No.17 審問士派 A

ヘルメス法典によりて厳正に処するべし。

全体像:

 教団の掟を守る審問士派に属し、いかなる虚偽をも貫いて真実を暴き出さんと励む、理想家の審問官です。各種の法に通暁しているのはもちろん、その研ぎ澄まされた思考力と刺し通す視線、そして優れた探知魔法の腕前の前に、ごまかしなど通用しません。
 ただ、その四角四面で融通のきかない性格が仇になり、煙たがられることもしばしばです。不正を見逃さない、特定の党派に偏らない、審理手続きをきっちり踏む、それは確かに審問官としてはあるべき姿なのですが…。

特性値:

【知性】+2、【知覚】+2、【魅力】 0、【交渉】+2
【筋力】-1、【体力】 0、【器用】-1、【反応】 0

美点と欠点:

  • 審問官(+1):教団に於いて、法典を施行し違反を裁くという、職務と権限を持ちます。
  • 研ぎ澄まされた思考力(+1):明晰な思考により、嘘・混乱・ごまかし等の抵抗に+3ボーナス。
  • 刺し通す視線(+2):あなたがじっと見据えると、後ろめたいところのある者たちは動揺します。
  • 魔法との親和(+4):Intellego(知覚)魔法に長けています。同名の能力がボーナスに。
  • 魔法の欠陥(-3):Perdo(破壊)魔法が苦手で、この術法は常に値が半分として扱います。
  • 優秀な学生(+1):他人から教わるのが得意です。呪文を教わる等ではラボ総計点に+6ボーナス。
  • 想像力に乏しい学習者(-1):自分で研究を進めるのは苦手。ウィースによる魔法実験に−1。
  • 創造における障害(-1):新規の研究事業ではラボ総計点に−3。他人の書巻をなぞるなら大丈夫。
  • 悪癖(-1):完璧主義で、物事をいい加減に処することができないという、悪い癖があります。
  • 目標に邁進(-1):審問官の理想を追求することは、何にも増して優先されます。
  • 墨守(-1):審理は常に公正に。審問官はいかなる党派にも与してはなりません。
  • 墨守(-1):どんなに急いでいようと、正規の裁判を経なければ、それは私刑にすぎません。

能力:

  • 組織知識(ヘルメス):3
  • 魔術理論:4
  • パルマ・マギカ:2
  • 著述(ラテン語):3
  • ラテン語会話:5
  • 会話(母語):4
  • 魔法との親和(Intellego):3
  • 認識:2
  • 人間知識:3
  • ローマ法および教会法:2
  • ヘルメスの掟:5

術法:

Creo:0、Intellego:10(+3)、Muto:0、Perdo:0、Rego:0

Animal:0、Aquam:8、Auram:0、Corpus:5、Herbam:4

Ignem:0、Imaginem:9、Mentem:10、Terram:0、Vim:8

魔術師の証:

四角四面の厳格な効果。

呪文:

  • "予言を映す水の呪付"(InAq30)
  • "大気をみはるかす真の視力"(InAu15)
  • "真の姿の看破"(InCo30)
  • "黒き門の向こうへささやき"(InCo15)
  • "容赦なき探索"(InCo20)
  • "賢者の目"(InCo30)
  • "植物や木との談話"(InHe25)
  • "過去の眼"(InIm20)
  • "口にした嘘は凍てつく息"(InMe20)
  • "去りがたい魔法の感触"(InVi30)

持ち物:

ウィース:12*Intellego(大フクロウの目玉の干物)

その他:

自信:3、サイズ:0、ENC:0
人格特性:厳格+3、真摯+3

評判:審問士(ヘルメス教団) 3

狙いロール:+2、集中ロール:+2、速がけの速度:+0
魔法抵抗:10+様式、ケルターメン:+2、季節あたりのウィース最大数:12

黄昏値:1

プレイの指針:

 法典の擁護に命を懸けていますので、まず守るべき掟の中身を把握することが大切です。条文をコピーした紙をストーリーガイドが渡してくれるでしょう(細かい解釈は遠慮なく尋ねてください)。ただ、真面目すぎる性格に縛られるとゲームが行き詰まりますので、プレイヤーとして、そちらを立てつつ上手く進められる方法を考えてみてください。
 特に活躍できるのは、法典が絡む場面、他者を詰問する場面、そして魔法で情報を集める場面です。距離はもちろん、惑わしや隠蔽も、時の流れも、黄泉の川も、みな乗り越えていける呪文を持っています。

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