楽士の呟き

2008年秋

9/11

 もうすっかり秋の里ですね。夜中に更新作業をしていると、ひんやりとした涼気と鈴虫の声が身に浸みます。

 「作成済みキャラクター集」のコンパニオン編を作ってみました。アルス・マギカの単発セッションの方法ということについて、まだ充分に考えがまとまっていないのですが、少し手掛かりも掴めてきた気がするので、その一歩として試行してみたものです。

 具体的には、これまで「コンベンションでアルス・マギカ卓に来た方は、やはりマギをやりたいものだろう」という認識でいたのですが、必ずしもそうでもないかもしれないと思い始めました。マギだけで楽しめるようなシナリオづくりという従前の方法とは逆に、コンパニオンをシナリオを中心に置くことでバランスよく構成できるかな、とか。もう少し考えたり試したりして、記事にまとめたいと思います。

CM:9/14(日)にコンベンションでアルス・マギカの卓を立てます。
 

9/16

 上記コンベンションで使ったシナリオをアップしました(綴れ織りの"Knights and Sages")。おおむねこの形になってからでも、何だかんだで延べ3回も遊んでいまして、その度にいただいたフィードバックを取り込んで、完成度を上げてきていました。

 このシナリオも、アルス・マギカを単発でやるにはどうしたらいいかという試行錯誤の産物で、ここでは1人のプレイヤーが、セッション中に2人のキャラクター(騎士とマギ)を適宜操るという方法をとっています。全員がマギをプレイでき、なおかつ魔術師以外の立場のキャラクターも登場させられるのはメリットですが、PL4人ならPC8人ということでむちゃくちゃ重く、プレイヤーの方々の負担がキツイのが難点です。下手をすると鮎麻呂さんの二の舞になる危険もあり、「面白い」というのと「疲れる」というのと、PLの方々の評も割れました。もっとも、この方法はやはり無理含みだという感触が私自身にはあって、別なシナリオでもう一度試そうという気にはなりませんが…。

9/21

 今度は前回アップしたシナリオのプレイレポートです。うちのサイトは紹介記事を持たないことに象徴的なように、どちらかというと予備知識前提で書かれていて、プレイレポートなんかでもその点が難点とご指摘をいただいていました。それを補うべく今回は、ごく簡単な用語解説がポップアップで出るように試みてみましたが、少しは足しになりましたでしょうか??

 欲を言えば、具体的なルール紹介を盛り込んだリプレイなんかがネットのどこかにあると、本当はそれが一番良いんでしょうけど。テープ起こしは大変そうですから、何かの機会にログの残るオンラインセッションしてそれを加工、かなあ。

9/29

 昨日の演奏会では、合唱つきのオーケストラと一緒にパイプオルガンを弾いてきました。こうした場合、普段のように音を聴いて合わせる方法は、ステージとオルガンの間に距離があるため時差が生じて頼れません。しかも背中合わせに座りますから、結局は、自動車の運転よろしくバックミラーで指揮者をみて合わせることになります(マジ)。オルガニスト席の鏡に映ったステージと指揮台はこんな感じ

 そうした難しい要素はあっても、やはりこのオケは良い…。1931年生まれのマエストロは、まさに往年の大指揮者たちの風格を今に伝えており、一拍一拍が深いのなんの。腰高な演奏になりがちな私にとって、その音楽に触れることは得難い経験になりました。
 それに、このオケとももう数年来の付き合いなのですが、団員の方々とももうすっかり仲間で、打ち解けて音楽を作れます。助っ人外国人の身分だといろいろ窮屈なのが普通なので、これはとてもありがたいことです。なにより仲間と一緒だと楽しいですしね! 引き入れ馴染ませてくださったコンマスのN氏に感謝。

10/6

 昨日は美術展で演奏してきました。ガレドームなどアール・ヌーヴォーの陶器がテーマで、お客様のお相伴に与って眺めさせてもらい、なんとも眼福。「あの壺は、いいものだ!」値札もついていましたが、まさに目玉が飛び出るような価格でした(六千万円の壺とか…。会場全体で数億は下るまい)。

 今回はプログラムの中に現代音楽の作品を一曲混ぜてみました。現代ものには初めての挑戦で、とうとう20世紀進出です。 曲は1890年生まれのJ.イベールの「2つの間奏曲」。フルート/ヴァイオリン/チェンバロという編成のために書かれています。普段17〜18世紀の音世界に住んでいるだけに、200年の落差はなかなかに骨が折れました。でもとても美しい曲で、苦労した甲斐はあった気がしています。

10/14

 秋のシーズン中で、本当はプレイレポートなんか書いている場合じゃないんですが、ついつい書いてしまいました。うちのサークルの環境だと、セッション間に数ヶ月空くのが普通なので、こうしてプレイレポートを書いておくと大変役立つのです。キャラクターやコヴナントのデータ管理も、シナリオのバランス調整にとても大事だし、またセッションの合間にPLが「次の季節行動では何をしようか」と考えていられる点も見逃せません。こういうコツコツした作業をやってきたから、サガも長続きしてきたんだと思ってます。

11/11

 前回の更新以来、鶴岡/米沢/新潟/富山/兵庫とあちこち転戦して、今日までにようやく一山越えました。エアポケットになる今週は命の洗濯(楽しみな Outpost Saga もありますし)。それが終わると次はクリスマスにかけて残り6本。今のうちに力を蓄えます。

 ところで、この夏くらいからやっているPCゲームが"Age of Wonders : Shadow Magic"。有名な"Master of Magic"の後継者みたいな作品です。5年も前のゲームなんですが、私のノートパソコンのスペックには、そのくらいがちょうどいいようです。そしてやっぱり RTS よりターン制の方が性に合うワタシ。

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