自信点

 自信点(confidence point)はおよそあらゆるロールに適用可能ですから、その価値は言うまでもありません。特に、複数の〈能力〉判定で高い目標値を要求されそうなキャラの場合、なまじそれぞれの値を中途半端に伸ばすより、自信点で全体を底上げした方が安定します。

 使い方としては、
〔(難易度)−(ダイス以外の修正値)〕≦(手持ち自信点)
な場面で投入して、実質の目標値を0まで下げ、判定の成功率を99%に上げるのが定石です。

 ストレスダイスの確率分布を片手に考えていただきたいのですが、例えば、手持ち自信点が3点なら成功率80%の判定を、5点なら59%の判定を、それぞれ99%にできるわけです。自信点を失うのは判定に失敗したときだけですから、これはほとんどノーリスクで、それどころか、難易度がぴったり0になるように投入しておけば、9%の確率で自信点上昇のロールに持ち込めます。

 よって、手持ち自信点が大きいほど適用範囲が広く、効果も大きいと言えます。10点もあれば怖いものなしですな(通称ナポレオン状態)。なお、そうやって手堅くいく時はボッチだけが穴ですから、通常なら"ヘタレ"としか思えないボッチダイス減少系の美点(《慎重な魔術師》《細心さ》など)が、いくらか株を上げることになります。一応検討してみてもいいかもしれません。

 もっとも、対抗判定をはじめ、難易度や修正値の実際がつかめない場合も多いですから、いつもこうした堅実な用法ができるとはかぎりません。特に戦闘では、全力攻撃/全力防御などトリッキーな周辺要素が多いので、注意して用いる必要があります。相手だけ自信点を失う状況になれば、あとは自分だけ自信点を投入して万全の体勢で寄り切ることができますから、どこで相手の鼻をへし折るかをいつも頭のどこかに置いておくとよいでしょう。

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