No.24 ウェルディーティウス派 B

獣の身体をまるで粘土のようにこねまわす。

全体像:

 魔術工芸が専門のウェルディーティウス派に属し、既存の生物の品種改良や、新たな種の創出を研究しています。普通、変化魔法を何度もかけていると本性が歪んで破綻し、対象は死んでしまうものなのですが、数限りない試行錯誤と流派秘伝の呪付技術により、その限界をある程度は克服しました。

 特に、以下のような秘薬を調合して投与した馬は成功作で、使い魔にしています。

  • 外皮を紫紺に、両眼を熾火のごとき赤に変える (Muto-Animal 15)
  • 額に螺旋の角を生やす (Muto-Animal 30)
  • 空中を疾駆する能力を与える (Muto-Animal 40 (+Rego) )
  • 口から+5ダメージの炎を吐く能力を与える (Muto-Animal 40 (+Ignem) )

特性値:

【知性】+4、【知覚】 0、【魅力】-1、【交渉】 0
【筋力】 0、【体力】+2、【器用】-1、【反応】 0

美点と欠点:

  • 卓越(+2)【知性】が通常人の限界を超えて+4に上がります。凡人にはとれぬ魔法の均衡。
  • 独創的かつ非凡な才能(+1):独自に新しい呪文や魔術物品を発明するとき+3ボーナス。
  • ウェルディーティウスの信奉者(-1):魔術物品の作成に、同名の能力がボーナスになります。その代わり、定式呪文をかけるとき専用の道具が必要。
  • 魔術物品(+5):これまでに自作した物品をいくつか持っています(合計50レベル相当)。
  • 定式呪文が苦手(-2):魔術工芸の勉強ばかりで、呪文が疎かになっていました。定式呪文の行使判定に−2のペナルティ。
  • 融通のきかない魔法(-2):呪文をかけるときに、ウィースを消費して増幅することができません。
  • 不器用な魔法(-2):呪文の狙いロールで出目0は自動的にボッチ(大失敗)。<呪文操作>に−3。
  • 目標に邁進(-1):どうやったら、被験体の瓦解を避けつつ、変成を重ねていけるか…。
  • 視力が悪い(-1):強度の近視です。視力に関係するロールに−3のペナルティ。
  • 孤高(-1):人づきあいが嫌いです。品種改良の研究を中断させられたくありません。
  • 開始時のウィース(+1*2):投与する秘薬を永続化するために、手持ちの魔法資源を消費しました。

能力:

  • 組織知識(ヘルメス):2
  • 魔術理論:5
  • パルマ・マギカ:2
  • 著述(ラテン語):3
  • ラテン語会話:5
  • 会話(母語):4
  • ウェルディーティウス魔法:6
  • 乗馬:3
  • 鎖状武器:1

術法:

Creo:0、Intellego:0、Muto:12、Perdo:0、Rego:8

Animal:10、Aquam:0、Auram:0、Corpus:8、Herbam:5

Ignem:5、Imaginem:0、Mentem:5、Terram:0、Vim:3

魔術師の証:

紫色の煙に包まれて効果が発現。

呪文:

  • "完璧なる獣"(MuAn15):投射具はトパーズの指輪。
  • "手乗り馬"(MuAn25):接触/近距離,太陽/永続,個:動物のサイズを-5する。馬(サイズ+2)ならば小鳥くらいになる。投射具は小さな木馬。
  • "飢えし獣を冬眠するヒキガエルへ"(MuAn30):投射具は蛙を象った石。
  • "荒れ馬馴らし"(ReAn25):投射具は手綱。
  • "キルケの呪い"(MuCo35):投射具は陶器の豚。
  • "草木から鉄への奇術的変換"(MuHe15):投射具は鉄の小棒。
  • "ヘルメス騎士の鎖帷子"(MuHe20):ローブをフルのチェインメイル(防護点12)に変化させる。:投射具は鉄の鎖。
  • "火を閉じこめて"(MuIg25):投射具はルビーの指輪。
  • "遠眼鏡"(InIm10):遠距離,集中,個:200歩までの場所を望遠鏡のように拡大して見る。:投射具は片眼鏡。
  • "見えない荷運び人"(ReTe10):投射具は小さな木偶。

持ち物:

"百獣使いの鞭"(タリスマン)
 柄は象牙、先は編んだ獅子のたてがみ。以下に関する呪文のロールにボーナス:勇気(+5)、動物の肉体を支配(+4)、動物に恐怖を呼び起こす(+5)。

"千変万化紙"(下級魔導器)×6枚
 華麗な装飾の枠が描かれた羊皮紙。枠内に絵を描くと、この紙は描かれたものへと変化する(チャージ数は1回のみ)。

その他:

自信:3、サイズ:0、ENC:0

狙いロール:-3、集中ロール:+4、速がけの速度:-3
魔法抵抗:10+様式、ケルターメン:+4、季節あたりのウィース最大数:8

黄昏値:1(長寿薬を服用1)
長寿薬により、老化ロールに 5点のボーナス。

使い魔の(魔法改良した)愛馬
金綬:+1、銀綬:+1、銅綬:+1
《疲労の転移》:疲労レベルの喪失を相棒に転移できる。
《傷の転移》:肉体レベルの喪失をダメージとして相棒に転移できる。
《紐帯の有効距離が短い》:以上の効果は相棒と5歩以内にいないと使えない。

使い魔との絆により、以下のものを得ます。

  • 疲労レベルの喪失を相棒に転移する力。
  • 肉体レベルの喪失を相棒に転移する力。
  • (上記二つは、受取側が快復するまで再使用不可。また、お互いが5歩以内にいないと使えない)。

〈格闘〉:INIT -2、ATK -7、DFN -6、DAM +0、接触、SPC 0
鞭:INIT -3、ATK +4、DFN -1、DAM +2、伸腕、SPC 4
鞭(騎乗時):INIT +3、ATK +4、DFN -1、DAM +2、伸腕、SPC 4

愛馬
ひづめ:INIT +4、ATK +4、DFN +0、DAM +7、接触、SPC 3
角(突進):INIT +8、ATK +7、DFN +0、DAM +15、伸腕、突進時のみ

プレイの指針:

 一緒にいれば使い魔に疲労を転移できますから、即興呪文はどんどん疲労して唱えてしまいましょう。強力な生物でもありますので、なるべく使い魔から離れないように。
 荷物も手放してはなりません。指定の投射具をなくせば、定式呪文が使えなくなります。当座必要なものを確保できる"千変万化紙"や魔法補助となる"百獣使いの鞭"は言うに及ばず。

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