死者は裏切らぬ。
全体像:
堅い結束を誇るトレメーレ派に属しながら、生者の世界には背を向け、死せる者たちを使役する研究を続けています。生気に溢れる人間は不安定な存在で、意思を縛ったとしても何かの拍子に解けてしまいかねません。ですが死者は 死そのものと同じく 冷たく安定しており、それゆえ死者による組織なら内紛など起こらないというのです。
貴重な魔法資源を投じて、これまでに三体のスケルトンを創造しましたが、彼らの忠実さはこの信念を確実に裏書きするものでした。これからさらに研究を重ね、魔法資源を集めて、より有能な下僕たちを創り出したいと考えています。
特性値:
【知性】+3、【知覚】+2、【魅力】-3、【交渉】-3
【筋力】+1、【体力】+2、【器用】+2、【反応】+2
美点と欠点:
- 魔法との親和(+1):死霊術に長けています。同名の能力がボーナスに。
- 特別な状況(+1):墓地の中にいるときには、魔法関連のロールに+3のボーナス。
- 阻害状況(-3):陽光の下にいるときには、魔法関連のロールが半減します。
- 神の力への感受性(-4):神聖オーラの影響が倍増(オーラの点数の二倍が魔法のペナルティに)。
- 静かな魔法(+2):小声や発声なしで呪文を行使するときのペナルティが半分になります。
- 歪んだ魔法(-3):魔法をつかうと腐臭が立ちこめます(呪文のレベルにつれて強くなります)。
- 独創的かつ非凡な才能(+1):独自に新しい呪文や魔術物品を発明するとき+3ボーナス。
- 開始時のウィース(+1*5):ウィース(魔力の結晶)を35ポーン持っていましたが、既に消費しました。
- 印がない(-1):印(教団の会員証)をまだ師匠が握っており、投票などの権利を持てません。
- 固執(-1):「生者は裏切るが、死者はどこまでも忠実だ」という信念を抱いています。
能力:
- 組織知識(ヘルメス):2
- 魔術理論:4
- パルマ・マギカ:3
- 著述(ラテン語):3
- ラテン語会話:5
- 会話(母語):4
- 魔法との親和(死霊と死体):5
- 集中力:3
- 隠秘知識:2
- 陰謀:2
- ケルターメン:2
術法:
Creo:0、Intellego:0、Muto:0、Perdo:12、Rego:12
Animal:0、Aquam:0、Auram:0、Corpus:12、Herbam:0
Ignem:0、Imaginem:0、Mentem:5、Terram:0、Vim:1
魔術師の証:
不気味な静寂。
呪文:
- "数多き死体の悪臭"(CrAu10)
- "腐敗に対するまじない"(CrCo10)
- "容赦ない探索"(InCo20)
- "心臓つぶしの握りしめ"(PeCo40)
- "まどろむ死体よ目覚めよ"(ReCo25)
- "望まぬ人形を動かす紐"(ReCo25)
- "現世に出でし霊よ安息に入れ"(PeMe30)
- "夜の精霊に対する強制命令"(ReMe30)
- "霊に対する防護の円"(ReMe30)
- "死者召喚のまじない"(ReMe25)
持ち物:
ウィース:2*Perdo(サソリの針)、2*Rego(小瓶に入った水銀)、8*Corpus(巨人の爪)
スケルトン×3体
儀式呪文“歩く死体”(Rego-Corpus 45:189ページ参照)を用いて創造しました。口頭で下した単純な命令を、忠実に(しかしひとかけらの想像力もなく)遂行します。彼らの数値データは346ページにあります。
その他:
自信:3、サイズ:0、ENC:0
人格特性:陰気+2
狙いロール:+2、集中ロール:+7、速がけの速度:+2
魔法抵抗:15+様式、ケルターメン:+5、季節あたりのウィース最大数:5
黄昏値:0
“見張る防護”(Rego-Vim可変:224ページ参照)により、“癩病にかかりし肉の呪い”(Perdo-Corpus
40:187ページ参照)の呪文を自らの体内に保留してあります。この呪文は、「自分が殺されたとき、殺した相手を対象として」解放されるように設定されています。
プレイの指針:
実力を発揮するには、環境(舞台)を調えることが必要です。明るい日差しは避け、人里や教会にも近寄らず、闇に包まれた墓場でぼそぼそと呪文をつぶやくのが理想です。
お供のスケルトンたちは下働きに重宝です。手足として大いに活用しましょう。ただ、なにしろ見かけが骸骨ですので、俗世に出るときは何らかの手を打つべきです。Muto-Imaginem(像を変化)呪文を誰かにかけてもらって人間に見せかけるか、自分でPerdo-Imaginem(像を破壊)の即興魔法をかけて視覚から消しておくとよいでしょう。
生者に対しても死者に対しても、人格など考えずに、人体と霊魂という見方をするのがこのキャラクターにふさわしい(だからこそ対人関係の特性値がボロボロなのです)。
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