ファレル


(登場:1, 2, 4, 5, 6, 7, 8, 9, 10, 13)

プロフィール:

 メルケーレ派マギ。数少ない天稟もちの赤帽士の一人である。本来なら同胞のための物品製作が主任務となるはずだが、管区に赤帽士がほとんどいないので、伝令役にも駆り出されている。フルネームはジャン・セバスチャン・ファレル。

 かつては彼も荒くれ傭兵の一人であった。腕前自体は立派だったが、筋力の無さゆえ剣に振り回され、いつもまっさきにバテる始末、戦場に立ちつづけたところで先は見えていた。加えてその浪費癖、じきに身を持ち崩し、一文無しになってしまう。そこを師に拾われたのだった。

 徒弟時代はMentemを専攻したようだが、年が年だけに(中世で40歳といえばすでに初老である)最近ではCorpusを修めて長寿薬作りに励んでいる。身振りがなくとも呪文をかけられるのが強み。

 魔術師らしからぬ気のいいオヤジ。他のマギにはない傭兵時代の経験を生かし、フォッソルの顔として活躍する。

プレイヤー:おやぶん女史

SGから一言:

 経歴から想像されるものとはかけ離れて、真心あふれる優しいキャラクターのようです(プレイヤーの人柄も反映しているのでしょう)。ファレルの誠実な言動が救いになったシーンは一度や二度ではありません。

 あ、でもオヤジっぷりは経歴そのままです……。


A.D.1226年冬現在

特性値:

【知性】+2、【知覚】+0、【魅力】+0、【交渉】+3
【筋力】−2、【体力】+0、【器用】+0、【反応】+1

美点と欠点:

《天稟》、《強化:CreoまたはMuto》、《正の周期魔術:月》、《目につきにくい魔法》、《魔法との親和:めくらまし》《魔術の専門分野:めくらまし》、《赤帽》《古強者》《戦士》、《旅慣れ》、《貧乏》、《自信過剰》、《地獄の力への感受性》

美点=無料×2+小×5=+5

欠点=小×2=-2

よって、あと5点ぶんの美点と、8点ぶんの欠点が取得可能です。

また、メルケーレ派に無料で与えられる《強化》の対象を、CreoかMutoかで選択してください。ファレルら天稟持ちは、魔法を使えない普通の赤帽士たちの援助が主任務です。Creoは治癒や長寿儀式をかけてやるため、また、Mutoの方は祖師メルケーレが得意とした分野。

能力:

〈組織知識(ヘルメス)〉3、〈ラテン語会話〉〈ラテン語〉5、〈プロヴァンス語会話〉〈プロヴァンス語〉4、〈ラテン語著述〉〈職能:写本〉3、〈魔術理論〉4、〈突破〉2、〈パルマ・マギカ〉3、〈魔法との親和(めくらまし)〉1、〈人間知識〉3、〈歌唱〉2、〈格闘〉4、〈片手武器〉6、〈隠密〉3、〈生存術〉3、〈酒豪〉2、〈伝承知識〉〈魔法界知識〉1、〈隠秘知識〉〈地獄界知識〉3、〈組織知識:軍隊〉4、〈組織知識:教会〉1、〈地域知識:プロヴァンス〉3

《魔法との親和》が能力制でなくなりました(今度からは、現在値の低い方の術法を倍づけで判定できることになりました)。そのため、同名の能力の経験値が浮きます。他の能力に加えてもいいですし、術法に回してもOKです(5expになります)。

また、《戦士》(旧《古強者》)でもらえる経験値が増えました。3expを〈片手武器〉〈両手武器〉〈弓〉〈投擲武器〉に割り振ってください。

同じく、《旅慣れ》が判定ボーナス制から、初期経験値増量に変化しました。そのため、10expを〈プロヴァンス語〉〈地域知識〉〈取引〉〈酒豪〉〈魅惑〉〈作法〉〈人間知識〉〈策略〉に割り振ってください。

術法:

Creo:7、Intellego:4、Muto:0、Perdo:8、Rego:8

Animal:4、Aquam:0、Auram:0、Corpus:15、Herbam:0

Ignem:0、Imaginem:0、Mentem:8、Terram:0、Vim:7

魔術師の証:

周囲の気温が一瞬だけ上昇する。

呪文:

“織り姫の仕掛けし網の罠”(CrAn20)(CrAn35)

“鷹の頭巾”(PeAn20)(PeAn25)

“外科医の癒しの接触”(CrCo20)

パラメータが「R:接触、D:一瞬、T:個」になり、さらに儀式呪文になりました(詠唱時に4ポーン消費)。

“千の地獄の重荷”(CrMe25)

“精神の明晰さの復帰”“Mentemの呪糸ほどき”(CrMe10)(PeVi10)

呪文自体が消滅し、PeViを用いたディスペルマジックの一分野という形で代替します。R:声、D:一瞬、T:個。レベルが[20+ストレスダイス]以下のMentem呪文を解除。

“遠い夢の記憶”(CrMe20)

“無言の問いを投げかけて”(InMe20)

“ほんのひとときの記憶を失い”(PeMe10)(PeMe15)

“反転の鏡”(MuVi10)

R:伸腕からR:声に代わります。また、対象にとれる呪文のレベルが3レベル以下に。

“悪魔に対する防護円”(ReVi15)

大幅値上がりした“織り姫の仕掛けし網の罠”は、ファレルでは詠唱が困難なので、なにか別な呪文に振り替えましょう。PeImの透明化やPeViの悪魔退治が役に立ちそう?

もしくは、覚えているレベル可変の呪文(“Mentemの呪糸ほどき”・“反転の鏡”・“悪魔に対する防護円”)をより高レベルのバージョンに差し替えるのに充ててもいいです。特に“反転の鏡”は、現状のレベルだと対象にできる呪文があまりに少なすぎて、ほとんど使い物になりませんから…。

戦闘:

回避:INIT −1(ENC込)、ATK なし、DFN +5、DAM なし
ダガー:INIT −1
(ENC込)、ATK +6、DFN +5、DAM +1
ロングソード:INIT +1
(ENC込)、ATK +11、DFN +9、DAM +4

吸収値:+2(=堅い革の半身鎧 32+【体力】+0)

耐久度:軽傷(-1:1〜5), 中傷(-3:6〜10), 重傷(-5:11〜15), 危篤(行動不能:16〜20), 死亡(21以上)

その他:

男性、42歳(外見35歳)、自信:1(3)、サイズ:0、ENC:2(荷重4)

老化による病状:腰痛(0)。老衰度:0(1【反応】1)。長寿薬を服用中。

黄昏値:2歪曲度:1(7)

評判:1(愉快な旅人・オルゴンの住民地方)

宝器"ダミアヌスの剣"

CrVi(Co)50によって、血液を媒体にCorpusウィースを生成する。流した(=消費した)疲労レベルまたは肉体レベルの1つごとに1ポーン。このウィースは直ちに使用しなくてはならない。

全長40cm程度の両刃の直剣で、いわゆるグラディウスをそのまま縮めたような形をしている。刃は焼き入れした鉄、柄や鍔は銀でできている。鍔の裏側には琥珀とルビーが一つずつ埋め込まれ、柄頭には大きな血玉石が填っている。鞘は一緒には無かった。

作成者:ダミアヌス(コヴナントの鍾乳洞で発見)

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