No.13 メルケーレ派 A

噂を握る赤帽士。

全体像:

 教団内の使者役を自任するメルケーレ派に属する赤帽士です。流れ者の旅芸人一座に育ち、常人の半分ほどしかない身体を見せ物に、玉乗りや道化をやって食いつないでいました。そこを、抜け目のない性格と旅慣れに目をつけた赤帽がスカウトしたのです。
 大半の赤帽士と同様、天稟を持たないため魔法を使うことはできません。しかし、教団会員としての権利は完全に与えられますので、おいそれと手を出されはしません。そして、巡回したコヴナントで噂を耳にし、メッセージを届ける機会を握るというのは、見かけより遙かに重大な権力をもたらすのです。

特性値:

【知性】 0、【知覚】+1、【魅力】 0、【交渉】+2
【筋力】 0、【体力】+1、【器用】+1、【反応】+1

美点と欠点:

  • 赤帽(+1):教団内の使者です。コヴナントを(饗応を受けながら)巡回し、知らせを伝えます。
  • 恐喝の材料(+2):どこかのコヴナントかマギの後ろ暗いところを握っています(相談して決定)。
  • ゴシップ(+2):他人より早くニュースを知る機会あり。うまく立ち回れば噂を流すことも可能。
  • 悪癖(-1):他人の噂をはじめると止まらないという、悪い癖があります。
  • 矮人(-4):身体が子供と同じ大きさしかありません。疲労レベルと肉体レベルの数が減ります。
  • 旅芸人育ち(+1):昔とった杵柄で、玉乗りや道化をするとき<芸人>に+3ボーナス。
  • 社会的な交際(+1):旅芸人には昔の知り合いもいますし、すぐにうち解けることができます。
  • 旅慣れている(+1):旅芸人も赤帽士も旅するのが仕事。この地域のことをよく知っています。
  • 部外者(-1):よそ者は何かと疎まれがちです。身体の奇形があればなおのこと。
  • 宿敵(-2):教団を嫌う有力者(ストーリーに合わせて設定)が手近な赤帽士に妨害をかけてきます。

能力:

  • 組織知識(ヘルメス):3
  • 著述(ラテン語):3
  • ラテン語会話:5
  • 会話(母語):4
  • 生存術:1
  • 格闘:2
  • 片手武器:2
  • 投擲武器:2
  • 地域知識(管区内):3
  • 運動:3
  • 認識:3
  • 人間知識:3
  • 策略:2
  • 隠密:3
  • 乗馬:1
  • 酒豪:2
  • 芸人:2

持ち物:

銀の蛇の首飾り(魔導器)

  • 一日三回:“7リーグのひとまたぎ”(ReCo35呪文:188ページ参照)
  • 常動:敵意をもつ人物が近距離以内に近づくと温かくなる(InMe20による)
  • 護符として魔法抵抗15を賦与。

その他:

自信:3、サイズ:-2、ENC:-1.5

評判:流れ者のジプシー(世俗) 1

〈格闘〉:INIT +2、ATK +2、DFN +3、DAM +0、接触、SPC 0
ナイフ:INIT +3、ATK +3、DFN +6、DAM +0、接触、SPC 0
ショートソード:INIT +6、ATK +5、DFN +7、DAM +1、伸腕、SPC 1
ナイフ投げ:INIT +5、ATK +5、DFN なし、DAM +3、近距離、SPC 0

吸収値:+1(堅い革のホーバーグ)

プレイの指針:

 情報が命です。立場からも性格からも、耳にできる機会は多いはずですから、あとはそれをいかに活用するかを考えてください。表向き禁じられてはいるものの、赤帽士という立場を悪用すれば(伝言の配達を遅らせる・情報を漏らす等)、マギを陥れたり操ったりすることもできるでしょう。
 また、数々の<能力>を持っていますので、旅路や俗世では先導役になってあげると、世間知らずのマギたちは喜んでくれるはずです。戦いの心得も一応ありますが、身体が小さいだけに疲労や負傷に極端に弱いですから、できるだけ避けた方がよいでしょう。

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