内容:
社会の規範に従わない犯罪者です。戦闘技能を取得でき、また犯歴に応じて2レベルの評判をもちます。
第四版からの変化:
《けちな無法者/Petty Outlaw》から名前が変わり、装備面の制限が解消されました。コストも無料から−3相当に暴落(笑)です。
一方、仲間からも売られかねないという最強の《悪名高い無法者/Infamous
Outlaw》(コスト−4)は、改版を機に消滅しています。よほどの事情や研究対象でもなければマギさえも匿ってくれず、さすがに使いづらかったのでしょうか。
コメント:
山賊海賊夜盗のたぐい。上役として《無法者の長》がいる場合もあれば、あるいは単独で糊口を凌いでいる場合もあると思います。綽名とかあったりするとそれらしいかもしれませんね。
あと、取得資格の戦闘技能が活きないといえば活きないですが、知能犯の詐欺師とか、偽金作りや贋作師など技術系(?)の悪党がいてもいいんじゃないかと思います。その辺はどのみち一般技能ですしね。
内容:
被差別集団に属しています。一般社会には1〜3レベルの悪い評判として作用。
第四版からの変化:
サプリメント"Kabbalah"からの採録です。コストが−3相当に固定され、また、ユダヤ人以外にも広く適用できるようになりました。
コメント:
本文にあるように、キリスト教圏におけるユダヤ人やサラセン人が代表格です(ロマたちがヨーロッパに来るのはもう一世紀くらい後みたい)。差別を受けながらも一般社会に出入りできる点で《無法者》と異なりますが、実体以前に偏見で決められてしまうところ、キャラクター本人は嫌でしょうね(もう諦めてしまっているかもしれませんが)。
生来の理由で一般社会から排除されてしまう(しまった)という事実は、たいがいのマギも同じですから、同じアウトサイダー同士、多少なりと共感する部分があることでしょう。ファーストコンタクトはその辺からで。
そういやアーサー王ものには、サラセン人ながら王に仕える騎士パロミデス卿がいましたな。T.H.ホワイトの『永遠の王』に至っては、《真の友》たるグラモア卿とコンビを組み、外人喋りでクエスティング・ビースト漫才を存分に披露してくれます。とぼけたサガならこういうのもいいかもしれん(笑)