証人ベルナルドを説得するの巻
舞台裏では……
【SG】
ええと…ちょっとまずいことに気づいてしまいました。
モリアルトゥスを騙し討ちする計略ですけれども、よほど油断させないかぎり、(セシアがルカに備えたように)モリアルトゥスも Rego Corpus によるテレポート手段を持ってくる可能性が高いです。定式呪文なり充填品なりで。そうした緊急脱出を阻むアイディアは何かあるでしょうか。
【MATRA】
はっきり言ってもう騙まし討ちするのは、こないだのジェノヴァの攻撃によって難しくなっていると考えます。多分保身に走るでしょう、モリアルトゥス氏は。
【ガスパルス】
個人的にはどうにかボコって(手段は魔法的なものでも物理的にでも)本心を聞き出したかったのと、カストラについて一筆書かせたかったのですが、難しいというのであれば、評議会にゆだねるのがよさそうですね
【SG】
ドムスにて。
ガスパルス、マトラ、セシアの集まった部屋の扉の外から、声がします。
「ガスパルス君、書状をいただいて参った。ベルナルドだ」
「すまんが扉を開けてもらえるかね?」
【ガスパルス】
「これは、ようこそおいでくださいました」扉を開けます
【SG/ベルナルド】
「やあガスパルス君、本日お招きいただき有り難い」
「二十年ぶりになるかな」
【ガスパルス】
「それくらいになりますでしょうか」
「ささ、中へ」
【SG/ベルナルド】
「ありがとう」中へ入ります。
【SG/ベルナルド】
セシアの方をみて、頷きます。
【MATRA】
[はじめましてかな、マトラと申す」
【SG/ベルナルド】
「ベルナルドです。どうぞよろしく」>マトラ
【セシア】
「あのお話は、既に私からガスパルス師様に」
【SG/ベルナルド】
「よいよい。よく知らせてくれた」
【SG/ベルナルド】
「今日はその話と思って参ったのじゃよ」
【ガスパルス】
「はい、私としては、この事実を見過ごすわけにはまいりません」
【SG/ベルナルド】
ため息をついて「そうじゃな。じゃがその前に。
「まずはわし自身のことがある。
「君のご子息のことは、わしの思慮が足らず、あのような結果になってしもうた。
「許しを乞うのもおこがましいが、せめて謝罪だけでもさせてもらえないだろうか。このとおりだ」
ひざまずいて頭を垂れます。
【セシア】
自分も責任の一端を(勝手に)感じてるので、ベル師の横に並びます
【ガスパルス】
「やや、そのようなこと、ともかくも頭を上げていただけますか」
【SG/ベルナルド】
「かたじけない。じゃが申し訳ない、それだけじゃよ」
【ガスパルス】
「あのときは私も若く、ずいぶんと急いていたのです
【MATRA】
「まあとりあえず酒でも」と言って、グラスを持ってきます
【SG/ベルナルド】
「わしは今は触れられないのでな。マトラ殿、お気持ちだけ受け取っておくよ」>酒
【ガスパルス】
「ああ、すみません、昔の話は昔の話」
「して、今後についてです」
「やはり私は、モリアルトゥス師のことを評議会に訴え出る心づもりです」
【SG/ベルナルド】
「そうか…。いや、事ここに至っては、やむをえまいな」
【ガスパルス】
「もし、よろしければ、その際ベルナルド師にも証言をお願いしたく思いまして
立場上、難しいかとは思いますが、何とか曲げてお願いできませんでしょうか?」
【MATRA】
「あたしからもお願いする」
「ガスパルス、私は子供を持ったことは無いが、愛する物を失った悲しみは分かるよ」
【セシア】
「お師様は私を弟子になされた時に仰いました。律なきマギはこぼたれる水銀の如し」
「今でもその誠心を持っていらっしゃると……私は思います」
「お師様に律を思い出させ、止める手助けを、どうか」
【SG/ベルナルド】
「モリアルトゥスはカストラの皆のためを思って必死にやってきた。
「だが道を外れてしまったのもまた事実。それを正すのも同期の務めかのう…。
「あい分かった。せめてもの罪滅ぼしに、証言台に立とう」
【ガスパルス】
「私が、カストラの皆様へご迷惑をおかけしたのは事実です」
「いずれは皆様の前に立ち、謝罪をするべきでしょうが、ベルナルド師にもご心労を」といってこちらも頭を下げます
【SG/ベルナルド】
「いや、頭をお上げなされ。
「わしらはもっと早くにこうするべきであった」
「"共に力を合はせ、壮健にして強力ならむ"。わしらはマギとなるときそう誓ったのじゃから」
【ガスパルス】
「そういっていただけるのであればありがたい」
「ご協力に深く感謝いたします」
【セシア】
「ありがとうございます、ベルナルド師様」
【セシア】
「私からの報告も滞っています・・・既に疑われているやもしれません」
【ガスパルス】
「ただ、カストラの今後のこともありましょう」
【SG/ベルナルド】
「モリアルトゥスの後、カストラを率いる力量のあるものは残念ながらおらん。
「わしはこのように年寄りじゃし、
「もう一人の上級マギであるヒムルスは、モリアルトゥスにおもねるだけの小者じゃ。
【SG/ベルナルド】
「まして下級マギの皆はまだ若い。どうしたものか…」
【MATRA】
「ジェノヴァとの事は悪しき前例を作っちまった。裁くしかないね」
【ガスパルス】
「こたびのことは、私の責任でもあります
もちろん、皆様のご意思が尊重されるべきではありますが
お許しいただけるのであれば、私が面倒を見られればと」
【SG/ベルナルド】
「ふむ。
「いや、わしも君がカストラに帰ってきてくれればと、そう願っておった。
「それは虫が良すぎるが、
「君とドムスに、カストラを任せるのが皆のためかもしれんな…」
「わかった。そのときには、わしが皆の説得に当たろう」
【ガスパルス】
「そういっていただけるとは・・・」
【SG/ベルナルド】
「コヴナント"マグウィッルス"の審問士ビレラ女史に告発状を書くとよい。
「彼女は審問士派の首座じゃ。モリアルトゥスを裁くに不足はない。
「今回の評議会もマグウィッルスで行われることになろう」
【ガスパルス】
「ビレラ女史ですか、ではそういたします」
【SG/ベルナルド】
「さて、わしはどうするかな…」
【ガスパルス】
「は、その話でございます」
「ベルナルド師さえよろしければ、このままドムスへお留まりいただいてもかまいません」
【セシア】
「ReCo(操る/人体を)の呪符物を用意してありますが・・・今宵はベルナルド師は?」幻体なんでしたっけ?
【SG/ベルナルド】
「そのとおり。今ここにいるのはわしの映像だけでな」
【SG】
Rego Imaginem(操る/感覚を)にIntellego(知る)をかませて、自分の誘導呪物を芯に、映像だけを送り出し、現地で見聞きしたり喋ったりする呪文です。
【SG/ベルナルド】
「ふむ、ではこうしよう。
「このReIm呪文を切ると、わしの爪が残るから、それをドムスのアエギスの外に持っていっておいてくれ」
【セシア】
「それを誘導呪物として、こちらにいらっしゃるのですね」
【SG/ベルナルド】
「そうじゃ。ReCoにはわしも心得がある。明朝にもテレポートして来よう」
【SG/ベルナルド】
「ありがとう。モリアルトゥスには、召使いを通じて適当な言いつくろいの伝言を残してくるよ」
ガスパルス、告発状をしたためるの巻
【MATRA】
「セシア悪いが席をはずしておくれ」
【セシア】
続けてのシーンなのかな? では退席します
【ガスパルス】
「そういっていただけると助かります」
【MATRA】
「これでピサとの連盟の件は無しにしてくれるとありがたい」
「あたしは何処とも連盟したくない」
【ガスパルス】
「長官もジェノヴァを叩けるのです、こういってはなんですが、ことが済めば不気味な相手とはいつまでも手を組んではいたくはありますまい」
【MATRA】
「ピサと協力するのは別問題だよ」
「あたしが帰る場所はコルシカしかないんだ」
【ガスパルス】
「出すぎたようですな、申し訳ない」
【ガスパルス】
「橋渡しは私の胸三寸、多少脅かしておけばピサから接触してくることもありますまい」
【MATRA】
「さて告訴状はあんたが書くかい?」
【ガスパルス】
「私がしたためようと思います、もしモリアルトゥスに賠償等望むのであれば、告発者は連名にしますが?」
【MATRA】
「いっそのこと逃げてくれれば狩れるのにな」
【ガスパルス】
「ハハ、まぁ私としては色々とある仲なもので」
「告発者は私の名前のみしたためておきます」
【ガスパルス】
「なにかとお手数をかけます、ではお休みなさい」
【SG】
ではガスパルスが告訴することになりました。
罪状ですが、大きく分けて2点が可能です。すなわち、ガスパルスの息子が殺された件と、透明艦隊によりマトラが被害を受けた件。
この2点の両方で告訴しますか?
【ガスパルス】
わざわざ証拠まで取ってきたので、両方告訴しましょう
【SG】
わかりました。
ちょっとみなさん、知性とヘルメス法で振ってください。専門は世俗関係で。判決の相場が分かります。難易度は9。
【SG】
ごめんなさい。*つきの技能なので、無い方は振れません。
【セシア】
おしゅうとさん、この件終わったら本貸してw
【セシア】
「勉強不足で、どのような結果になるか・・・。申し訳も」
【ガスパルス】
といっても、ガスパルスがすげー高いわけじゃないけどw
ArS1+4>=9 (【知性】2, 〈ヘルメス法〉1, その他修正1)
ArsMagica (1R10+4[1]>=9) → 7+4 → 11 → 成功
【SG】
ガスパルスは思い当たりました。過去の判例によると…
まず、息子殺害の方は、破門の線が濃厚です。
透明艦隊の方は、マトラの被害にもよるので、もしかすると賠償金(ウィース)で済むかもしれません。
評議会にて有罪判決を下すの巻
【SG】
ガスパルスの告訴に基づき、臨時評議会が招集されました。
場所は審問士派の本部である、コヴナント"マグウィッルス"。
マグウィッルスは、イタリア半島の長靴の、足首あたりにあります。マグウィッルスは山城で、その中に威厳のある議場、いや法廷があります。イタリア中のコヴナントから、投票権を委ねられた代表のマギが集まり、議員席ではひそひそとした囁きが交わされています。
【SG】
モリアルトゥスは召喚状を受け、被告として出頭してきました。
【セシア】
どこにいるべきか微妙な立場なので、青い顔で居心地悪そうにしています
【ガスパルス】
息子の肖像を握り締めて祈っています
【SG】
そこへ白髪をひっつめた老婦人が現れ、壇の中央に着座すると、議場は静まりかえりました。
【SG/ビレラ】
「ここにローマ管区臨時評議会の開会を宣言します」
【SG/ビレラ】
「本会の議案は、モリアルトゥス君の法典違反の疑いです」
「告発はガスパルス君、被告はモリアルトゥス君。両者前へ」
【ガスパルス】
モリアルトゥスのほうをみないように前に出ます
【SG】
モリアルトゥスは自信ありげに進み出て、ガスパルスをにらみました。
舞台裏では……
【ガスパルス】
なんにも対策打ってないとは思わないけどなー
【SG/ビレラ】
「モリアルトゥス君、告発の内容は承知していますか?」
【SG/モリアルトゥス】
「はい。心外なことであり、反論をさせていただきたく存じます」
【SG/ビレラ】
ビレラは頷きました。「結構です。団員諸君は手元の告発状の写しを見ながら聞いてください」
【SG】
モリアルトゥスは議場を眺め渡しながら、落ち着き払って陳述します。
【SG/モリアルトゥス】
「私はたしかに告発のようなMentem(精神を)呪文をもっておりますが、それは触れた相手にのみ作用するものです。
「そして、事件があったとされる頃、私はカストラを離れておりません。これにはコヴナント同僚であるヒムルス君の証言があります」
【SG】
議席から小柄な男が進み出て、証言しました。
【SG/ヒムルス】
「モリアルトゥス様は当時カストラを離れておりません。私とVimの共同研究を行っておりました。それはここにある研究書巻から明らかです」
【SG/モリアルトゥス】
「これで私の不関与が証立てられたかと思いますが、いかがでしょう?」
舞台裏では……
【ガスパルス】
延長とかは自在なんじゃないかなぁ?
【SG】
定式呪文だとパラメータはおいそれと動かせないのです。一方で即興だと誘導呪物射程は難しい、という話。
【SG】
審問士席のビレラが、今度はガスパルスの方を向きます。
【SG/ビレラ】
「ガスパルス君、これに対して申し述べることは?」
【ガスパルス】
「私は、カストラに当時より所属しておられるベルナルド師より、モリアルトゥス師が関与しているという証言を聞いております」
「このたび、この法廷で証言をいただけることになっております」といって「では、証言を」とベルナルドに
【SG/ベルナルド】
「我々はもう幕を引こうじゃないか。これからは若い者たちの時代だ」
【SG/ベルナルド】
「モリアルトゥス君は、カストラに居ながらにして、かの呪文をかけることができました。それは、私が Rego Vim(操る/魔力を)と誘導呪物を用いて、魔力をゲラルデスカに伝達したからです」
【SG/ビレラ】
「ベルナルド君、その呪文の研究書巻はありますか? 術式を証拠として採用したい」
【SG/ベルナルド】
「いや失敬、カストラに帰ればあるんだが…」
【ガスパルス】
「そのものはカストラにありますが、梗概を取ったものがございますので、そちらを提出いたします」
【セシア】
「失礼します、裁判長。こちらがその写しとなります」
「すべてそのままの写しですので、文脈から研究開発者は判定出来る筈と存じます」
【SG/ビレラ】
ビレラは受け取って頷きます。「結構です。採用しましょう」
【SG/モリアルトゥス】
モリアルトゥスは激怒します。「セシア、お前もか!」
「ガスパルスに丸め込まれたか? マトラに脅されたか? それともルカにたぶらかされたか? ええい、どこのどいつだ!!」
【セシア】
「師匠・・・」
「私があなたに背いたのは、他ならぬ・・・あなたの初めの教えからです」
それだけ言うと、青い顔でモリアルトゥスから視線を外さず着席します
【SG/ビレラ】
「静粛に」
「モリアルトゥス君、反論は?」
【SG】
モリアルトゥスはショックを受けた表情で沈黙します。
【SG/ビレラ】
「続いてジェノヴァへの俗世干渉の件ですが」
「ガスパルス君、これも証拠があるそうですね」
「この場に提出してください」
【ガスパルス】
「は、まずは艦隊を透明にせしめた呪物を提出いたします」
といって、モノをどんと
【SG】
ビレラは受け取り、Intellego Terram(知る/大地を)の呪文をかけます。
【SG/ビレラ】
「ふむ。たしかにモリアルトゥス君の手による物のようですね」
「他にはなにか?」
【ガスパルス】
「この件にかかわる、コヴナント"ステラ号"のマトラ殿にご証言をいただきます」
【MATRA】
「はい」
「今回私の乗るステラ号がジェノヴァの透明艦隊の策略により挟み撃ちにされそうになりました」
「かろうじて逃げ出しましたが、危ない所でした」
「これは世俗の干渉に当たる物として証言いたします」
【SG/ビレラ】
「俗世干渉により、マギが命の危険を蒙ったと。そういうわけですね」
【SG】
この後モリアルトゥスにも訊くのですが、彼は実のところこちらの件は賠償金で手を打とうと思っていたので、ほとんど弁明らしい弁明は出てきません。
【SG/ビレラ】
「では評決を行います。団員諸君は順に正面へ出て、有罪の黒票か無罪の白票を投じてください」
【ガスパルス】
では、順が来たら静かに前に出て、黒票を投じます
【SG】
セシアの票は、トレメーレ派の慣習で師匠預かりですので、モリアルトゥスはそれも含め、震える手で白票を投じました。
ビレラは票を数えた上で、
【SG/ビレラ】
「黒票多数。よって有罪と認めます」
【SG】
原告席、被告席、そして議場を見渡して続けます。
【SG/ビレラ】
「団員の保護下にある者を殺めるのは重罪です。罪人モリアルトゥスを魔術団より破門しますが、よろしいですか? 異議のある方はこの場で申し出てください」
【SG】
モリアルトゥスも少し落ち着いたようで、ビレラの方を向くと、無言で首を横に振りました。
【SG/ビレラ】
「異議なしと認めます」
「罪人モリアルトゥス、汝をここにヘルメス魔術団より破門します」
【SG】
「ついに…」というようなざわめきが広がっていますが、それも次第に収まりました。
【SG/ビレラ】
「併せて、罪人モリアルトゥスに対する魔術師の行軍を発令します」
【SG】
議場では血は流せないので、ここでは手は出しませんが、フランボー派の人が数人モリアルトゥスのそばに寄ります。
【ガスパルス】
ボソリと「彼ばかりが汚れているわけでもあるまいに・・」といって涙を流しますが、すぐにぬぐって退廷します
セシア、師に最後のケルターメンを挑むの巻
【SG】
議員たちが三々五々立ち去った後、
モリアルトゥスがフランボーの人たちに促されて立ち上がりました。
議場にはセシアとガスパルスだけが残っています。
【セシア】
おもむろに立ち上がり、モリアルトゥスの行く手に立ちはだかります
【セシア】
「師匠。にさん、お訊きしたいことがございます」
【SG/モリアルトゥス】
「最後の別れか。聞こう」
【セシア】
「ルカがカストラに参った時に、ドムスと手を取り合おうと約束なさいましたね」
【セシア】
「あの時、真相をガスパルス師に告げようというお心はおありでしたか?」
【SG/モリアルトゥス】
ふっと笑って言います。「ガスパルスが儂を許すことはなかろうよ。そのような心は無かった」
【セシア】
「・・・そうでしたか」
「・・・私は結局、研究室専門のマギとなりました。幼き頃、師匠にお約束したような、右腕にはなれませんでした」
「そのことが、独りでカストラを守ることが、そういった修羅道を歩む一助になったのでしょうね」
【SG/モリアルトゥス】
「いや、儂もそれを願っていたのだ」
【SG/モリアルトゥス】
「そなたまで巻き込みたくはなかった。それだけだ」
【セシア】
「私は、私だけでなく、みんな、巻き込んでも文句など申しませんでしたよ(笑って」
「みんな、師匠を信頼していましたから・・・」
「最後に」
「ガスパルス師のご子息のお名前、ご存知でしたか・・・?」
【SG/モリアルトゥス】
「すまん。報告書では見たが、もはや思い出せん」
【セシア】
「彼の名はアウレリオ」
「彼がもし健やかに育っていたならば、今は比類なき勇気を持つマギであったでしょうに」
で、言葉を切って、息を吸い込んで
「我はイタリア半島において知らぬ者無き強きコヴナント、カストラの子、セシア!!」
「我が師モリアルトゥスよ、トレメーレの古き慣習に従い、師越えの決闘を申し込む!」
「いざ尋常に我がケルターメンの申し出を受けられよ!!」
【SG】
モリアルトゥスは、不意に活を入れられたように、表情に生気を戻します。
【SG/モリアルトゥス】
「セシア…そうか、もはや多くは語るまい。古式に従い、ケルターメンを受けようぞ!」
「存分にかかってくるがよい!」
【セシア】
さて、申し込み側が出せるのは技法なんだよなーw とりあえずPeでお願いします
【SG】
モリアルトゥスはPeで受け入れます。そしてImを出します。
【セシア】
やはりかw断るのもナンだし、受け入れます
Peが8、Imが低い方倍の10ですね
【SG】
モリアルトゥスの方は
Pe24(12*2), Im20です。
舞台裏では……
【SG】
だってさあ、120歳だと、技能とか全部足して3,500ptとかなるんですよ。
【SG】
モリアルトゥスのケルターメンの諸数値を提示しておきます。
先制値2, 攻撃値1, 防御値1, ダメージ値5, 吸収値5です。
では始めましょう。瞑想をはじめる二人の周囲に人の輪ができます。
最初に先制値で振り合います。
【SG】
ars+2
ArsMagica (1R10+2) → 6+2 → 8
【セシア】
ArS1+2 先制
ArsMagica (1R10+2[1]) → 7+2 → 9
勝ったか
【SG】
セシアの先攻ですね
術法を攻撃と防御に入れてください。
【セシア】
攻撃にImを入れて、計11でいきます。防御にPe
【SG】
モリアルトゥスは攻撃Pe, 防御Imです。今後も基本的にこれで。
攻撃と防御の判定をしましょう。
【セシア】
ArS1+11 攻撃Im
ArsMagica (1R10+11[1]) → 6+11 → 17
【SG】
ars+20
ArsMagica (1R10+20) → 9+20 → 29
【SG】
モリアルトゥスの姿は揺るぎませんでした。
【SG】
今度こちらから行きます。
ars+24
ArsMagica (1R10+24) → 9+24 → 33
【セシア】
ArS1+9 防御Pe
ArsMagica (1R10+9[1]) → 5+9 → 14
差19かー
【SG】
ダメージ値足して24になります。セシアのケルターメンでの吸収値を教えてください。
【セシア】
4 吸収
一気に四段階w
別に疲労するのはいつものことなので、青い顔で立っています
【SG/モリアルトゥス】
「どうした、それまでか」
【SG】
こちらも変わりません。
セシアからどうぞ。
【セシア】
「それほどのお力があって、何故」
ArS1+7 攻撃Im
ArsMagica (1R10+7[1]) → 0[0,3]+7 → 7
【SG】
ars+25
ArsMagica (1R10+25) → 8+25 → 33
【SG】
ああ、ごめんなさい。さっきの逆でした。ars+21のはずだった。
やっちゃったのでそのまま行きます。
ars+21
ArsMagica (1R10+21) → 2+21 → 23
【セシア】
ArS1+5 防御Pe
ArsMagica (1R10+5[1]) → 12[1,6]+5 → 17
礼儀として、自信2を使って差0にします
【SG/モリアルトゥス】
「なんと、これで決めたと思ったが」
【セシア】
では先程のとおり
ArS1+7 攻撃Im
ArsMagica (1R10+7[1]) → 20[1,10]+7 → 27
【SG】
ars+21
ArsMagica (1R10+21) → 2+21 → 23
【SG】
こちら無言で反撃します。
ars+24
ArsMagica (1R10+24) → 7+24 → 31
【セシア】
ArS1+5 防御Pe
ArsMagica (1R10+5[1]) → 5+5 → 10
これで気絶だなあ
四散した幻影をバックに微笑かけます
「お師様。私、あなたに育てられて、幸せでした」
で、前のめりにドッと
【SG】
モリアルトゥスはセシアを抱き留めると、見守っていたガスパルスに預けようとします。
【SG/モリアルトゥス】
「セシア…良い一撃だったぞ。儂への何よりの手向けだ」出口に向かいながら。
【SG】
戸口に立つと、モリアルトゥスは振り返り、朗々と言います。
【SG/モリアルトゥス】
「我はヘルメス法典に対して罪を犯し申した。"零落と汚名のなか命永らへさすることなかれ"。
「よってここに自裁致す所存。いざご覧あれ」
【SG】
戸口に立って、《生命直結魔術》で Perdo Corpus(滅す/人体を)を詠唱し、
詠唱を終える瞬間に外に出て、倒れました。
【ガスパルス】
「・・・・
「私も長くはない、行く先はあなたと変わりがないでしょう、若い者は確実に育っています、そうですよね?
「古い因縁は我々の世代で・・」
とつぶやきます
エンディング
残された手紙の巻
【SG】
冒頭として、短いマスターシーンを挟みます。
モリアルトゥスが裁かれた後、法で定められた分を取りのけた後、弟子のセシアには師の遺産が残されます。
その中の文箱に、封印の施された一通の手紙がありました。セシア宛です。
「そなたがこの手紙を読んでいるということは、儂はもうこの世にはおらぬのだろう。
「策謀に溺れたこの身のこと、平穏な最期でなかったであろうことは、儂自身よく分かっておる。
読み慣れた流麗な書体で、手紙は続きます。
「(…)カストラはコヴナントとして秋を過ぎ、冬を迎えようとしておる。儂の亡き後、カストラの皆がこれまでのように幸せに暮らしていけるか、それだけが心残りだ。(…)
「(…)コヴナントの皆の人生を背負う以上、清濁にこだわっておられぬというのは、カストラの長になってみて初めて分かった。だがその業を担うのは一人で十分。とりわけそなたには、マギの本分を全うしてもらいたいと願っておる。(…)
『わが誇り』なる弟子セシア嬢 宛
モリアルトゥス」
マトラ、皆と別れて出航するの巻
【MATRA】
「議会ってやつは湿っぽくて敵わないな」
【ガスパルス】
「ええ、何かありましたら今度はこちらが!」
【MATRA】
「ガスパルス、セシア、ルカあんた達に会えて本当に良かったよ」
【セシア】
「こちらこそ。短い研修でしたがとても勉強になりました」
【MATRA】
「セシア、ルカ困った事があったら何でも言ってきていいよ」
【SG/ルカ】
「ありがとうございます。でも今度は僕たちが力になる番ですよ!」
【セシア】
「ええ、その時はよろしくお願いします」
【MATRA】
「おっと、子供が出来たから名前を付けてくれなんて事は勘弁するよ」
【セシア】
「あはは、そんな、まだまだ」とルカの気も知らず笑ったり
【SG】
ルカは照れ笑いしています。
マニエルが船上から声をかけます。
【SG/マニエル】
「カピタン!出航準備、調いました!」
【ガスパルス】
「お元気で!あなた様とコルシカに祝福を!」
【MATRA】
「老骨に鞭打って頑張るよ、さらばだ」
歌でも歌いながら行きます。
【SG】
出航していくステラ号を見送る三人、というところでシーンを閉じます。
ガスパルス、子狸に未来を望むの巻
【ガスパルス】
では、ある日何気ない感じでルカを自室に呼び出します
【SG/ルカ】
「お呼びでしょうか、先生」。こちらも何気ない感じで。
【ガスパルス】
「今回の件、お前にもずいぶんと動いてもらった」
【SG/ルカ】
「いえ、とんでもない。これもセシ…いえ、先生のためです!」
【ガスパルス】
「学ぶところもあったと思うが、どうかね?」と聞いてみます
【SG/ルカ】
「今回のことでは、多くのことを学びました。本物の策謀、コヴナントを背負う重み、魔術団の大義、そして人の情の深さ…」
「僕はまだまだ未熟者です」
【SG/ルカ】
「先生の本当の大きさも知りました。
「どこまで行ったらそこに届くのか…。改めまして、ご指導をお願いいたします」深く頭を下げます。
【ガスパルス】
「まぁ、時間は若い方の味方をするものだからな」とボソリといいます
「そう思っておるならな、お前に任せたいことがあってな
【SG/ルカ】
「なんでしょう? 僕で務まることでしょうか?」
【ガスパルス】
「思うに、お前には研究学問と、理論ばかりで実践が足りなかったように思う
「そこで、ゆくゆくはサロンの運営をだな、お前に任せようと思ってな
【SG/ルカ】
「なんですって!? この僕がですか?
【ガスパルス】
「すぐには無理だろうが、まずはワシの手伝いを今以上にさせて、仕事を覚えてもらおうかとな」
【SG/ルカ】
「分かりました。重々覚えていこうと思います」ちょっと感激してるっぽい
【ガスパルス】
いたずらっぽく「妻を娶って親になろうとするものに、いつまでも小間使いはさせておられまい?」といいます
【ガスパルス】
「前にいったことと同じさ、お前が一人前になったらみとめてやらんこともない」
【SG/ルカ】
「…はい!」
「先生もいつまでもご壮健で、僕たちをご指導ください!」
【ガスパルス】
「ハッ、お前が一人前にならねば落ち着いて休むこともできんわ!」
そういって笑います
セシア、二人で併せ呑めばの巻
【セシア】
カストラ合併に伴なう様々な困難に対処するガスパルスにくっついて歩く毎日を送っていてもいい?>ガスパルス師
【セシア】
ヘルメス法を始めとする不得意分野を実地でしごかれて、ヘトヘトになる日々です。
そんな中、初めてルカと二人だけで望む仕事の直前打ち合わせを、セシアの自室で行っています。
たぶんサロン関係かな?
「ああ忙しい。ガスパルス師様と昔のお話をする約束はいつになったら果たせるんだろ」と書類をまとめつつ
【セシア】
ちょっと思いついたような顔になって
「ところで、初めて会った時のこと覚えてる? ルカ」
【SG/ルカ】
「定例評議会の席だったかな…?」(実はうろ覚え)
【セシア】
うろ発言には突っ込まずに続けます
「女のほうからお付き合い願うなんて、驚いたでしょ」
【SG/ルカ】
「驚いた(笑) でも勇気のある子だなと思ったんだ。
【セシア】
「まあ、けっこう夢中だったから」
「あの時ね、ひと目ですごく親しみを感じたのね。何でだろってあなたの事を見て分析してるうちに居ても立ってもいられなくなっちゃったんだけど」
「なんでかね、わかったかも」
で、ちょっとためて
「あなたねー、アウレリオにだいぶ似てるんだ」
言外に、それがなかったらどうだったかなー的な匂いをさせつつ
【SG/ルカ】
「よしてくれよ。アウレリオ君が似ているのは君だろ。
【SG/ルカ】
「思えば僕も、そのまっすぐな勇気に惹かれていたんだろうな」
【セシア】
「あら」と言って目を見ます
が、堪えきれずに吹き出して
「たまにヒヤリとさせようと思ってもコレだから困るわ! ”ドムスの仔狸”さんは!」
「ま、それはそれとして、そろそろ時間ね」
「清濁併せ呑む準備はできまして? 新しいサロンの主人さま」
【セシア】
「二人で併せ呑めば濁も半分」
「さ、いきましょ」
そしてドアを出る前に振り返って
「(私はそう信じています。お師様)」と心中で呟きます
壁に掛けられた額の中の、モリアルトゥスからの最後の手紙を見やりつつ
で、ルカと軽口を叩きながら退場しておしまいって感じでお願いします
かくして、三つのコヴナントと三つの街を巻き込んだ物語は、幕を下ろしました。
マギたちのうち、
一人は新たな家に移り、
一人は年来の復仇を果たし、
一人は海に帰る。
彼らの前途に幸あれと祈って
- - - finis - - -