魔法攻撃の2種類

 必ずしも攻撃にかぎりませんが、呪文が対象に影響する際には、下記2種類のやり方のどちらかをとることになっています。すなわち、あえて通称をつけるなら、「必中/魔法抵抗」型と、「狙い/回避」型です。(ArM5第7章のAimingの項を参照)。
 多くの呪文が取るのが「必中/魔法抵抗」型で、これは唱えれば必ず相手に命中するかわりに、魔法抵抗を受けるというもの。「狙い/回避」型はその逆で、魔法抵抗を受けないかわりに、狙い判定で相手の回避を上回って命中させる必要があります。敵自体を対象にとらず、周辺環境を介して間接的に作用するのが後者になり、具体的な例としては「岩を頭上に動かし、自由落下させて当てる」ですとか、あとうちのプレイレポートの中では、オキシジェンデストロイヤーの事例がこれに当たります。

 魔法抵抗は〈パルマ・マギカ〉や術法の向上でみな手配していると思うのですが、対魔術師戦で案外と狙い目なのが「狙い/回避」型。主として〈格闘〉技能で回避することになりますから、当てるのはそう難しくないのです。鉄壁の魔法抵抗を誇っても、こうした裏口が開いていればその意味も半減です。魔法戦で矢面に立つならば、幼少期のポイントは積極的に〈格闘〉に振り向けるべし。
 逆に、対魔術師ではなく対戦士では、回避の力量が高いかわりに、魔法抵抗をもたない場合が多いですから、そちらは文句なしに「必中/魔法抵抗」型が優ります。

 フランボー派には、火炎や破壊の呪文で力押しする系譜の他に、「狙い/回避」型を専門とする系譜(ウィラノ流/the school of Vilano)もありますが、本当なら、これら2種類は両方を相手をみて使い分けられると最強なんでしょうね。また、裏から見ると、魔法抵抗と補助魔法を活用しつつ武器技能で相手を斬り倒す系譜(ラミウス流/the school of Ramius)は、防御の面では一等地抜いていることが分かります。ご参考までに。

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