No.7 雑集派 A

骨牌の指し示すものは。

全体像:

 かつては市の立つ町から町へと流れ、路傍でタロットを用いる占いをして生計を立てていましたが、師匠に見出されてヘルメス理論を教わり、雑集派に加わることになりました。
 祖母から受け継いだタロット占いの技を用いれば、未来を垣間見ることができます。その素地もあって、学んだヘルメス魔法でも、何かを見抜くものが得意になりました。ただ、二つの訓練が混合して、ヘルメス魔法でもタロットが欠かせなくなってしまいました。
 経歴から何かと世慣れており、俗世の庶民たちとつきあうのも苦になりません。

特性値:

【知性】+2、【知覚】+2、【魅力】 0、【交渉】+1
【筋力】-1、【体力】 0、【器用】+1、【反応】 0

美点と欠点:

  • 霊視(+4):タロットカードを用いて、未来や吉兆を占うことができます。
  • 呪文の発動条件(-1):適切なタロットカードに触れないと、魔法を行使できません。
  • 魔法との親和(+4):Intellego(知覚)魔法に長けています。同名の能力がボーナスに。
  • 旅慣れている(+1):旅回りの占い師をしていたので、この地域のことをよく知っています。
  • 社会的な交際(+1):昔とった杵柄で、大道芸人や露天商に知り合いがたくさんいます。
  • 恩義(-1):ヘルメス理論による体系的な魔法訓練を施してくれた師匠に、大きな恩があります。
  • 低俗魔術師(-1):正統的なマギというより土着の呪術師に近いため、教団内で蔑まれます。
  • 限定された魔法抵抗(-2):ヘルメス魔法の様式を扱いきれず、魔法抵抗に活用できません。
  • 固執(-1):タロットを失うことは魔法を失うことに等しいので、決して手元から離そうとしません。
  • 邪眼(-1):目の色がそれぞれ異なります。俗世の人々からは不吉な者として遠ざけられます。
  • 華奢なつくり(-3):痩せてひょろりとしています。疲労レベルと肉体レベルの数が減ります。

能力:

  • 魔法との親和(Intellego):4
  • 魔術理論:3
  • パルマ・マギカ:2
  • 著述(ラテン語):1
  • ラテン語会話:3
  • 会話(母語):4
  • 組織知識(ヘルメス):1
  • 霊視:4
  • 呪文操作:2
  • 集中力:3
  • 人間知識:3
  • 策略:3
  • 値切り:3
  • 作法:2
  • 酒豪:2

術法:

Creo:8、Intellego:10(+4)、Muto:5、Perdo:9、Rego:8

Animal:0、Aquam:10、Auram:0、Corpus:0、Herbam:4

Ignem:0、Imaginem:0、Mentem:0、Terram:0、Vim:0

魔術師の証:

タロットの絵柄が動く。

呪文:

  • "水と死の肺"(CrAq15)
  • "予言を映す水の呪付"(InAq30)
  • "渦巻く水の塔"(ReAq30)
  • "真の姿の看破"(InCo15)
  • "ぶら下がっている操り人形の持ち上げ"(ReCo15)
  • "凄まじき朽ち果て"(PeHe25)
  • "無言の問いを投げかけて"(InMe20)
  • "無邪気な信頼"(PeMe10)
  • "正当な権威のオーラ"(ReMe20)
  • "金属障壁の壊滅"(PeTe15)

持ち物:

タロットカード一組

ウィース:3*Intellego(大フクロウの目玉の干物)、3*Perdo(サソリの針)、3*Aquam(人魚の鱗)、3*Mentem(黒蓮の実)

その他:

自信:3、サイズ:-1、ENC:0

評判:低俗魔術師(ヘルメス教団) 3

狙いロール:+4、集中ロール:+6、速がけの速度:+3
魔法抵抗:10、ケルターメン:+2、季節あたりのウィース最大数:3

黄昏値:0

プレイの指針:

 占い師としての顔を生かしましょう。タロット占いによって様々なことが分かります(p.74を参照)し、<人間知識><策略><酒豪>といった能力は、俗世の人々に混じっていくとき大変役立ちます。
 定式呪文では、"無言の問いを投げかけて"や"無邪気な質問"、"正当な権威のオーラ"といった、対人交渉を強力にサポートする呪文が使えます。その他の呪文は使いどころが限られるものの、決定的な威力を持ちますので、ここぞというところを選んでください。
 動詞に相当する「技法」の点数がどれも良好ですから、疲労する気になれば、即興呪文で幅広いの状況に対応できます。ただし、疲労の限界が低いことをお忘れなく。

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