サイズアルス・マギカでは事物の大きさを「サイズ/size」の値で表記します。それぞれの値がどういった位置づけになっているのか、少し整理してみました。 ■体積とりあえずサイズ値の指す「大きさ」ですが、これは重量でなく体積のようです。HoH:MCでは動物のサイズ目安が体重換算で表になっていますけれども、同時に「鳥は嵩の割に軽いから、該当体重よりも1点増しのサイズとする」というようなことが書かれていますし。 その上で、RoP:Magic には巨人のサイズ目安として身長と体重が併記されています。それによるとサイズ+0(人間の大人程度の大きさ)のとりうる最大値は98kg。人間であれば比重はほぼ 1 と見なせますから、概算すると、各辺 46cm くらいの立方体が同体積となります。 脱線ですが、同表によるとサイズ+0の取りうる範囲は、メートル法に換算すると 145-188cm, 45-98kg。ご自分に照らして、これを外れている方は《大柄》《痩せ形》などの美点欠点持ちです(^^;) ちなみに平均取ると 167cmの72kg。外人サイズとはいえ、栄養状態の悪い時代のわりに大きい? ■相対的な関係個々のサイズ値のあいだの相対的な関係は、基本ルールブックの第3章に載っています。すなわち、サイズが3点上下するたびに、体積が十倍/十分の一になります。 RoP:Magic の表をよく見ると、体重はサイズを1点増やすごとに約2.15倍になっていきますが、これは10の立方根に他なりません。さらに身長を見た場合の約1.29という比率は、この2.15の立方根です。HoH:MCの方の表についても、大筋でこれに合致します。 ■呪文呪文は対象のサイズに応じて強度の割り増しが必要です。すなわち、1強度の割り増しをつけるごとに、10倍の体積のものに作用できるようになります。言い換えれば、1強度割り増しごとに、影響できるサイズ値の上限が +3 されるわけです。詳しくは基本ルールの第9章をご覧ください。 割り増しナシの場合に作用できる大きさは、形相ごとに(それぞれの実体に沿った形で)定義されていますが、実はこれ、体積というかサイズ値に直してみると、一部の例外をのぞき、サイズ+0に落ち着きます。曖昧な部分を推測で埋めて列挙するとだいたいこんな感じ。
その上で、AnimalとCorpusの様子からすると、上記の値に1点足した(つまり体積で2倍程度の)サイズまでは、誤差として(?)許容されるようです。たとえばワイン(人工の液体)であれば、割り増しナシでサイズ+1相当の量まで、2強度割り増しでサイズ+7相当の量まで、それぞれ作用できるわけです。 ■おまけ:度量衡よく出てくるところをまとめておくと以下の通り。
1ペース(pace)は、ちょうどいい定義が無くて困るんですが、基本ルールブックのところどころでフィート換算と併記されており、そこから計算するとだいたいこのくらいになります。 [戻る] |