楽士の呟き

2007年春

3/11

 ここ何年かはコンサートの傍ら、結婚式のオルガニストもこなしてきたのですが、そちらは先週末を最後に一旦やめさせてもらいました。(演奏会とまた異なる)独特のノウハウに習熟しさえすれば、弾くこと自体は難しくありませんし、新郎新婦が誓約でみずからを縛る、あの厳粛かつ幸福な一瞬に立ち会い、それをこの腕で祝うことができるというやりがいもあって、その意味では得難い仕事だったのですが、しかし一生に一度の場面に万一不手際があっては大変というプレッシャーや(嫌な言い方ですが)訴訟リスクが大きくて、それが結構心理的に負担になっていたので。産婦人科のお医者さんも、時々ふっとそんなふうに思われることがあるんじゃないでしょうか…。

 それを別にしても、実は、仕事を入れすぎた昨年の反省に立ち、今年の目標にはスケジュールの安定した制御(による個々の演奏の品質向上)を掲げていまして、これもその一環なのです。演奏会の方も精選していて、おかげさまで落ち着いた毎日が戻ってきました。ここもまたゆるゆると更新していきますので、お付き合いのほどをよろしくお願いします。

3/19

 私の姉弟子の一人・Mさんは、人間を見るとその人の調子などがオーラの色になって見えるといいます。「顔色とか気配とか無意識のうちに察しているんだろうけど」と仰いつつも、その辺の話を伺っていると、まんまIntellegoマギのような。引きずられてしまうので、自分のことは見ないようにしているんだそうです。これを科学的にみるなら、正体は一種の共感覚なのでしょうか?

3/27

 フランボー・バズーカ

 しかもロッドケースファイアボールのロッドをしこたま詰め込みそう) …さすがフランボー派、相変わらずです。

4/4

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 先週半ばくらいから手空きの時間をみては、今度の日曜日(4/8)に遊ぶアルス・マギカのシナリオを作っているんですが、けっこうパワーとられて我ながらびっくり。去年は既製品のシナリオ集を使ったりしていて、自前で作るのがほぼ一年ぶりだからってのもあるのかもしれませんが。

 昔に比べてノウハウやネタのストックがそれなりに増えて、作業効率は確実に上がっているのですが、一方で、趣味に割ける時間が減り、ひいてはD16さんのいう「しょっぱいセッションはできない」というプレッシャーも増大しているので、実質負担は結局たいして変わっていないのかも(トホホ

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4/16

 有朋自遠方来、不亦楽乎
 というわけで、上記参加募集のありました Ars Magica オフ会でした。発案は Ars Ludorummelisand さんで、参加者は他に Deck of Many Things宮本隆志さん氷川TRPG研究室(およびTRPG SEARCHarsmagica.jp氷川霧霞さん、そして四版時代から長らく一緒にルールを私家訳してきた Czan さんという豪華メンバー。みなさん東京や名古屋(!)から、よくぞおいでくださったものです。この辺境にああして集まっているのをみると、一種の非現実感すらおぼえたりしました。夢のような週末に感謝ですm(_ _)m

 温泉につかったり、花見がてら城趾見学をしたりと観光らしきこともしましたが、やっぱり本題はアルス・マギカのこと。そのうち melisand さんから募集も含めたアナウンスがあるかと思いますが、今度新しくサガを遊び始める予定なのです。定期更新のネットゲームみたくウェブ上で季節を進めていき、年に2〜3回東京に集まってセッションをする感じになりそう。
 また、舞台はライン管区(ドイツ周辺)なのですが、SG をなさる melisand さんは過去にその辺りにお住まいになったことがあり、いろいろな写真や資料とともに解説してくださいました。恥ずかしながら私、チェンバロ弾きなんてやっていながら、ドイツの地理歴史には疎いんですよね。それでも、少しずつ単語が結びついてきて、「新興勢力のヴュルテンベルク伯とつるんではどうかね?」という話から「おお、C.Ph.E.バッハが名曲『ヴュルテンベルク・ソナタ』を献呈した公の祖先か!」とか。この機会に少しでも親しんでいけたらいいなと思っています。

4/23

 これでは足りない。上達したい。この焼けつくような渇望は何なのだろう?
 マギたちも術法について、こんなふうに感じることがあるのだろうか? 力を求めるとはこういうことなのか?

 それに、耳が肥えてくるにつれて、優れたものの真価を味わえるようになる反面、拙さにも敏感になってしまいます。自分についても他人についても。自分が音楽そのものになったような体験が増えると同時に、辛い時間、眠れぬ夜も増えてくる…。

5/7

 上記4/16付で書きました新しいサガ(いわゆるキャンペーン)、その名も"Outpost Saga"のプレイヤー募集が始まりました。私もまた田舎から出て行って参加します。ここをお読みのみなさんも、ご一緒に遊びませんか?

 最後の流派本("Houses of Hermes:Societates")の発売が今月下旬ということで、正式なキャラメイクはそれを待ってとなりますが、新しいサガをやるとなるとそれだけでわくわくして、既存のサプリだけでごそごそとキャラ案をいじったりしながら、HoH:Sの到着やPL応募を待っています。ああ、それにしても、アルス・マギカのキャラ作りって、なんでこんなに楽しいんだろ?

5/14

 普段は北陸を中心に、主として日本海側をテリトリー(?)にしている私ですが、来週は珍しく表日本で演奏会やります。5月24日(木)の12:15〜13:00、東京・神保町の三井ビルにて。ビルの管理組合の広報事業なので、どなたでも無料でお聴きいただけます。平日昼間なのが難ですが、ランチタイムにプチ贅沢な気分に浸りたい方はどうぞ。

 …それにしても、書泉のすぐそばなのが笑えるなあ。これは私に帰りに寄っていけということか(^^;)

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