No.10 フランボー派 B

滅びの冷たき手は誰が為か。

全体像:

 フランボー派の中にある二つの流れのうち、破壊系に属しています。触れば切れるような美貌の持ち主ですが、表情はつねに冷たく、その手に宿るのは万物の滅びです。
 両親が悪魔崇拝者であり、それが人生に暗い影を落としています。正邪を肌で感じ、創造ではなく破壊にばかり優れた天稟は、その禍々しい出生ゆえなのでしょうか。
 しかしあるとき、教団より派遣されてきた師匠に救い出され、並はずれた破壊魔法の才を「滅びの滅び」として用いることを教わりました。ところが、徒弟年季を終える頃、慕っていた師匠が悪魔に殺されてしまいます。復讐は果たしたものの、心にはぽっかりと空洞があいています。

特性値:

【知性】+2、【知覚】 0、【魅力】+3、【交渉】 0
【筋力】-2、【体力】 0、【器用】 0、【反応】+1

美点と欠点:

  • 魔法との親和(+4):Perdo(破壊)魔法に長けています。同名の能力がボーナスに。
  • 巧みの術法(+1):Perdo(破壊)魔法では、発声や身振りを省いてもペナルティは通常の半分です。
  • 魔法の欠陥(-4):Creo(創造)魔法に関わるすべての値が半減してしまいます。
  • 聖と邪の感覚(+1):神聖と地獄の気配をそれぞれ感じ取ることができます。
  • ヴィーナスの祝福(+1):透徹した美貌をもって生まれました。異性との関わりに+3ボーナス。
  • 悪魔崇拝者に育てられた(-2):実の両親は悪魔崇拝者で、あなたを生贄にしようとしていました。
  • 高度の訓練(+3):師の言葉に励まされ、自分の才能を懸命に磨きました。
  • 失われた愛(-1):道を与えてくれた愛する師を失い、この世は灰色の世界です。
  • 破滅的な宿命の予感(-3):師はもはやおらず、自分の手は滅びしかもたらしません。有意義な行為をしていても、それを思うと投げやりになってしまいがちです。

能力:

  • 組織知識(ヘルメス):1
  • 魔術理論:4
  • パルマ・マギカ:3
  • 著述(ラテン語):2
  • ラテン語会話:5
  • 会話(母語):4
  • 魔法との親和(Perdo):6
  • 聖と邪の感覚:5
  • 呪文操作:2
  • 突破:2
  • 集中力:2
  • 人間知識:1
  • 自由学科:1
  • 哲学:1
  • 神学:1
  • 隠秘知識:3

術法:

Creo:0(※)、Intellego:0、Muto:0、Perdo:21(+6)、Rego:0

Animal:1、Aquam:0、Auram:0、Corpus:3、Herbam:0

Ignem:0、Imaginem:0、Mentem:3、Terram:0、Vim:3

魔術師の証:

蒼白い光がかすかに身体を包む。

呪文:

  • "荒れ狂う風よ静まれ"(PeAu20)
  • "塵は塵に"(PeCo15)
  • "喉を絞めつける手"(PeCo15)
  • "老いた体は苦しみの種"(PeCo25)
  • "乳白眼のまじない"(PeCo30)
  • "舌のねじれ"(PeCo30)
  • "死の接吻"(PeCo40)
  • "灰の道を踏みしめて"(PeHe30)
  • "光なき流出"(PeIg30)
  • "世俗の静寂の風"(PeVi40)

持ち物:

師匠と交わした銀の指輪

ウィース:12*Perdo(サソリの針)

その他:

自信:3、サイズ:0、ENC:0
人格特性:冷淡+3

狙いロール:+2、集中ロール:+4、速がけの速度:+3
魔法抵抗:15+様式、ケルターメン:+2、季節あたりのウィース最大数:7

黄昏値:0

プレイの指針:

 Perdo(破壊)魔法に特化しています。既知の定式呪文はストレートな破壊魔法ばかりですが、この術法は使い方次第で他のことも可能です。例えば、Perdo-Imaginem(像を破壊)で透明化、Perdo-Animal(動物を破壊)で動物毒の浄化、Perdo-Ignem(火を破壊)で冷却、Perdo-Mentem(精神を破壊)で記憶消去や感情の鎮静…。これらは即興呪文で行います。いろいろ工夫してみてください。
 他の方面はほとんど期待できませんが、<聖と邪の感覚>や多数の知識を生かせば、役に立つ情報を集められるかもしれません(神聖や地獄の領域が関わる事柄では特に)。

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