Knights and Sages
キャラクター
魔女
アグリッピナ
Agrippina
アグリッピナはクレオパトラの血を引くともいわれる妖艶な魔女です。人並み外れた美貌と精神魔法の才覚を、ひとえに自らの権力欲を満たすために利用してきました。
20年前に奥方が若い火竜にさらわれたとき、大貴族パトリック卿は精鋭のデレク卿らを差し向ける一方で、魔術師の寄合にも話を持ち込み、アグリッピナも救出に同行しました。奥方は助かりませんでしたが、仇討ちには成功。これを契機にアグリッピナはパトリック卿に取り入り、後妻の地位を獲得しました。
パトリック卿の次男となるベネディクト卿を産み育てた今、次の目的は彼を当主の座につけることです。目障りなのは先妻の子である長男のセシル卿。そしてセシル卿を支持するマギのビアンカです。
- 《世俗の影響力》: 領主の后として俗世に影響力をもちます。謀略の手駒も若干あり。
- 《神秘の血脈》:定式呪文では失敗しないかぎり疲労しない他、人心服従の特殊能力があります。
- 《魔術の専門分野》: 人心操作にかかわる魔法では、低い方の術法を倍付けで計算します。
- 《巧みな形相:Mentem》:Mentem(精神ヲ)魔法を使う際には、詠唱も身振りも不要です。
- 《ウェヌスの祝福》: 色恋沙汰では、異性に対する【交渉】と【魅力】の判定に+3。
- 《豊富な特性値》《卓越:魅力》《卓越:交渉》: 特性値が人間の限界を超えます(適用済み)。
- 《頭脳明晰》: 嘘・混乱・撹乱・ごまかしに抵抗する判定に+3。
- 《野心家》: 誰よりも権力を手に入れたいと願い、そのために血道を上げます。
- 《宿敵:ビアンカ》: セシル卿に横から肩入れするビアンカが気にくわない。
- 《魔術への耽溺》:魔力を振り回したい衝動にかられ、我慢できないと呪文をかけつづけます。
- 《即興魔法が苦手》: 疲労せずに即興呪文を唱えることができません。疲労するなら問題なし。
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理想の騎士
アルバート卿
Albert
パトリック卿に仕える騎士の中でも、ひときわ名誉に包まれているのがアルバート卿です。武勇・美貌・礼節・誠実……そういった素養のすべてを備えた騎士の鑑よと吟遊詩人たちは歌い、主君の息子セシル卿とも固い友情で結ばれて、アルバート卿は騎士の望むすべてに満ち足りているかのようです。
しかしアルバート卿には、望んでも手に入らないものが一つだけありました。他の何より欲し、けれど手を伸ばしてはならないもの。それは近隣領主の一人娘であるマチルダ姫です。姫とアルバート卿はひそかに思いを通じていましたが、父御は姫を、パトリック卿の息子の一人に嫁がせようとしています。親友セシル卿の顔に泥を塗るような真似が出来るでしょうか。
- 《騎士》: 正式に叙勲された騎士です。武器防具と軍馬を持ちます。
- 《豊富な特性値》: 特性値の割り振り点数が増えます(適用済み)
- 《聖遺物》: 聖剣を持ちます。魔法にある程度抵抗できる他、信仰値を毎日1 点使用可能。
- 《固執》: 名誉に強くこだわります。
- 《節制》: どんなに官能的な喜びを感じても度を越してしまうことはありません。
- 《有名》: 武勇と礼節を兼ね備えた理想の騎士として誰にでも知られています。
- 《真の友》: セシル卿とは固い友情で結ばれています。彼のための行動にはボーナス。
- 《まことの愛》: マチルダ姫とは相思相愛の間柄です。魔法でも容易に引き離せません。
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湖の貴婦人
ビアンカ
Bianca
湖の妖精の血を強く引いたビアンカは、世界のすべての水と通じる希有の存在です。波の声を聞き、魚や海鳥と語らって、自らを純化していく静かな日々を送っていました。
ところが、運命とはままならぬもの。魔術師の修業とはまったく離れた俗世で、ビアンカは気高い騎士セシル卿に恋をしてしまいました。魔術師の寄り合いでは、俗世にはなるべく干渉しないようにという取り決めになっているのですが、なんとか彼のために尽くしたいと身を焦がし、呼び出しの合図を送ってよこす小瓶を贈ってさえいます。
- 《生命直結魔術》:即興呪文で達成値が不足しても、疲労度や耐久度で補って成功できます。
不足5点あたり1段階追加疲労または5ダメージ。何レベルを出したいか、
突破力込みで、ダイスを降る前に宣言しなくてはなりません。
- 《濃い妖精の血》: ウンディーネの血をひく半妖精。暗視の他、水中での行動に+ 2。
- 《神聖感受性》: 魔法に対する神聖オーラ( 教会内など) のペナルティが倍になります。
- 《水の知恵》: 世界のあらゆる場所の水と会話できる& 誘導呪物扱い。
- 《素質:水の知恵》《強化:水の知恵》:〈水の知恵〉は判定値+3(適用済み)&取得経験値1.5 倍。
- 《魔術の専門分野》: 射程「誘導呪物」の魔法では、低い方の術法を倍付けで計算します。
- 《得意な状況》《状況の制限》:髪が濡れていないと一切の魔法を使えません。濡れていれば全魔法+3。
- 《限定された魔術抵抗》: Ignem(火炎)が苦手で、この形相を使っては魔法抵抗ができません。
- 《霊視》: 不可視の幽霊や幻術などを見通すことができる不思議な眼の持ち主。
- 《大好き:セシル卿》: セシル卿を片想い。彼のこととなると我を忘れてしまいます。
- 《宿敵:アグリッピナ》: セシル卿を不当に排除しようとするアグリッピナが気にくわない。
- 《痩せ形》: 体格が華奢で、負傷の度合いが重くなりがち(適用済み)。
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知謀の騎士
ベネディクト卿
Benedict
パトリック卿と魔女アグリッピナのあいだに生まれたベネディクト卿は、必ずしも万人に歓迎された出生ではありませんでした。当主をたぶらかした毒婦としてアグリッピナを嫌う勢力は絶えませんでしたし、母自身も息子のことは権力を得るための道具としか考えていないふしがあります。
ベネディクト卿は自然と、冷徹で抜け目ない策謀を身につけるようになりました。兄にはアルバート卿をはじめ大勢の友がいますが、「兄さんは甘い」がベネディクト卿の口癖。いつしか友らしい友はいなくなり、傳役の老騎士デレク卿にさえ最近は距離を置かれているようです。政治の世界で裏切られずに生き延びていくためには、それも仕方ないことなのでしょうか。
- 《騎士》: 正式に叙勲された騎士です。武器防具と軍馬を持ちます。
- 《豊富な特性値》《卓越:交渉》: 特性値が人間の限界を超えます(適用済み)。
- 《射抜く眼差し》: じっと見つめて後ろ暗いところのある人を動揺させます。脅迫全般にも+3。
- 《ウェヌスの祝福》: 色恋沙汰では、異性に対する【交渉】と【魅力】の判定に+3。
- 《相続人》: 父パトリック卿の跡継ぎ候補の一人です。もう一人は兄のセシル卿。
- 《尊大》: 高慢不遜で、自分は誰よりも価値ある人間だと信じています。
- 《妬み症》: 他人は分不相応にうまい汁を吸っていると思っており、その幸福を損なおうとします。
- 《痩せ形》: 体格が華奢で、負傷の度合いが重くなりがち(適用済み)。
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山の鍛冶小人
カリグラ
Caligula
魔法鍛冶であるカリグラは、魔術物品、中でも魔剣に秀でています。山奥の洞窟に住む小人で、容貌も奇怪なものですが、無双の呪付の腕前を求めて、あるいは優れた儀式魔法の技を買って、カリグラの許を訪れる客は後を絶ちません。魔術師の寄合を主宰するダリウスのところには依頼の情報が集まりますから、日頃から仲良くするように心がけています。
カリグラの悩みの種は、同じ山に住む巨人のことです。せっかく見つけたウィース源を、巨人は自分のものだと言って譲らず、今では完全な仇敵同士、隙があれば攻撃すら仕掛けてきます。かといって、荒事の不得手なカリグラ自身では退治など無理。どうしたものでしょうか。
- 《メルクリウス魔法》: 儀式魔法の消費ウィース量が半減(10レベルにつき1ポーン消費に)。
- 《ウェルディーティウス魔法》:魔術物品を作る際に〈哲学〉や該当する〈製作〉がボーナス。
- 《魔術の専門分野》: 魔法の剣に関わる判定では、低い方の術法を倍付けで計算します。
- 《発想の天分》: 先人の研究書巻に頼らない独自のプロジェクトでは+3 ボーナス。
- 《強化:魔術理論》:〈魔術理論〉に+2 ボーナス(適用済み)。
- 《強化:哲学》:〈哲学〉に+2 ボーナス(適用済み)。
- 《強化:製作》:〈製作〉に+2 ボーナス(適用済み)。
- 《妖精の血》: ドワーフの血が混じっています。〈製作〉に+1 ボーナス(適用済み)
- 《矮人》: 体格が子供くらいしかありません。サイズ・【筋力】・【体力】が低下(適用済み)
- 《せむし》: 俊敏さやバランス感覚の判定、および美しさに関わる【交渉】判定に− 3。
- 《強欲》: 物欲にとらわれており、ウィースを少しでも多く手に入れるのが喜びです。
- 《個人のウィース源》: ウィースを含んだ鉱脈が存在する場所を知っています。収量増加。
- 《宿敵》: 上記のウィースの採掘権をめぐって、山の巨人と戦っています。
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武勇の騎士
セシル卿
Cecil
セシル卿は大貴族パトリック卿の長男で、跡継ぎの最有力候補とみられています。頭の巡りは少々鈍いものの、武勇に優れて人柄も気持ちよく、大勢の人から慕われています。ただ継母アグリッピナを中心に、為政者としてはお人好しすぎると非難する一派もあり、暗殺などの陰謀が過去にはありましたが、「コウモリ」に関わらない物事では決して死なないと予言された運命が、また親友アルバート卿をはじめとする友人たちが、セシル卿を守りました。
何故か湖の貴婦人ビアンカも後ろ盾になってくれているようで、贈られた小瓶の蓋を開けて呼びかけると、どこにいてもきっと彼女が現れるという約束になっています。近頃では危機に際してだけでなく、良き相談相手として彼女を呼ぶことも多くなりました。
- 《騎士》: 正式に叙勲された騎士です。武器防具と軍馬を持ちます。
- 《相続人》: 父パトリック卿の跡継ぎ候補の一人です。もう一人は弟のベネディクト卿。
- 《思いやり深い》: 困っている人間を見過ごすことなどできません。
- 《気前がいい》: 自分の持っているものを惜しみなく分け与えます。
- 《回復力》: 負傷から回復する判定に+3ボーナス。
- 《勉強が苦手》: 指導や書物から得られる経験値が3点減ります。
- 《真の友》: アルバート卿とは固い友情で結ばれています。彼のための行動にはボーナス。
- 《死の予言》:「蝙蝠」というキーワードに関わらない物事では[死亡]を[危篤]に振り替えます。
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寄り合いの主宰
ダリウス
Darius
ダリウスは魔術師の寄り合いを主宰して、マギの相互交流を推進しています。連中ときたら自分勝手で、放っておいたら世界における魔術師の地位はたちまち崩壊してしまうでしょう。今後魔術師が生き延びていくには俗世との平和も欠かせないと考えており、地元の大貴族パトリック卿と誼を通じています。争いを未然に防ぐことに心を砕くダリウスですが、目下の悩みの種はアグリッピナとビアンカです。この二人ときたらパトリック卿の跡目争いに介入して喧嘩をしているのですから!
- 《心獣》: 人であると同時にフクロウでもあります。望めばこれに変身できます。
- 《縛られぬ舌》: フクロウに変身していても、人間と同じように喋ることができます。
- 《目につきにくい魔法》: 呪文を使うときに、身振りをする必要がありません。
- 《手の震え》:物をつかむ行為(武器技能も含む)に-2。身振りありの魔法はボッチダイス1 つ追加。
- 《正の周期魔術》《負の周期魔術》: すべての魔法判定に、昼は− 3・夜は+ 3 の修正。
- 《魔法抵抗の弱点》:直射日光の下では魔法抵抗が困難(相手が突破力からレベルを引かない)
- 《柔軟な定式魔法》: 定式呪文の射程/持続/対象のいずれかを1 ランク上げ下げ可能。
- 《生命燃焼》:定式呪文を使う際、疲労度を1つ余分に消費するたびに+5 ボーナスを得られます。
- 《強化》:〈呪文操作〉に+2ボーナス(適用済み)。
- 《読書家》: 本を読んで勉強するのが得意です。得られる経験値+3。
- 《ヘルメスの威光》: 寄合の主宰としてマギたちに一目置かれています。
- 《支援者》: 大貴族のパトリック卿とは、互いに助けたり助けられたりする間柄です。
- 《お節介焼き》: 良かれと思って、他人にお節介を焼きたがります。
- 《宵っぱり》: フクロウなので夜型です。午前中は全行動に−1ペナルティ。
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往年の騎士
デレク卿
Derek
デレク卿は先代の当主のころから仕える最古参の騎士で、今でも重鎮として出仕しています。人生50 年の時代にあってはや御年60 歳、心身共に衰えは隠せませんが、長の年月に磨いてきた技量は高く、まだまだ若い騎士たちに遅れは取りません。
一方、デレク卿は息子夫婦を早くに亡くし、孫娘のリネットも生まれつき身体が弱く、良い嫁ぎ先が見つかるかどうかと心配です。また、現当主の次男であるベネディクト卿を傳役として育てましたが、宮廷は兄のセシル卿との間で二派に割れている様子。彼らの行く末を見届けないことには、寿命が来ても死にきれんとひそかに悩んでいます。
- 《騎士》: 正式に叙勲された騎士です。武器防具と軍馬を持ちます。
- 《確固たる自信》: 健全な自信に満ちています。自信度と自信値が上昇(適用済み)
- 《火事場の馬鹿力》:1 日に1 度だけ【筋力】+3(ダメージも含む)。疲労判定2 回の反動あり。
- 《持久力》: 疲労判定に+3 ボーナス(適用済み)。
- 《回復力》: 負傷から回復する判定に+3ボーナス。
- 《意志堅固》: 意志の強さによる判定に+3ボーナス。
- 《関節炎》:長時間の運動に−3。運動や戦闘でボッチすると1〜2日のあいだ−6ペナルティ。
- 《大好き》: 名刀には目がありません。
- 《高い志》: 主家を盛り立てるのが生涯の使命です。
- 《扶養対象》: 病弱な孫娘リネットの面倒をみてやる必要があります。
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