グロッグ自動作成機

Salvete, sodares!

 「作成済みキャラクター集 ArM5」(マギコンパニオンコヴナント)の従兄弟分です。グロッグ(テーブルの全員で共有する端役キャラクター)について、四種類の条件を選択するだけで、それらに見合った美点欠点/特性値/技能値を(キャラシート記入済みの体裁で)即座に出力します。

 グロッグはその定義からして端役なだけに、労力をかける優先順位はかなり低く、手間をかけずに「それらしい」キャラを得られれば十分、というケースが多々あります。マギやコンパニオンの部下はもとより、旅の途中で出会った人々に、はたまた敵の下っ端に。低予算番組を支える端役俳優のごとく、縁の下で八面六臂できればと意図しています。

 これらが皆様の Ars Magica プレイのお役に立ちますように。

  In nomine Hermae sancti,

Regulus Sempiternus

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2009/11/24 初出

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■ダウンロード

グロッグ自動作成機

本体です。「5版キャラクターシート」と同じく excel のファイルになっています。

■使い方

 上記ファイルを開きましたら、最初の「グロッグ自動作成機」というシートを選択してください。他のシートは計算用の資料ですので、通常ご覧になる必要はありません。

 そうしましたら、グロッグ用の簡易キャラシートが表示され、その中の左上方に、黄色く塗られた「テンプレート」という枠があるはずです。「役割」「生活」「職種」「年齢」の四項目があり、それぞれ下線を引いた記入欄をクリックしますと、選択肢がプルダウンします。
 この四項目を変更することで、新しい条件に合った美点欠点/特性値/技能値が、それぞれの記入欄に出力される仕組みです。装備品はついてきませんので、必要に応じて適宜入力してやってください(一応、武器名を入力すると、対応する戦闘数値を自動計算してくれるようにはなっています)。A4一枚に収まるように印刷範囲を設定してありますから、あとはそのままプリンタから印刷すればOK!

■その他

 以下、レギュレーションと言い訳(^^;)

 選択肢に「テンプレート」という言葉を使っていますが、基本ルールブック掲載のグロッグたちとはまったく無関係です。作成方法は基本ルールブックの通常どおりで、サプリメントも使っていません(ただし利便性を優先するために、ごく一部で技能の取得資格の制限を破っている箇所あり)。

 個々の選択要素については次のとおり。

  • 役割:ゲーム中で期待されるポジション
    • 戦闘:敵味方の戦力として。
    • 教育:コヴナントお抱えの教師として。
    • 有力者:物語上の扱いが軽い有力者に。たまたま立ち寄った村の代官など。
    • 庶民:同じく物語上の扱いが軽い一般庶民に。マギに絡まれた哀れな通行人(笑)
    • 専門職/頭脳:マギと文通する学者先生、伝承に詳しい村の古老など。
    • 専門職/対人:取引をしようとする商人、コヴナントの執事など。
    • 専門職/肉体:ガタイのいい労働者、村の力自慢など。
    • 専門職/技術:コヴナントの写本担当者、ウェルディーティウス派の鍛冶手伝いをする職人など。
  • 生活:生い立ちから20代前半までの生育環境
    • 田舎:原野や田園地帯の出身。
    • 町場:比較的ひらけた街の出身。
    • 城館:貴族などの館。
    • 教会:教会の住み込みなど。
    • コヴナント:コヴナント生まれ。
    • 妖精界:妖精の取り替え子など。
    • 神聖界:とりわけ信心深い人物。
    • 地獄界:悪魔崇拝者の手先。
  • 職種:普段生計を立てている仕事
    • 戦士:貴族やコヴナントの抱える兵士。壮年期以降は隊長の役割も担います。
    • 農夫:農民一般。
    • 猟師:猟師一般。《戦闘訓練》なしに〈弓〉を持たせています。
    • 管理職:代官/執事/監督といった中間管理職。
    • 書記:領主の祐筆、コヴナントの写字生など。
    • 職人:大工石工から実験器具のメンテナンス要員まで。
    • 学者:〈自由学科〉と〈哲学〉を修める学者。
    • 伝承家:該当する地域や異界の事情に詳しい情報源。
    • 商人:商人一般。
    • 男性貴族:《戦闘訓練》なしに〈片手武器〉を持たせています。
    • 女性貴族:旦那を陰で導く相談役。
    • 召使い:館やコヴナントの下級召使い。「家政婦は見た!」。
    • 神父:聖職者一般。
    • 芸人:とりあえず〈音楽〉にしていますが、〈職能:道化師〉などにも変更可。
    • 無法者:前科者の小悪党。
  • 年齢:割り振れる経験値の量と個々の技能値の上限値は、通常通り年齢に依存します。
    • 10歳:195pt=幼少期120pt+その後5年75pt。最大技能値5。特性値に子供ペナルティあり。
    • 15歳:270pt=幼少期120pt+その後10年150pt。最大技能値5。
    • 20歳:345pt=幼少期120pt+その後15年225pt。最大技能値5。
    • 25歳:420pt=幼少期120pt+その後20年300pt。最大技能値5。
    • 31歳:510pt=幼少期120pt+その後26年390pt。最大技能値6。
    • 36歳:585pt=幼少期120pt+その後31年465pt。最大技能値7。
    • 41歳:660pt=幼少期120pt+その後36年540pt。最大技能値8。老衰度1(8)。
    • 46歳:735pt=幼少期120pt+その後41年615pt。最大技能値9。老衰度2(16)。

 なお、美点欠点はともかく、特性値と技能値の割り振りについては、最適化からほど遠い結果になっています(端数のポイントをあちこちでドブに捨てている)。同じく、なにせ荒っぽい作りなものですから、どこかに不正な数値を帰すバグがあったりするかも。所詮は粗い目の自動作成ということで、ご勘弁いただけましたらと思います。

 

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