滅びの冷たき手は誰が為か。
全体像:
フランボー派の中にある二つの流れのうち、破壊系に属しています。触れば切れるような美貌の持ち主ですが、表情はつねに冷たく、その手に宿るのは万物の滅びです。
両親が悪魔崇拝者であり、それが人生に暗い影を落としています。正邪を肌で感じ、創造ではなく破壊にばかり優れた天稟は、その禍々しい出生ゆえなのでしょうか。
しかしあるとき、教団より派遣されてきた師匠に救い出され、並はずれた破壊魔法の才を「滅びの滅び」として用いることを教わりました。ところが、徒弟年季を終える頃、慕っていた師匠が悪魔に殺されてしまいます。復讐は果たしたものの、心にはぽっかりと空洞があいています。
特性値:
【知性】+2、【知覚】 0、【魅力】+3、【交渉】
0
【筋力】-2、【体力】 0、【器用】 0、【反応】+1
美点と欠点:
- 魔法との親和(+4):Perdo(破壊)魔法に長けています。同名の能力がボーナスに。
- 巧みの術法(+1):Perdo(破壊)魔法では、発声や身振りを省いてもペナルティは通常の半分です。
- 魔法の欠陥(-4):Creo(創造)魔法に関わるすべての値が半減してしまいます。
- 聖と邪の感覚(+1):神聖と地獄の気配をそれぞれ感じ取ることができます。
- ヴィーナスの祝福(+1):透徹した美貌をもって生まれました。異性との関わりに+3ボーナス。
- 悪魔崇拝者に育てられた(-2):実の両親は悪魔崇拝者で、あなたを生贄にしようとしていました。
- 高度の訓練(+3):師の言葉に励まされ、自分の才能を懸命に磨きました。
- 失われた愛(-1):道を与えてくれた愛する師を失い、この世は灰色の世界です。
- 破滅的な宿命の予感(-3):師はもはやおらず、自分の手は滅びしかもたらしません。有意義な行為をしていても、それを思うと投げやりになってしまいがちです。
能力:
- 組織知識(ヘルメス):1
- 魔術理論:4
- パルマ・マギカ:3
- 著述(ラテン語):2
- ラテン語会話:5
- 会話(母語):4
- 魔法との親和(Perdo):6
- 聖と邪の感覚:5
- 呪文操作:2
- 突破:2
- 集中力:2
- 人間知識:1
- 自由学科:1
- 哲学:1
- 神学:1
- 隠秘知識:3
術法:
Creo:0(※)、Intellego:0、Muto:0、Perdo:21(+6)、Rego:0
Animal:1、Aquam:0、Auram:0、Corpus:3、Herbam:0
Ignem:0、Imaginem:0、Mentem:3、Terram:0、Vim:3
魔術師の証:
蒼白い光がかすかに身体を包む。
呪文:
- "荒れ狂う風よ静まれ"(PeAu20)
- "塵は塵に"(PeCo15)
- "喉を絞めつける手"(PeCo15)
- "老いた体は苦しみの種"(PeCo25)
- "乳白眼のまじない"(PeCo30)
- "舌のねじれ"(PeCo30)
- "死の接吻"(PeCo40)
- "灰の道を踏みしめて"(PeHe30)
- "光なき流出"(PeIg30)
- "世俗の静寂の風"(PeVi40)
持ち物:
師匠と交わした銀の指輪
ウィース:12*Perdo(サソリの針)
その他:
自信:3、サイズ:0、ENC:0
人格特性:冷淡+3
狙いロール:+2、集中ロール:+4、速がけの速度:+3
魔法抵抗:15+様式、ケルターメン:+2、季節あたりのウィース最大数:7
黄昏値:0
プレイの指針:
Perdo(破壊)魔法に特化しています。既知の定式呪文はストレートな破壊魔法ばかりですが、この術法は使い方次第で他のことも可能です。例えば、Perdo-Imaginem(像を破壊)で透明化、Perdo-Animal(動物を破壊)で動物毒の浄化、Perdo-Ignem(火を破壊)で冷却、Perdo-Mentem(精神を破壊)で記憶消去や感情の鎮静…。これらは即興呪文で行います。いろいろ工夫してみてください。
他の方面はほとんど期待できませんが、<聖と邪の感覚>や多数の知識を生かせば、役に立つ情報を集められるかもしれません(神聖や地獄の領域が関わる事柄では特に)。
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