老化アルス・マギカのキャラクターは、実力値持ちなどの例外をのぞき、年月の経過とともに老化します。詳細は基本ルールブックの第10章をご覧ください。 ■老化の進み方 老化の影響は、老衰値の蓄積による特性値の低下(ひいては様々な判定値の低下)がまず一つ。もう一つは、「生命の危機」判定による死亡の可能性です。「生命の危機」判定は、老化判定で特定の目を振った際に行うほか、老衰度が4以上(=老衰値が50以上)になると、長旅や戦闘のたびに行わなくてはなりません。 それを踏まえた上で、拙作の「老化シミュレーター」(excelシート)をご覧ください。これは上記の要素をまとめたもので、当該年後の老化の進行状況を概算してくれます。結果出力の項目は詳しくは以下のとおり。
特定の特性値を指定しない老衰値が大半を占めるのは、老化判定でいわゆる13を振ったときに一度に蓄積される量が多いためです。これなら年長のキャラクターを作成する際など、簡易的に処理したいときには、全老衰値を任意割り振りにしても大きな差にはならないようですね。 ■平均寿命前述のように老衰度が4に達するとまともに動けなくなりますから、キャラクターとして働けるのはそれまでと考えることにしましょう。この目安に達する年齢を、[生活環境+延命儀式+美点]の合計別にシミュレートすると、おおむね下記のようになります。
+6以上では[合計値×10+40]歳、+5以下では[合計値×5+60]歳あたりで近似できます。「人生60年」+「合計値が3点上がると1/3ずつ増える」という憶え方も可。 なお、美点《濃い妖精の血》は老化判定の開始を15年遅らせてくれます。老化修正自体にも3点ボーナスがつくので、同じ生活環境&延命儀式の人間と比べると、総合してだいたい25歳〜30歳くらい寿命が延びるようです。 ただ一方で、マギの寿命の長さを左右するのは、肉体の老いよりも黄昏かもしれません。歪曲度10/歪曲値275で終末の黄昏に入ります。徒弟卒業後は年あたり平均2ptのペースで蓄積していくのが普通ですから(延命儀式1pt+ボッチ1ptくらい?)、多めに見積もっても卒業後140年が限度。ArM5の第3章では、120年が現実的な最高値としています。きわめて遅く20歳で弟子入りし、35歳で卒業したとしても、180歳までには黄昏に入ってしまう計算。 ■成長との兼ね合い季節経過以外では基本的に経験値を得られないルールですから、技能値は年寄りほど確実に高くなります。これと老化による特性値低下がどのようにバランスするか。 まず、老化判定の修正合計が0だと、特性値平均は30代以前+1・40代+0・50代-1〜-2といった感じです。一方、通常の経験値が35歳570pt・45歳720pt・55歳870ptで、まあざっくり技能を10個取るとすると、各々の技能値は概算で35歳4・45歳5・55歳5といったところ(実際は傾斜配分するのでもっと高くなりますが)。40代は経験でカバーして現状維持・50代になると衰えが目立ちだすということでしょうか。「現代人は生活環境3」もしくは「4/3倍すれば現代の年齢になる」と憶えておくと良さそうです。 延命儀式を用いるマギの場合はさまざまですので、これは上記のシミュレーターで個別に計算なさってください。つるかめつるかめ。 [戻る] |