No.6 クリーアモン派 B

十年の沈黙。かすかな仕草の豊かな含み。

全体像:

 神秘主義のクリーアモン派に属し、永らく沈黙を守っています。静寂の暮らしの中で、月光の優しさを愛で、木々のざわめきに耳を傾け、風の便りを読みとることを学びました。何事も大げさなパフォーマンスなど邪魔になるだけ。ほんの小さな暗示でたくさんです。
 もはや魔法を行使するにも、詠唱など全くいりません。一方、静けさに調和するあまり、それをかき乱す騒音は大の苦手で、落ち着いて呪文をかけられなくなってしまいます。

特性値:

【知性】+3、【知覚】+3、【魅力】+2、【交渉】 0
【筋力】-3、【体力】 0、【器用】-1、【反応】-1

美点と欠点:

  • 呪い(-4):修行中の過誤による事故で、辛い定めを負うことになりました。口にした事柄が必ず最悪の形で実現してしまいます。師匠も含め、誰もこれを解けていません。
  • 誓約(-3):沈黙の誓いを立てました。事故から十年、一言も口をきいていません。
  • 強い個性(+1):十年守り続けた沈黙は既に自分の一部。意思疎通は仕草だけで充分です。
  • 沈黙の魔法(+5):あなたは沈黙を甘受し、発声なしでも呪文を使える方法を身につけました。
  • 特別な状況(+1):辺りが静かなときは、魔法関連のロールに+3のボーナス。
  • 阻害状況(-2):辺りが騒々しいときは、魔法関連のロールに−3のペナルティ。
  • 過敏(-1):静けさを好むあまり、騒々しいと我慢がなりません。
  • 友なる動物(+1):弟子入りの頃から懐いているフクロウがいます。いまではあなたの使い魔です。
  • 優しい魔法の天分(+1):天稟が穏やかです。マギの蒙る社交ペナルティ(−3)を受けません。
  • 共感(+1):他者の心情を直感的に理解できます。適切な【魅力】や【交渉】判定に+4。

能力:

  • 神秘学:4
  • 組織知識(ヘルメス):2
  • 魔術理論:4
  • パルマ・マギカ:3
  • 著述(ラテン語):2
  • ラテン語会話:5
  • 会話(母語):4
  • 共感:4
  • 演奏(竪琴):4
  • 神学:1
  • 隠秘知識:1
  • 妖精学:1
  • 伝承知識:1

術法:

Creo:0、Intellego:5、Muto:0、Perdo:0、Rego:0

Animal:10、Aquam:8、Auram:8、Corpus:4、Herbam:9

Ignem:0、Imaginem:0、Mentem:10、Terram:0、Vim:0

魔術師の証:

瞳が金色に変わる。

呪文:

  • "織り姫の仕掛けし網の罠"(CrAn20)
  • "風のささやき"(InAu15)
  • "植物や木との談話"(InHe25)
  • "沈黙の間"(PeIm5):自身,太陽,室:対象室内では一切の音が出なくなる。
  • "破れぬ静寂の言葉"(CrMe5):習熟済み
  • "震える心臓の恐怖"(CrMe15)
  • "遠い夢の記憶"(CrMe20)
  • "定命の心を見つめ"(InMe30)
  • "ほんのひとときの記憶を失い"(PeMe10)
  • "まどろみの誘い"(ReMe10)

持ち物:

ウィース:4*Creo(砂漠の薔薇)、2*Animal(ワニの鱗)、4*Mentem(黒蓮の実)

その他:

自信:3、サイズ:0、ENC:0
人格特性:控えめな優しさ+4、沈黙+6、潔癖+4

狙いロール:+3、集中ロール:+3、速がけの速度:-1
魔法抵抗:15+様式、ケルターメン:+3、季節あたりのウィース最大数:4

黄昏値:0

使い魔のフクロウ
金綬:+1、銀綬:+2、銅綬:+1
《防護の共有》:相棒と同等の魔法抵抗。
《精神伝達》:相棒との間で簡単な精神伝達。
《会話の共有》:相棒の話せる言語を上手に話す。

使い魔との絆により、以下のものを得ます。

  • フクロウが羽繕いをするように、服の皺を伸ばす癖
  • すべての鳥と会話する力

プレイの指針:

 様々な知識を有し、魔法も多様な分野の知覚に優れていますので、情報収集が大きな見せ場になることでしょう。
 複雑な意志疎通は、精神伝達能力を介して使い魔に代弁してもらうか、呪文"破れぬ静寂の言葉"を用います。使い魔のフクロウには、名前をつけてあげてください(使い魔はあなたがプレイしてもいいですし、ストーリーガイドに任せてもかまいません)。
 詠唱なしでも呪文にペナルティを受けないというのが、このキャラの最大の利点です。このうえ身振りを小さくしたり省いたりして、徹底的に目立たずかけることも難しくありません。俗世で魔法を使うとき、これは特に有効です。強力な"定命の心を見つめ"などでも、ウィースを消費してダイスにボーナスをつければ、こうしたかけ方が十分に可能です。

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