ラサ


(登場:6, 7, 10, 11, 12, 13)

プロフィール:

 白猫を心獣とするビョルネール派マギの少女。

 徒弟年季はアクアリウスで過ごした。師匠は途中で終末の黄昏に入った(正確には、ビョルネール派の特性として心獣が最後の安全装置となり、すっかり狐になって去ってしまった)のだが、フローリアとバルタザールがなにくれとなく面倒を見てくれた。そのフローリアの肝煎りで、ヒベルニア管区に旅だったインタの後を引き継ぐべく、フォッソルに加わったのである。

 詠唱も身振りもせずに魔法をかけられるので、猫の姿でもかけ放題。反面、マギにしては知性が低く、本も苦手と、およそアカデミックなことには向かない。そもそも人間の姿でいることが滅多にないので、じつは猫に変身する人間ではなく、人間に変身する猫なんではなかろうか。ソーンやメーヤにねこじゃらしで遊んでもらっている時が一番幸せそうだ。

プレイヤー:はせがわ女史

SGから一言:

 猫らしい特性をいろいろ集めた異色のキャラクター。魔術師としての在り方が、他のマギたちとはそれこそ毛色が違います。こういう人が一人いるとまた面白いですね。

 ちなみに、ラサ(rasa)はラテン語で「傷や汚れを磨いて落とした」といった感じ(イギリス経験論のジョン・ロックに「タブラ・ラサ(精神はまっさらな白紙)」って言葉がありますよね)。「ひっかく」というニュアンスもあるので、無邪気で好奇心の強い白猫の彼女にはぴったりです。


A.D.1226年冬現在

特性値:

【知性】+0、【知覚】+2(+4)、【魅力】+0、【交渉】−2
【筋力】+0(−3)、【体力】+2(+1)、【器用】+1(+3)、【反応】+2(+4)

※カッコ内の値は、心獣である白猫に変身した時のもの。

美点と欠点:

《ビョルネールの信奉者(白猫)》、《沈黙の魔法》、《目につきにくい魔法》、《魔法の欠陥(Aquam:軽度)》、《弱いパルマ・マギカ(濡れていると無効)》、《読書が苦手》、《天候予測》、《悪癖(好奇心)》、《激しい恐怖(犬)》、《目標に邁進(ネズミ駆除)》

能力:

〈組織知識(ヘルメス)〉2、〈ラテン語会話〉4、〈ラテン語著述〉2、〈プロヴァンス語会話〉4、〈魔術理論〉4、〈パルマ・マギカ〉2、〈形態超越の意志力〉3、〈認識〉1、〈運動〉2、〈登攀〉4、〈隠密〉3、〈狩猟〉1、〈生存術〉2、〈格闘〉1、〈天候予測〉2

術法:

Creo:5、Intellego:0、Muto:11、Perdo:3、Rego:5

Animal:11、Aquam:0(*)、Auram:5、Corpus:7、Herbam:5

Ignem:5、Imaginem:3、Mentem:0、Terram:5、Vim:0

魔術師の証:

瞳が緑に変わる。

呪文:

“獣と鳥の全き健やかさ”(CrAn 15)

“ドリトル先生の聴診器”(InAn20)

R:接触,D:集中/月,T:個。焦点具は漏斗(+1)。

触れた動物と話ができる。相手が鳥ならAuram、魚ならAquamが投射必要条件となる。

“尋常ならざる大きさの獣”(MuAn15)

“飢えし獣を眠りネズミに”(MuAn30)

R:近距離/遠距離,D:太陽/永続,T:個。焦点具はネズミの尻尾(+2)。

動物をネズミに変身させる。対象はサイズのストレスダイで9以上を出せば抵抗できる。猫科の動物はこの自然抵抗に+3のボーナスを得る。

“ハーメルンの笛吹き”(ReAn20)

R:自身,D:集中/太陽,T:建物/境界。焦点具は笛(+4)。

笛の音を聞いた小動物が術者の後をついてくる。術者はずっと笛を吹いていなくてはならない。吹き止めると呪文は切れる。集中がとぎれても切れるが、集中ロールの難易度は通常より3点低くて済む。

“アヒルの羽毛を織りしクローク”(ReAu 5)

“取り囲む守りの風”(ReAu15)

“仇持つ獣の似姿”(MuCo20)

サプリメント"ヘルメス諸派(Houses of Hermes)"に掲載されたビョルネール派特殊呪文。ラサはこれを唱えると化け猫になれる。

“棒の踊り”(MuHe15)

“暖かい寝床”(CrIg 2)

R:自身,D:太陽/年,T:室。焦点具は毛布(+3)。

自分のいる部屋を一晩中、ぽかぽかと暖かく保つ。屋外では、自分の周囲5歩が対象となる。

“涼しい毛皮”(PeIg 10)

R:自身,D:太陽/年,T:個/室。焦点具は野山羊の蹄(+2)。

暑い夏でも一晩中、自分だけ涼しく過ごせる。

“夜の光条”(ReIg10)

“右向け左”(ReIm 3)

R:自身/視野,D:太陽/年,T:個。焦点具は対象の図像(+3)。

人間や物体を、実際の位置から1歩離れた場所にあるかのように見せる。本体と幻影とどちらが触れられても呪文は切れる。対象が身じろぎ以上の動きをしても同様。映像の場所が変わるだけで、音や匂いなどはそのままである。

“落ちる穴”(PeTe(Im) 5)

R:接触/遠距離,D:一瞬,T:個。焦点具は鍬(+4)。

触れた場所に落とし穴をつくった上で、幻影をかぶせて、他の場所と区別がつかないようにする。さらに、その一歩手前に見え見えの落とし穴の幻影をつくる。幻影は日が沈むか昇るかすると消えてしまうが、落とし穴はそのまま残る。

“右向け左(改)”(ReIm 10)

対象が動いても切れないことと、触れられても幻影が自動で再出現することが改良点。要するに、基本ルール記載の“魔術師の脇避け”と同じ。

その他:

女性、21歳、自信:3、サイズ:0(猫では−3)、ENC:0

心獣は真っ白な毛並みの猫。

[戻る]