No.23 ウェルディーティウス派 A

永遠の若さを求める美女。

全体像:

 魔術工芸が専門のウェルディーティウス派に属し、中でも薬草の調合に秀でています。大変な美女ですが、自己陶酔もまた相当なもので、自らの若さと美貌を永遠に保つべく長寿薬の研究に血道を上げています。
 たくさんの衣裳や宝石を持ち、召使いたちにかしずかれる豪勢な暮らしのおかげで、お肌が荒れることはありませんが、重い物など到底持てません。緑の尾羽を持つ派手な使い魔のオウムは、彼女にはちょうどお似合いのようです。

特性値:

【知性】+3、【知覚】 0、【魅力】+5、【交渉】+1
【筋力】-5、【体力】 0、【器用】 0、【反応】 0

美点と欠点:

  • 超卓越(+4):【魅力】が通常人の限界を超えて+5に上がります。
  • ヴィーナスの祝福(+1):男を惑わさずにはおかぬ傾国の美女。異性との関わりに+3ボーナス。
  • 優しい魔法の天分(+1):天稟が穏やかです。マギの蒙る社交ペナルティ(−3)を受けません。
  • ウェルディーティウスの信奉者(-1):魔術物品の作成に、同名の能力がボーナスになります。その代わり、定式呪文をかけるとき専用の道具が必要。
  • 本草学(+1):様々な植物をよく知っています。これは秘薬の作成にも大いに役立ちます。
  • 悪癖(-1):朝な夕な鏡と向かい合っては、自分の美しさに酔うという、悪い癖があります。
  • 目標に邁進(-1):若さと美貌を保つことは、他の何事よりも優先します。
  • 過敏(-1):自分が世界一の美女だということが疑われる事態には、我慢がなりません。
  • 富裕(+3):親しい商人を通して秘薬を売り、毎日豪奢な暮らしを送っています。
  • 役立たず(-4):【筋力】が通常人の限界を超えて−5に下がります。
  • 非戦闘員(-2):戦うすべを知りませんし、興味もありません。戦闘にペナルティ。

能力:

  • 組織知識(ヘルメス):2
  • 魔術理論:5
  • パルマ・マギカ:3
  • 著述(ラテン語):2
  • ラテン語会話:5
  • 会話(母語):4
  • ウェルディーティウス魔法:5
  • 本草学:2
  • 魅惑:5
  • 自由学科:1

術法:

Creo:0、Intellego:12、Muto:1、Perdo:0、Rego:0

Animal:12、Aquam:0、Auram:0、Corpus:12、Herbam:0

Ignem:0、Imaginem:0、Mentem:5、Terram:0、Vim:0

魔術師の証:

きらきらした蝶の鱗粉が舞う。

呪文:

  • "織り姫の仕掛けし網の罠"(CrAn20):投射具は編んだ毛糸。
  • "獣心の大冊を開き"(InAn25):投射具は羊皮紙の本。
  • "尋常ならざる大きさの獣"(MuAn15):投射具は大きな骨の模型。
  • "春の微風吹く小室"(CrAu5):投射具は淡緑色の扇。
  • "死すべき肉の欠陥示し"(InCo10):投射具はガラスのレンズ。
  • "野のハーブ狩り"(InHe15):投射具は緑の小袋。
  • "遠方のイメージの召喚"(InIm25):投射具は水晶玉。
  • "おしゃべりの中の思考"(InMe25):投射具は羽根ペン。
  • "定命の心を覗き"(InMe30):投射具はサファイアの指輪
  • "無邪気な信頼"(PeMe10):投射具は人形。

持ち物:

ウィース:2*Creo(砂漠の薔薇)、2*Rego(小瓶に入った水銀)、5*Animal(ワニの鱗)、3*Herbam(千年樹に宿った月露)、2*Imaginem(古代の神殿の大鏡の欠片)

その他:

自信:3、サイズ:0、ENC:0
人格特性:ナルシスト+3

狙いロール:+0、集中ロール:+3、速がけの速度:+0
魔法抵抗:15+様式、ケルターメン:+3、季節あたりのウィース最大数:5

黄昏値:1(長寿薬を服用1)
長寿薬により、老化ロールに 8点のボーナス。

使い魔のオウム
金綬:+2、銀綬:+2、銅綬:+1
《美点の交換》:相棒の《ヴィーナスの祝福》を得る。
《能力の交換》:相棒の〈魅惑〉5 を得る。
《会話の共有》:相棒の話せる言語を上手に話す。
《変身》:疲労レベルを1つ消費すれば人間に変身できる。

使い魔との絆により、以下のものを得ます。

  • 髪が一房だけ鮮やかな緑色に変化。
  • 声による物まねがとても上手(=〈声色〉5)
  • すべての鳥と会話する力。
  • 難易度9の〔【知性】+〈集中力〉〕判定に成功することで、オウムの姿に変身できる力(疲労レベル1つ消費)

プレイの指針:

 男性に対するアプローチ能力が抜群です。どのような振る舞いを基調とするのかは、自由に決めてください(高貴なレディでも魔性の妖婦でも…)。また、呪文"遠方のイメージの召喚"に備えて、折を見てあちこちで欠片を採取しておくと役立ちます。
 定式呪文にはそれぞれ「投射具」が設定されています。ウェルディーティウス派には伝統的に定式呪文の能力が欠如し、これを併用したまがい物の呪文しか使えないのです。
 逆に、流派秘伝の呪付技術のおかげもあり、使い魔との間に強い絆を築いています。名前をつけてあげてください。両者に与えられた変身能力は、応用範囲が広いでしょう。

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