ソーン


(登場:2, 3, 4, 6, 7, 8, 9, 10, 11, 13)

プロフィール:

 テュータルス派マギ。フォッソルの事実上の首班格である。油断のならない策士で、幅広い術法修得とも相まって、実にそつのない動きをみせる。

 そんな彼の悩みは師匠であるゲルマニクスのこと。祖師テュータルスと愛弟子ハリステによって形成されて以来、流派には『最愛のライバル』という美風(?)が受け継がれてきた。ゲルマニクスはその熱烈な信奉者なのである。決して悪意からではないにせよ、しばしばソーンを巻きこんで騒動を引き起こす。

 フォッソル設立にあたってもゲルマニクスはかなり渋った。弟子が逃げるのを嫌ったのだ。そこでソーンはある話を持ちかけた。自分が新しいコヴナントの資源を掌握してみせる、そして横領してあなたと分けよう、と。実利というよりそのスリルに興をおぼえたゲルマニクスは、やってみるがいいとソーンを送り出してくれたのだった。

プレイヤー:もりあみ氏

SGから一言:

 ちょっと三枚目入った策士ということで、みんなのムードメーカーです。浮世離れした他の面々をファレルが引っ張り、その行動の穴をソーンがフォローしていくといった具合でしょうか。口八丁手八丁で、とても【交渉】−1とは思えません(笑)

 師匠のことはあきらめてください。あんな人ですので…。それにソーンも他人のこと言えないでしょ? ともかく、シナリオが作りやすくてSGは大助かりです。


A.D.1226年冬現在

特性値:

【知性】+2、【知覚】+1、【魅力】+0、【交渉】−1
【筋力】+0、【体力】+0、【器用】+2、【反応】+1

美点と欠点:

《天稟》、《確固たる自信》、《優秀な呪文発動法》×5《独自の発動法》、《発動条件:手を叩く》、《楽天的》、《自信過剰》、《困らせる師匠》、《ウィースの支払い義務》第8話で解消

美点=無料×2+小×1=+1

欠点=大×1+小×3=−6

よって、あと9点ぶんの美点と、4点ぶんの欠点が取得可能です!! (《独自の発動法》がコスト可変でなくなったのと、《発動条件》が−3に値上がりしたのが大きい)。

能力:

〈組織知識:ヘルメス〉2、〈ラテン語会話〉〈ラテン語〉5、〈プロヴァンス語会話〉〈プロヴァンス語〉4、〈ギリシャ語会話〉〈ギリシャ語〉2、〈ラテン語著述〉〈職能:写本〉3、〈魔術理論〉5、〈パルマ・マギカ〉4、〈ケルターメン〉4、〈集中力〉3、〈策略〉5、〈陰謀〉3、〈取引〉1、〈地域知識:プロヴァンス〉2、〈ヘルメスの掟〉2

名前だけで、実質的な変更はありません。

術法:

Creo:10、Intellego:5、Muto:11、Perdo:2、Rego:11

Animal:10、Aquam:2、Auram:2、Corpus:2、Herbam:2

Ignem:0、Imaginem:2、Mentem:9、Terram:4、Vim:7

魔術師の証:

半径2m以内に存在するものに一瞬かゆみを与える。植物でも何でも。

呪文:

“尋常ならざる大きさの獣”(MuAn15)

巨大化のみになり、この呪文で縮小はできなくなりました。

“うち寄せる波よ砕けろ”(ReAq10)

“ごったがえす荒れ波”(ReAq20)(ReAq30)

レベルのほか、「R:声、D:集中、T:部分」に変更。

“吹きつける突風よ、一歩先も見えない霧よ”(MuAu5)(ReAu5)

気象現象ごとに独立した呪文にしなくてはいけなくなりました(何にするか考えてください:名前もそれに合わせて変える方がベター)。術法もMuAuでなくReAuになります。また、ReAu10に雨傘の呪文が加わっていますので、そういうのに変えてもいいかも?

“草木から鉄への奇術的変換”(MuHe15)(MuHe(Te)20)

“火の跳躍”(ReIg20)(ReIg10)

“熱と炎に対する防護”(ReIg25)

“(名称未定)”(ReIm10)

11話でキャペとエリゼの結婚写真(笑)を撮るために発明した定式呪文。鏡に映った光景を、呪文詠唱時のまま止める。R:接触,D:集中/永続,T:群。

定式呪文で永続化ができなくなりました。「D:太陽+1日2回+日の出日没をトリガーに発動」の三条件を備えた魔術物品という抜け道があるので、そちらで実現していたことにしましょう。

“まどろみの誘い”(ReMe10)

「R:声」に変更。また、【体力】による自然抵抗を受けなくなりました。

“麻痺した意志の混乱”(ReMe15)

“(名称未定)”(MuTe10)“ミダス王の手”(CrTe20)

コヴナントの収入不足を解消するために発明した定式呪文。砂を集めて金塊(100リーブル相当)に変化させる。R:接触,D:直径/永続,T:個。

結婚写真と同じく、永続化ができなくなったので、なにか手を加える必要があります。砂から変化ではないですが、金塊生成の呪文が基本ルールに収録されましたので、それにしましょう。ただし20レベルの儀式ですので、ウィース消費量は4ポーンです(=以前の倍)。

“獣の精髄を集め”(MuVi15)(ReVi 15)

戦闘:

ナイフ:INIT +2、ATK +2、DFN +1、DAM +2

吸収値:0

耐久度:軽傷(-1:1〜5), 中傷(-3:6〜10), 重傷(-5:11〜15), 危篤(行動不能:16〜20), 死亡(21以上)

その他:

男性、33歳、自信:2(5)、サイズ:0、ENC:0

自信が高いのは、テュータルス派に無料で与えられる美点《確固たる自信》のため。()内が持ち点で、これを1点消費するたびにダイスに+3できます。ソーンは1回の判定に2点まで消費できます(通常のキャラは1点まで)。ただし自信点は4版時代と異なり使い捨てで、セッション終えるたびに数点補充される形です。

第7話に、冬の女王の恩寵で、髪が雪の白銀色になった(老化判定と自然抵抗に+1ボーナス)。

"豹の宿り"

MuTe25“彫像を動物へ”のかかった青銅製の豹の小像で、合い言葉"最愛のライバルは永遠なり"を唱えると、そのままの大きさで本物の豹に変身する。合い言葉を与えた人間の指示に従う。命じればまた像に戻る。

作成者:ゲルマニクス

下級魔導器"縛りのメダル"

銀製で、縛られたアンドロメダが浮き彫りされている。ネックを持って像を右にひねると、行使者の周囲にいる一群の者たちは金縛りにかかってしまう(本人は無事)。左にひねるとこの効果を解除できる。ReCo32R:接触,D:直径,T:群。一日三回。(基本10、+1 接触、+1 直径、+2 群、+2L 回数)

作成者:ゲルマニクス(第4話でもらった)

下級魔導器"バッカスの枝"

青々と茂る月桂樹の枝に自分で呪付した。この枝を人間に向けて振ると、血中アルコール濃度がわずかに上昇し、対象はほろ酔い加減になる。MuAq(Co)15R:声,D:太陽,T:部分。一日一回。(基本2、+2 声、+2 太陽、+1 部分)

作成者:ソーン

秘薬"アントラーズ"

鹿の枝角の粉末を精製した強壮剤。服用した人間は、一時的に【体力】が3点1点上昇する(+5±0が上限)。MuCo(Cr)20CrCo45、R:接触,D:太陽,T:個。(基本30、+1 接触、+2 太陽)。12話でセベリノが1服使用し、残りは1服。

作成者:ソーン

"豹の宿り"の再現は5版ではどーしようもできないのですが、まあ師匠からもらったものだし、そのまま残しましょう。"アントラーズ"は大幅弱体化。たぶんもう役に立ちません。他の二つはレベルが上がっただけで、効果は同じです。

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