評判

 ルールブック第七章にある「評判/reputation」の概念は、一言でいえばオオカミ少年のルール。うまく活用すれば面白い存在になる可能性を秘めています。張られたレッテル、それに至った経緯、そして自らと周囲との齟齬など、キャラクターを取り巻く人間関係に物語の種をまいてくれるからです。

 そういう意味で、能力増強系のに比べると目立ちませんが、評判関係の美点/欠点はキャラ立てに大きな力を発揮します。例えば…

  • 戦友が必ず死ぬというジンクスの《悪い評判》(-1)を背負った傭兵
  • 虐殺の濡れ衣を着せられた《悪名高い》(-2)領主
  • 高潔という《名高い》(+2)と、《暗い秘密(不倫)》の《まことの愛》で苦悩する騎士

 で、そんなキャラの隣にただ一人、噂に惑わされずに本人と向き合って理解してくれる《真の友》や《まことの愛》がいる、ってのは黄金パターンですね。あるいは、評判のような行動には過去の出来事が影を落としているとか、本心は別のところにあるとか。

 また、プレイが始まってからも評判は上げ下げしてよいのですから、ストーリーガイド(&トループ)は各キャラクターの行いをみて、どしどし付けてやると面白いんではないでしょうか。「たとえからかっただけだとしても、冗談に思われなかったところが貴様の日頃の行いを映し出しているとは思わないか」「君に言われたくないな」とかとツッコミがききます(笑)

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