ヘルメス法典によりて厳正に処するべし。
全体像:
教団の掟を守る審問士派に属し、いかなる虚偽をも貫いて真実を暴き出さんと励む、理想家の審問官です。各種の法に通暁しているのはもちろん、その研ぎ澄まされた思考力と刺し通す視線、そして優れた探知魔法の腕前の前に、ごまかしなど通用しません。
ただ、その四角四面で融通のきかない性格が仇になり、煙たがられることもしばしばです。不正を見逃さない、特定の党派に偏らない、審理手続きをきっちり踏む、それは確かに審問官としてはあるべき姿なのですが…。
特性値:
【知性】+2、【知覚】+2、【魅力】 0、【交渉】+2
【筋力】-1、【体力】 0、【器用】-1、【反応】
0
美点と欠点:
- 審問官(+1):教団に於いて、法典を施行し違反を裁くという、職務と権限を持ちます。
- 研ぎ澄まされた思考力(+1):明晰な思考により、嘘・混乱・ごまかし等の抵抗に+3ボーナス。
- 刺し通す視線(+2):あなたがじっと見据えると、後ろめたいところのある者たちは動揺します。
- 魔法との親和(+4):Intellego(知覚)魔法に長けています。同名の能力がボーナスに。
- 魔法の欠陥(-3):Perdo(破壊)魔法が苦手で、この術法は常に値が半分として扱います。
- 優秀な学生(+1):他人から教わるのが得意です。呪文を教わる等ではラボ総計点に+6ボーナス。
- 想像力に乏しい学習者(-1):自分で研究を進めるのは苦手。ウィースによる魔法実験に−1。
- 創造における障害(-1):新規の研究事業ではラボ総計点に−3。他人の書巻をなぞるなら大丈夫。
- 悪癖(-1):完璧主義で、物事をいい加減に処することができないという、悪い癖があります。
- 目標に邁進(-1):審問官の理想を追求することは、何にも増して優先されます。
- 墨守(-1):審理は常に公正に。審問官はいかなる党派にも与してはなりません。
- 墨守(-1):どんなに急いでいようと、正規の裁判を経なければ、それは私刑にすぎません。
能力:
- 組織知識(ヘルメス):3
- 魔術理論:4
- パルマ・マギカ:2
- 著述(ラテン語):3
- ラテン語会話:5
- 会話(母語):4
- 魔法との親和(Intellego):3
- 認識:2
- 人間知識:3
- ローマ法および教会法:2
- ヘルメスの掟:5
術法:
Creo:0、Intellego:10(+3)、Muto:0、Perdo:0、Rego:0
Animal:0、Aquam:8、Auram:0、Corpus:5、Herbam:4
Ignem:0、Imaginem:9、Mentem:10、Terram:0、Vim:8
魔術師の証:
四角四面の厳格な効果。
呪文:
- "予言を映す水の呪付"(InAq30)
- "大気をみはるかす真の視力"(InAu15)
- "真の姿の看破"(InCo30)
- "黒き門の向こうへささやき"(InCo15)
- "容赦なき探索"(InCo20)
- "賢者の目"(InCo30)
- "植物や木との談話"(InHe25)
- "過去の眼"(InIm20)
- "口にした嘘は凍てつく息"(InMe20)
- "去りがたい魔法の感触"(InVi30)
持ち物:
ウィース:12*Intellego(大フクロウの目玉の干物)
その他:
自信:3、サイズ:0、ENC:0
人格特性:厳格+3、真摯+3
評判:審問士(ヘルメス教団) 3
狙いロール:+2、集中ロール:+2、速がけの速度:+0
魔法抵抗:10+様式、ケルターメン:+2、季節あたりのウィース最大数:12
黄昏値:1
プレイの指針:
法典の擁護に命を懸けていますので、まず守るべき掟の中身を把握することが大切です。条文をコピーした紙をストーリーガイドが渡してくれるでしょう(細かい解釈は遠慮なく尋ねてください)。ただ、真面目すぎる性格に縛られるとゲームが行き詰まりますので、プレイヤーとして、そちらを立てつつ上手く進められる方法を考えてみてください。
特に活躍できるのは、法典が絡む場面、他者を詰問する場面、そして魔法で情報を集める場面です。距離はもちろん、惑わしや隠蔽も、時の流れも、黄泉の川も、みな乗り越えていける呪文を持っています。
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