メーヤ


(登場:3, 4, 5, 6, 7, 9)

プロフィール:

 クリーアモン派マギ。優れた霊感をもつ細身の美少女である。

 生まれてまもないメーヤを引き取ったのは、ギリシャ生まれの老マギ、アッティクスであった。古代の本の発掘や翻訳に献身した人物である。黄昏を必要悪ととらえる穏健な思想から派内で軽んじられ、管区でも顧みる者はいなかった。そんな中で終末の黄昏が近づいたのを悟り、隠遁して最後の弟子を育てる決意をしたのだった。

 メーヤはアッティクスと召使いの夫婦に愛されて、汚れなき花のようにすくすくと成長した。森の中の家族のような小コヴナントが、メーヤの知る世界のすべてであった。そう、彼女が評議会の審査をパスして戻るとともに、「おじいさん」が現世から消えてしまうまでは。

 内気で感情表現が下手だが、ソーンをはじめコヴナントの面々には心を開いているようだ。師匠の縁もあってシルヴァカーヌ大修道院の院長に信頼されており、フォッソルが教会勢力と良好な関係を保っていられる原動力となっている。黄昏を近代のオカルトでいう"アカシャの書"との接触と捉え、それを制御すべくIntellegoの研鑽に励む今日この頃。

プレイヤー:外道丸氏

SGから一言:

 キャラ作成をしたその日にプレイした第3話が(全くの偶然ですが)恐ろしいまでのはまり役で、いっぺんにキャラが立ちました。その後も、内気な箱入り娘というキャラクターの縛りの中で、さりげなく目的を実現する柔軟なプレイングがうまいですね。

 〈幻視〉は毎回ハンドアウトを用意していっているのですが、本当は『深淵』の夢歩きみたいに即興で処理できると面白いんでしょう。SGの精進が足りなくてすまんこってす。


A.D.1224年冬現在

特性値:

【知性】+3、【知覚】+5(*)、【魅力】+3、【交渉】+1
【筋力】−5、【体力】+0、【器用】−2、【反応】−2

美点と欠点:

《神話的(知覚)》、《役立たず(筋力)》、《華奢なつくり》、《ヴィーナスの祝福》、《幻視》、《才覚(神秘学)》×2、《黄昏ポイント》、《温室育ち》

能力:

〈組織知識(ヘルメス)〉2、〈ラテン語会話〉5、〈ラテン語著述〉2、〈プロヴァンス語会話〉4、〈魔術理論〉4、〈パルマ・マギカ〉3、〈神秘学〉5(+2)、〈集中力〉3、〈魅惑〉1

術法:

Creo:0、Intellego:22、Muto:0、Perdo:0、Rego:5

Animal:0、Aquam:0、Auram:3、Corpus:3、Herbam:1

Ignem:0、Imaginem:1、Mentem:8、Terram:0、Vim:8

魔術師の証:

蛍光が舞う。

呪文:

“おしゃべりの中の思考”(InMe25)

“定命の心を見つめ”(InMe30)

“平和なまどろみの香り”(ReMe15)

“正当な権威のオーラ”(ReMe20)

“霊に対する防護円”(ReMe20)

“ウィースの性質感知”(InVi 5)

“魔法の重さの秤”(InVi 5)

“神秘の帳ごしの一瞥”(InVi20)

“去りがたい魔法の感触”(InVi30)

その他:

女性、19歳(外見15歳:長寿薬を服用中)、自信:3、サイズ:−1、ENC:0

黄昏値:2
影響:「見通していながらそれを変えられぬ」という予言(Mutoが半減)。

評判:自然魔術の鑑札(聖職者、1レベル)

"糸杉の杖"

師アッティクスが卒業祝いにと作ってくれたもの。そのまま彼の遺作となってしまった。

  1. メーヤのタリスマンとして扱う。
  2. あらゆる世俗のダメージに対して吸収値10をもつ(MuHe15)。
  3. 魔法調律: 離れた物を操る +4、 感知 +7

丹念に磨きこまれた糸杉でできており、その白さは柔らかい艶をもっているようだ。断面は完璧な五角形で、何のねじれもなくすらりと伸びている。ただ一点、上から3/4ほどのところに、流派の紋章が彫刻され、続いてアッティクス独特の金釘流の骨太な書体で「内包ハ外延ヲ反映ス」と書きこまれている。

のちにメーヤは、感知魔法を助けるモグラの心臓を、日干しにして杖の先端に埋め込んだ。

(※本来のルールでは、他人のタリスマンは作れません。これはストーリー上の要請による意図的な逸脱です。一応、生まれて以来の閉鎖環境という、それらしい大義名分がありますし)。

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