるなどして衝撃が加わると爆発し、+20ダメージを与える。投げて命中したかどうかは、【知覚】+〈投擲武器〉で判定。CrIg 20、R:接触,D:一瞬,T:小。リノアはこれを2発保有している。

作成者:リノア

下級魔導器"疾風の角笛"

雄羊の角から作ったコルネット。これを向けて吹いた相手は身が軽くなり、持ち主が鳴らし続けるかぎり、【反応】の値が3点上昇する(上限は+5)。Mentemを必要条件につけているので、身体の動きに頭もついてくる。MuCo(Cr, Me)25、R:近距離,D:集中,T:個。1日1回。
作成時にめいっぱい実験を行ったが、「特殊結果なし」で無事に終了。

作成者:リノア

秘薬"ほうれんそう"

200年前に東方から伝わったホウレンソウを魔力に浸したもの。食べると肉体レベルが1つ回復する。CrCo20、R:接触,D:残存(増強済み),T:個。
ただし、実験の副作用で、食べると身体の色がランダムに変化してしまう。リノアはこれを3食分もっている。

作成者:リノア

 他に、"フォンス・アルトゥス"のダミアヌス研究室でみつけた品をいくつか所有(第8話で法的な相続権が認められた)。未調査のため、いずれも詳細は不明。

  • くすんだ灰色をした布(50cm四方くらい)。しなやかながら、ふわふわとした手触りがある。目立たない品だが魔力が感じられた。
    →1223年冬に、研究室で調査して機能判明。
    "断熱の布"。石綿と柳の繊維をそれぞれ極細の糸として、魔力を溶かしこみつつ織った布。熱と冷気を遮断する(吸収値+20扱い)。ReIg30、R:自身,D:直径,T:小。常動。
    →1224年春に、Rego指導の謝礼として師匠バルタザールに献上した。
  • 上げ蓋式の大理石の小箱。表面には「愛する娘リノアへ」と刻まれている。蓋を開けると、赤い羅紗布が敷き詰められており、純白の杯が入っていた。
    →ざっと調べて正体判明。「内部に創造」の錬金ウィース(5ポーン分)だった。
  • 純白の骨か何かから削りだし、鉛の台座をつけた杯。片手に収まるくらいの小ぶりな品。強力な魔力が感じられる。

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