No.12 イェルビトン派 B

古籍の伝える過去の叡知。

全体像:

 学問芸術を重んじるイェルビトン派に属し、諸学諸語に通暁した学者です。各地に手を伸ばしては写本や書籍購入の機会を求め、蔵書の拡充に余念がありません。
 しかし、紙やインクはもちろん、遠方まで使いを出すにも、多額の費用がかかります。それを確保するために、教団の禁を犯して、俗世の領主と密約を交わしています。

特性値:

【知性】+3、【知覚】+1、【魅力】 0、【交渉】+2
【筋力】-3、【体力】 0、【器用】+2、【反応】 0

美点と欠点:

  • マギステル(+3):教団入会前は俗世の大学で学び、自由学科の教授資格を持っています。
  • 読書家(+1):本を読んで勉強するのが得意です。本の品質を2点高く扱います。
  • 健筆家(+1):魔法に関する書き物が得意です。著述や写本の速度向上のほか、品質も+3。
  • 社会的な交際(+1):学術的な文通を盛んにしているため、各地の学者に知己がいます。
  • 目標に邁進(-1):一冊でも多くの書籍を手に入れるために、すべてを捧げています。
  • 弱み(-1):貴重な書籍を入手する機会を前にすると、前後の見境を無くしまいます。
  • パトロン(+2):ある領主に仕えるかわりに、研究費・蔵書蒐集費を出してもらっています。
  • 義務(-2):一年あたり一季節の期間、領主に仕える密約を交わしています。
  • 暗い秘密(-1):俗世への関与は法典違反です。明るみに出れば、破門(=処刑)は免れません。
  • 優しい魔法の天分(+1):天稟が穏やかです。マギの蒙る社交ペナルティ(−3)を受けません。
  • 召使いを持つ(+1):幼少より変わらず付き添ってくれた、年寄りの召使いがいます。
  • 肥満(-1):運動をしないので太りました。素早い動きや疲労判定に−3のペナルティ。
  • 非戦闘員(-1):戦うすべを知りませんし、興味もありません。戦闘にペナルティ。
  • 限定された魔法抵抗(-2):ヘルメス魔法の様式を扱いきれず、魔法抵抗に活用できません。

能力:

  • 組織知識(ヘルメス):2
  • 魔術理論:4
  • パルマ・マギカ:2
  • 著述(ラテン語):5
  • 著述(ヘブライ語):3
  • 著述(ギリシャ語):1
  • ラテン語会話:5
  • ヘブライ語会話:3
  • ギリシャ語会話:1
  • 会話(母語):4
  • 作法:2
  • 講義:3
  • 議論:3
  • 自由学科:4
  • 医学:3
  • 哲学:5
  • 神学:3

術法:

Creo:7、Intellego:7、Muto:0、Perdo:0、Rego:6

Animal:7、Aquam:0、Auram:0、Corpus:0、Herbam:8

Ignem:0、Imaginem:8、Mentem:8、Terram:6、Vim:6

魔術師の証:

本のページがそよ風にめくれるような音。

呪文:

  • "シミの追放"(CrAn/He20):接触,太陽/残存,小:皮や紙でできている本の損傷を修復する。
  • "本よ語れ、書き手のことを"(InAn/He20):接触,集中,小:本が筆者や過去の読者について語り出す。
  • "燃えずの本"(ReIg20):接触,月/永続,小:熱に対する吸収値+10を賦与。暖炉の火くらいなら燃えない。
  • "離れた声を聞く耳"(InIm20)
  • "高貴な風采のオーラ"(MuIm10)
  • "不可視のヴェール"(PeIm10)
  • "無言の問いを投げかけて"(InMe20)
  • "ほんのひとときの記憶を失い"(PeMe10)
  • "永劫の目"(InTe10)
  • "盗人の見えない手"(ReTe15)

持ち物:

ウィース:2*Creo(砂漠の薔薇)、2*Intellego(大フクロウの目玉の干物)、4*Ignem(石綿)、2*Imaginem(古代の神殿の大鏡の欠片)

その他:

自信:3、サイズ:+1、ENC:0
人格特性:まめ +1

狙いロール:+1、集中ロール:+3、速がけの速度:+0
魔法抵抗:10、ケルターメン:+3、季節あたりのウィース最大数:10

黄昏値:0

プレイの指針:

 学術的な知識や交際は、該当分野の調べ物や身許確認(学者は僧侶ばかりですから)に役立ちます。そこまでともかく、領主への奉仕は禁則であり、何としても隠しておかなくてはなりません。審問官は無論、他のマギでもそれをネタにゆすられる危険が生じます。
 "無言の問いを投げかけて"や"ほんのひとときの記憶を失い"は便利な呪文ですが、発声や身振りの省略が現状の腕前では難しいので、ウィースで射程を増強することを検討してみてください。普段から機会をみて誘導呪物を採取するようにしていれば、"離れた声を聞く耳"がいつか役に立つはず。

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