研究書巻

 研究書巻/Lab Text とは、いわばマギたちの研究ノートで、これが手元にあると、同じ研究作業をするときに能率が大幅に向上します。

■特典

 研究書巻で得られるメリットを、実際の局面として例示すると、以下のようになります。

  • レベルが研究値の半分以下の簡易呪付物の作成個数を(並行作業のルールも活用して)倍増
  • レベルが研究値の半分を越える呪文でも1季節で開発
  • 充填品の回数を1季節あたり[効果レベル÷5]回分増加
  • 季節を消費せずに延命儀式を施行
  • レベルが研究値以下(=通常の倍の高難易度)の簡易呪付物を作成
  • 実験による偶発的な高効果を再現
大きく分けて、魔術物品などの量産と、高難度のプロジェクトの再現が可能になるわけです。

■量産

 マギが魔法効果を操るには(ウェルディーティウス派などの例外をのぞき)基本的に呪文が最もコストパフォーマンスがよいのであって、魔術物品の長所とは、グロッグやコンパニオンに持たせて、実質的な術者人数を増加させられることにあります。そのため、グロッグたちに標準装備させたい物品などは、1季節目でプロトタイプとともに研究書巻を作って、2季節目以降で本格的に量産する、といった見通しは充分にありえます。

 なお、充填品の場合、低レベルの効果では研究書巻の意味が薄いことに注意。量産するなら、1季節目の試作品が少なくなっても、めいっぱい高レベルにしておく方が後々有利になります。損して得取れ。

■高難度

 正規の呪付物は呪付を開く際に無視できない量のウィースを食ってしまうため、呪付は極力、簡易呪付物として済ませてしまいたいところです。その際に研究書巻の助けがあれば、正規の呪付物と同等の難易度の効果を、簡易呪付物として行えることになります。
 肝心の研究書巻の入手には、コヴナントの作成時に、建設値を払って手に入れてしまうのが一番簡単です。かかる建設値は、大まかに言って、50レベル分の研究書巻=25レベル分の魔術物品=50ポーンのウィース在庫=年2ポーンのウィース源、といったところ。こうしてみると、同じ量の建設値を消費するなら、魔術物品を買うよりも[研究書巻+ウィース在庫]にした方がお得かもしれませんね(もちろん、相応の術法値をPCが持っていることが前提ですが)。

 また、熟達したマギが作成した効果を、若輩が受け継げるというのも研究書巻ならではです。まして、美点《優等生/Adept Laboratory Student》があれば、自分では新規に出来ないことでも、研究書巻があれば再現できます!
 そうでなくとも、作成速度が上がることで採算のとれる水準になるというケースもあるでしょうし、先祖代々伝わる製法の薬屋とか、良い雰囲気だと思いません? 第四版時代に書いたこちらの記事もどうぞ。

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